サイト内検索
サイト内検索
「岡山市がつくろうとしている新アリーナって結局何なん?」(何なん?=岡山弁でなんなの?)と聞かれました。
ちょっと考えて、私たちが年4回、定期発行している「岡山市政ニュース」の過去記事をピックアップしてみました。
並べてみるとなかなか興味深いですね。
最初の記事は2022年4月で、アリーナ建設に公費を使うべきではない、民間に任せるべきと主張。
当初、市は公費投入についてあいまいなことを言っていましたが、次の22年10月の記事では、かなりの公費が投入されるのではないかと警鐘を鳴らしました。
そして、建設費81億円という数字が出てきて、ほどなく145億円に膨れ上がったことを伝え、2024年4月の記事ではさらに膨れ上がる危険性があると伝えました。
2024年8月の記事では、「経済界いいなりで税金投入に歯止めなし」との見出しを載せ、アリーナ整備の目的が当初のプロスポーツチームの新リーグ基準に合わせることから変化してきたことや、市中心部ばかりに力を入れることに市民から不満の声が上がっていることを伝えました。
続く2024年11月には、計画の異常さ、ずさんさを詳しく報じ、結局税金丸抱えと厳しく指摘しました。
2025年1月には、「アリーナより日々の暮らし」との大見出しで、岡山市が優先してやるべきはアリーナより物価高に苦しむ市民と市内事業者を支援することだと主張。
最新の2025年8月の紙面では、経済界のたびたびの要望で建設費用がどんどん膨れ上がってきたことや、財源構成について、図で分かりやすくを作成してわかりやすく伝えました。
どうでしょうか。計画がどんどん膨れ上がってきたこと、目的が変化してきたこと、最新の状況などを、読み取っていただけるのではないでしょうか。
市と示している考え方では、民間が運営する岡山新アリーナの収益の一番の柱は、年間4億円余の収入の7割を占める「コンサート」です。
一方、建設費用280億円の8割以上に当たる230億円は、国と市の税金です。
つまり、民間がエンターテインメント興行で人を集めて儲けるためのハコモノを税金でつくってあげようとしている、というのがはっきりしてきました。
私たちは、ここに新アリーナの最大の問題があると考えています。
どうでしょうか。「何なん?」のお答えになったでしょうか。
いよいよ21日からは新しい岡山市長を選ぶ選挙が始まります。
「新アリーナは白紙に」の声を大きく広げて、市政を変えましょう。