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2月12日、岡山市の2025年度(令和7年度)当初予算案が発表されました。
何を優先して税金投入するのか、3期最後の当初予算編成となる大森市長のカラーが強く出した予算案という印象です。
17日から始まる2月定例岡山市議会で議論されます。
https://www.city.okayama.jp/shisei/0000065008.html
このブログで何回かに分けて予算案やそこから見える大森市政の特徴について書いていきます。
今回の予算は、一般会計の総額が4093億円と過去最高額です。歳入(収入)面では、個人や法人の市民税、固定資産税などの税収増が見込まれるとしています。
支出では、「普通建設事業費」は、市政の方向性や重点施策などを浮き彫りにするものですが、これは前年比87億円・13.5%増と大幅な伸びを示しています。また、市民生活に直結する「扶助費」は、7.3%の伸びです。
路面電車の駅前乗り入れ事業で、2022年に市のミスで大幅な事業費増が発覚した際に「市民の理解が得られない」として削っていた事業(駅前広場を後楽園風に飾り立てる)を復活させています。削った当時で約20億円分でした。
新アリーナについては、経済界からいくら出すかの返事がまだ来ていなくて事業計画全体を構築できていないことから、当初予算への計上はされませんでした。市長は12日の記者会見で、返事が来て市民に全体像を示せるようになったら年度途中に補正予算で出したいとの意向を示しました。
これとは別に、2月補正予算に周知や機運醸成のための費用を計上しようとしています。
一方、借金も大幅に増えています。
岡山市の借金の総額は、2025年度当初時点で3,653億円、そのうち、市の会計で将来返済していく「通常債」は2,167億円です。
全体で+101億円、通常債部分で+241億円、前年度より増加しています。
通常債は、国が後年度に一部を”穴埋め”する”有利な市債”を多く活用したと説明していますが、本当にそれで安心してよいのでしょうか。
通常債の残高は、2019年度(令和元年度)の1,569憶円から今度は2,167憶円と、6年間増え続けています。そもそも国が穴埋めするその財源も私たちの税金です。
本当に、支出と借金をこんな風にどんどん増やして言ってよいのか、将来の財政見通しはどうなのか、2月議会でしっかり議論する必要があります。
2月25日(月)10時から、やどめ和子議員が日本共産党市議団の代表質問に立つ予定です。ぜひご注目ください。