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さきごろ発表された全国の最低賃金の目安。岡山県は26円アップが示されました。現在の最賃額が807円なので、目安通りに実施されれば833円となります。これから岡山県の最賃審議会で審議・決定して、10月から改定される見込みです。
833円という時給額は、生活をしていくのに、どれくらいの金額なのでしょうか。
労働時間を週40時間としてひと月の労働時間を約173時間と仮定すると、
833×173=144,109円、
年額にすると1,729,308円です。
月額14万4千円から社会保険料や年金、税金などを引くと、手取りはだいたい11万円弱。
最低賃金すれすれで働いているのは、高齢層やシングルマザーなど、正規職につけない方々であることが少なくありません。
10月から消費税が10%に上がれば、さらに生活は苦しくなります。
立場の弱い方がさらに苦労してしまう、そんな構造になっています。
いま、全国で「最低賃金を1,500円に」という街頭パレードや運動が広がっています。
もし時給1,500円になったら、上記の計算で行けば月額259,500円となります。
当然ながら、人件費支出もギリギリでやりくりしているコンビニや中小・小規模企業への十分な支援を行わなければ、最賃引き上げは良策とはなりえません。
現在、国が全国の中小企業に最賃引き上げ支援をしている予算はわずか7億円に過ぎません。ここを抜本的に引き上げることが必要です。例えば、事業主が負担する社会保険料などに手厚い支援をすることで、事業主にも労働者にも役に立つ施策となります。
「中小企業支援とセットで最賃引き上げを」
この声を、大きく広げて行きましょう。
(画像はしんぶん赤旗8/1付)