市議団ブログ

1万円以下に米価大暴落! 農業にも「自己責任」押し付けるのやめさせよう
[ 10月26日 ]

JA晴れの国岡山のホームぺージに、今年のお米の値段(JAが農家から買い取る概算金)が載っています。(※1)

60キロ(1俵)の概算金額は、等級の高いコシヒカリを除いて、ほとんど1万円を下回っています。

 

農家の方は、お米を作るのに、どれだけの費用をかけているのでしょうか。

農林水産省のホームページを見ると、60キロあたり1万5155円です。(※2)

 

単純計算すると、お米を60キロつくるごとに5千円以上、損をしていることになります。

米価は大暴落しています。

これは、今年だけのことではありません。全国的に3年連続の米価下落と言われています。

 

直接の原因は、「コメ余り」です。コロナ禍で過剰在庫が積みあがっているためです。

では、この間、政府が、この問題にどんな手を打ってきたでしょうか。

農家につくる量を減らすよう求めるのが対策の中心です。

しかも!

政府は減らす量を指針で示し、農家に「自己責任」で「目標」を達成するよう迫ったのです。

 

こんな農政を続けてきた自民党や公明党に、農家の暮らしと私たちの食べるものを守る仕事を、この先も委ねてよいのでしょうか。

 

日本共産党は、米価暴落問題に対して、次のような提案をしています。(※3)

◎政府が米の緊急買入を実施して、市場から過剰在庫を減らすこと

◎買い上げた米は、コロナ禍で生活困窮している人や学生、子ども食堂などに大規模に供給する仕組みを作る

さらに、

◎過剰在庫の一方で、義務もないのに毎年77万トン(需要の1割に相当)も輸入しているのをやめる

◎生産コストと販売価格の差額を補てんする「不足払い制度」をつくる

◎野党共同では、自公政権が廃止した「戸別所得補償」を復活させる

ことも提案しています。

 

日本共産党は、農業を日本の基幹産業と位置付けています。

日本の農業の担い手は、減少かつ高齢化しています。

日本社会を持続可能なものとするためには、農業と農村の再生は待ったなしです。

「国内で作られた食べ物、安全で安心な食べ物を子どもたちに食べさせたい」

「自然豊かで、多様性に富み、防災力も高い農村風景を未来に残していきたい」

そう思っている皆さんは、ぜひ今回の衆議院議員選挙に投票に行ってください。

そして、自民党公明党ではなく、日本共産党と野党共闘勢力を伸ばして下さい。


※1 令和3年度米概算金価格表(JA晴れの国岡山)

https://www.ja-hareoka.or.jp/assets/uploads/%E4%BB%A4%E5%92%8C3%E5%B9%B4%E7%94%A3%E3%80%80%E7%B1%B3%E6%A6%82%E7%AE%97%E9%87%91%E4%BE%A1%E6%A0%BC%E8%A1%A8.pdf

 

※2 農林水産統計 農業経営統計調査 令和元年度コメ生産費(令和2年12月25日公表)

https://www.niigatamai.info/files/elfinder/seisaku_seisanhi/%E5%85%A8%E5%9B%BD%E3%81%AE%E7%94%9F%E7%94%A3%E8%B2%BB%28%E5%80%8B%E5%88%A5%E7%B5%8C%E5%96%B6%29.pdf

 

※3 日本共産党の「2021総選挙 分野別政策」の中の「31.農業・農山村」

https://www.jcp.or.jp/web_policy/2021/10/2021s-bunya-031.html