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岡山市は2日、市内の全9バス事業者や交通関係者・地域代表などからなる公共交通網形成協議会の第11回会議を開き、バス路線の具体的な再編案を盛り込んだ「岡山市地域公共交通利便増進実施計画」を、母体となる「岡山市地域公共交通計画」と共に、全会一致で了承しました。
複数の事業者が重複しているバス路線を整理して幹線と支線に再編します。
支線は新たな路線もつくりますが、利用人数が少なく収益が見込めないことから市が設置しバス事業者が運行する「公設民営型」での導入をめざします。また、支線の車両は小型バスやワンボックス車など小型化します。
また、これまでは岡山駅や天満屋バスセンターを起点とする放射状の路線が大半でしたが、今回の計画で新たに、拠点間をつなぐ支線を新設します。
再編する路線は10で、①一宮方面、②津高方面、③高島方面、④西大寺方面、⑤牛窓方面、⑥沖元・平井方面、⑦岡南方面、⑧妹尾方面、⑨庭瀬方面、⑩拠点間をつなぐ支線(岡南~北長瀬~妹尾~芳泉)新設です。
市は、今後、各バス事業者と詳細を詰めてこの計画を完成させ、今年度中に国に申請し、来年度の早いうちに認定を受けたい考えです。そして2024年度から車両の調達や乗り継ぎ拠点の整備などの準備を進め、早い所は2025年度後半にも再編された路線での運行を開始することをめざしています。
路線再編にあわせて、ハレカカードのシステムの向上や運行状況などの「見える化」、低床や先進的な車両の導入、運転手の育成支援なども計画に盛り込まれています。
この計画は「地域公共交通の活性化及び再生に関する法律」で位置づけられているもので、自治体と事業者が合意したものを国に届け出て、国の認定を受けることで、一定の財政支援を受けられます。
今回の計画で市は、必要な資金を2024~28年度の5年間で総額30億円近くと見ており、市が約14億円、国から12億円、事業者全体で3.5億円程度の負担となっています。
今日の合意で、市内の路線バス再編が大きく進むことになります。
日本共産党岡山市議団は、先行他都市の事例を調査して、「重複路線の再編で生み出した余力を新規路線拡充に回すべき」「バス事業者との協議に市がリーダーシップ発揮を」「全体の1%にも満たない公共交通予算を抜本的に増やせ」などと以前から求めていました。
また、公共交通の充実は岡山市内にはバス停などから離れた場所「交通不便地域」に20万人が住んでおり、この解消は市政の重要な課題です。このことに正面から向き合って、手立てを尽くしていくことが求められています。
党市議団はこれからもこの問題にしっかり取り組んでいきます。
皆さんのご意見をぜひお聞かせください。
◎岡山市交通政策課のホームページで関連資料を見ることができます
(2/2時点では、この日の資料はまだアップされていません)
https://www.city.okayama.jp/soshiki/12-3-3-0-0_41.html
◎国土交通省の関連ページはこちら
https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/transport/sosei_transport_tk_000055.html