市議団ブログ

希望する全員が入園できるよう保育の充実を
[ 01月10日 ]

 

岡山市は1月10日、市長記者会見で認可保育園・認定こども園の24年4月入園申し込み状況を発表しました。

入園申し込みは、1万8958人で前年より197人減っています。また、利用定員は132人増えて1万9098人となる見込みです。

一方、一次段階で入園できる児童は1万7832人と264人少なくなっています。未入園児童数は1126人で67人増えています。

「申し込みが減り枠は広がっているのに、入園数が減って入園できない数が増加」という、一次申し込みの現段階では前年に比べて残念な状況になっています。

未入園児が1000人以上という状況が改善されていないのは、大きな問題です。

市議団には、「申し込んでいるがずっと入れない」「コンシェルジュの勧める施設は家庭の実情に合わない」など、入りたくても入れないという方からの相談が相次いでいます。

岡山市は、23年4月時点の「待機児童」が1人だったことをもとに、待機児童問題はほぼ解消できたとする認識を示していますが、この認識に立つ限り、認可園の充実は進みません。実際、市は23年度から「ほぼ解消」を理由に私立園の保育士の処遇改善の補助金を後退させました。また、あちこちで、市立保育園・幼稚園の統廃合・民営化を急ピッチで進めています。

自宅と職場の位置関係やきょうだいのこと、家族の事情などで通える園がどうしても限られるという方はおられます。こうした方々を「特定の園を希望しているから『待機児童』ではない」とする市の姿勢は、子どもと保護者の実情にもっと寄り添うべきではないでしょうか。

党市議団はすべての希望する子どもが入園できるよう保育の充実をと求め続けています。新年度予算編成でも、この点を強く求めていきます。

 

市の発表資料は、数日後にはホームページで公開されます。以下のリンクをご確認ください。

https://www.city.okayama.jp/shisei/category/4-17-2-12-0-0-0-0-0-0.html