サイト内検索
サイト内検索
国土交通省中国地方整備局が事業や計画について意見をもらう有識者会議「旭川の明日を語る会」が8日開かれ、激甚化する大雨災害に対応するために、現在の旭川ダムのすぐ下に新たなダムを建設し、貯水や事前放流の能力を強化するとする計画の変更案が了承されました。
2020年度に事業開始した「旭川中上流ダム再生事業」の一端で、これまでは既存のダムのそばにトンネルを掘って放流路とすることや、上流の湯原ダムと貯水量や計画水位の調整をすることなどが決まっていましたが、今回変更することになりました。
費用については、現時点では、完成までの総額は1,910億円、維持管理費は50年間で150億円とするコスト見込みも示されました。
今後、国は県と協議して具体化し、進めていく考えです。
議論では、防災面の能力向上が重要であることは前提として、さまざまな議論がありました。「再生」という言葉のイメージとは違和感もある大きな変更で、このまま承認してよいのかどうかわからないといった意見や、周辺自治体への丁寧な説明や、自然環境や生物の生息状況、文化財等への影響を十分把握するようにといった意見もありました。
会議ではこのほかに、ダム計画の変更にも関連する、旭川水系の流量の見込みの変化を織り込み、国交省が取り組んでいることなども書き込む「旭川水系河川整備計画」の変更についても議論され、了承されました。
「旭川水系河川整備計画【大臣管理区間】」の変更原案は、このあと4月10日から5月9日まで、一般の意見を募集する予定です。
◎明日の旭川を語る会ホームページ
https://www.cgr.mlit.go.jp/okakawa/kouhou/seibi/asahi/asahi/asahomepe.html
◎国土交通省中国地方整備局ホームページ
https://www.cgr.mlit.go.jp/index.html