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岡山市水道事業審議会が18日開かれ、今後は、水道料金の値上げについて議論していくことを確認しました。
今年度に入って3回目の会合で、岡山市の水道事業の財政健全化に向けた論点を議論してきました。
市水道局は、
①今後の10年間で、施設や主要な水道管路の整備は、圧縮・先送りしても850億円程度必要。
②財源調達の借金(企業債)の借り入れ残高は、水道収益の2倍程度にとどめるべき。
③上記2点で今後を推計すると、令和7(2025)年度には、内部留保資金がマイナスになる。
と説明しています。
審議会では、この説明に対する質疑を経ておおむね了承とし、この打開策として、次回からは水道料金の見直し=値上げを議論していくとしました。
議論の中では、委員から
「水道も市の事業の一部なので、市税の投入を市に求めてほしい」
「値上げは決める前に公聴会や公民館での市民説明会などを開いて、市民の意見を聞いてから」
などの意見が出ました。
水道局側は、
「繰り入れをしている自治体もあるが、岡山市水道局としては公営企業法にある独立採算制と受益者負担の精神に沿ってやっていく」
「市民の代表である議会で議決されないと値上げできない。水道会計の現状や局の考え方は市民への広報に努める」
などと答えました。
水道局が説明で触れていない重大問題があります。
市が岡山県広域水道企業団から、余分な水を買い続けていることです。毎年22~23億円のムダ遣いとなっています。
市の水道事業の責任者である水道事業管理者は、昨今のコロナ禍や物価高騰を考えると大変心苦しいが値上げの議論をお願いせざるを得ない、などと会議の最後に発言しました。
深刻な市民の生活状況に本当に心を寄せるのであれば、ムダ削減の議論を避けて進めてはなりません。
党市議団は、9月議会でもこの問題を取り上げます。
多くの市民の方にこの問題を知らせ、ムダを削る大きな市民世論形成をめざしていきます。