○中小企業への賃上げ支援を抜本的に強化しながら、最低賃金を引き上げます。
――最低賃金を時給1500円に引き上げ、全国一律最賃制を確立します。
――社会保険料の減免や人件費補助など、中小企業への賃上げ支援を抜本的に強化します。
中小企業の持続的な活動と労働者の所得引き上げを両立させ、経済活性化にもプラスの政策です。
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岡山県の最賃=最低賃金が、10月2日から862円になります。
10月1日までの834円から28円アップです。
俳優ののんさんが2年連続で起用され、ポスターで呼びかけていますね。
最低賃金(最賃)は、働いた人に支払われる賃金の時給単価がこの額未満だと違法となる最低基準のことです。
一部の専門業種を除くほとんどの人に適用されます。
例えば、アルバイトや就労し始めたばかりのいわゆる「試用期間」であっても、この額を下回ってはいけません。
岡山県内では10月2日から適用されるので、賃金計算期間の途中であっても10月2日からの労働分については862円以上でなければなりません。
一度、ご自分で計算して確かめてみましょう。
厚生労働省が、自分の賃金が最賃と比べてどうかを計算できる特設サイトを作っています。
https://pc.saiteichingin.info/check/analyze.php
もし、おかしいなと思ったら、公的機関や労働組合にご相談ください。
◎岡山労働局(電話086-225-2017)
)
https://jsite.mhlw.go.jp/okayama-roudoukyoku/home.html
◎岡山県労働組合会議(電話086-221-0133)
◎市議団でもご相談に応じています。
電話 086-803-1707 メール kyousantou_shigidan@city.okayama.jp
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この862円という額は、ひとつきの収入にするとどれくらいの額でしょうか。
仮にひとつきの労働時間を170時間とすると、
862×170=146,540円となります。
ここから税金や社会保険料などを引くと、手取りは12万円程度。
生活にかかるお金、文化的な趣味、将来への備えなどを考えると、とても厳しい額です。
労働組合の皆さんが、実際に最低賃金で1か月生活してみたらどうなるかを体験して、その過酷さをうったえています。
また、さまざまな調査をもとに、必要な生計費を計算しています。
全労連(全国労働組合総連合)の皆さんは、時給1500円・月給24万円以上を、全国一律の最低賃金制度として、実現を目指して運動しています。
http://www.zenroren.gr.jp/jp/opinion/2021/opinion210930_01.html
岡山を含めた全国の若い労働者の皆さんが、実際に最低賃金で暮らすとどうなるかを体験して発表しています。
https://www.asahi.com/articles/ASP505WYRP50ULFA00K.html
「最低賃金引き上げは、中小企業にダメージを与えるからやるべきではない」などの意見を聞くことがあります。
それは、現在の最賃引き上げのための政策が貧弱だからです。
国が設けている制度は、事業所内の最低賃金を引き上げた企業に対して、その企業が行った設備投資の費用の一部を助成するなどといったものです。これでは、中小企業にとって持ち出しが増えるばかりなのは、その通りです。
はっきり言って、最賃引き上げのインセンティブとしては愚策です。
2021年10月からの最賃は、最高の東京都は1041円、最低の高知県・沖縄県は820円です。
上の計算で行くと、月収は176970円と139400円で3万7千円以上の差となります。
岡山と東京を比べても、3万円以上の差です。
現在の都道府県ごとに額が違う制度では、東京一極集中の流れを切り替えることができません。
日本共産党は、9月22日に発表した経済政策の中で、最低賃金についてはこう掲げています。
○中小企業への賃上げ支援を抜本的に強化しながら、最低賃金を引き上げます。
――最低賃金を時給1500円に引き上げ、全国一律最賃制を確立します。
――社会保険料の減免や人件費補助など、中小企業への賃上げ支援を抜本的に強化します。
中小企業の持続的な活動と労働者の所得引き上げを両立させ、経済活性化にもプラスの政策です。
まもなく総選挙。
ぜひ、各党の労働・経済政策を見比べて、みなさんの暮らしと雇用を守る党を選んでください。