市議団ブログ

少数会派の討論時間削減 26日の議運委へ持ち越し
[ 01月15日 ]

 

 

15日に急きょ決まった議会運営委員会(議運委)が開かれ、自民党市議会から議案や陳情に対する討論を、3人以上の会派に限定する提案が出されました。

この日は結論を出さず、26日にあらためて開く議運委で議論することとし、各会派はこの提案を持ち帰りました。

自民党岡山市議会の提案は、次の通りです。

・本会議における議案及び陳情に対する討論は、会派代表者会議の構成(代表質問を行うことができる構成)と同様に3人以上の会派が行うことができるものとする。

・質疑は、表決行動の意思決定に必要なものであるため、これまでどおり3人未満の会派も行うことができるものとする。

・決算特別委員会における代表質疑は、本会議の代表質問と同様に3人以上の会派ができるものとする。※理事会で最終決定

 

提案の2点目はこれまで通りということですが、1点目は、現在は認められている1~2人の会派の討論をできないようにするというものです。

また、3点目は、現在は2人の会派でもできているのを、できないようにするというものです。

つまり、少数会派の発言する機会を奪おうとするものになります。


議員が活動をする際に、考え方や用語などの手引きにする「議員必携」(学陽書房)という書籍があります。

この書籍の中では、討論とは、「現に議題になっている事件に対して、自己の賛成又は反対の意見を表明することである。」と書かれています。

つまり、討論とは議案に対する賛成や反対の意見表明であるということです。

続けて、「しかも、その目的は、自己の意見に反対する者及び賛否の意思を決めていない者を自己の意見に賛同させることにある。したがって、簡単な「賛成」、「反対」の意思表示は討論とは言えないわけで、賛成又は反対についての理由を明確に述べながら賛否を議論すべきものである。」と書かれています。

自分がその議案になぜ賛成/反対するのかの理由を明確に述べることが必要ということです。

さらに、討論をどう取り扱うかに関しては、「本来、採決の対象となる案件については、討論できるとすることが原則であり、討論の発言の要求があるものを、これをさせないで採決するようなことはできない。」「討論は、審議の中心ともいえる発言であるから、十分討論を尽くすべき」と書かれています。

会派人数が少ないことを理由に「討論をさせない」という提案は、こうした原則に照らせばおかしいのではないでしょうか。


岡山市議会では、この数年間、議員の質問や発言の時間を縮める動きが相次いでいます。

討論については、現在は「会派所属人数×5分、ただし上限20分以内」というルールになっています。

つまり、1人の会派であれば5分、4人以上の会派であれば20分と、会派人数による大小の差が付けられています。

私たちは、議案に対する意見は理由を含め会派ごとに異なるのだから人数の大小を持ち時間に連動させるべきではないと考えていますが、「人数に比例」は角度によっては「公平である」という見方があることも理解しています。

しかし、1~2人の会派は討論できないようにする、というのはまったく別の話で、大問題だと考えています。

先に引用した「議員必携」にも示されている通り、「討論」というのは議員の発言の中でも重要なものであって、軽々しく制限してはならないものです。

議会制民主主義なので、最終的には多数決なのは当然です。同時に「少数意見の尊重」という要素は欠かせません。

少数意見を「尊重」するためには、少数会派がどういう理由でどういう賛否の態度をとるのかが、市民に見える形で示されることが、とても重要です。

したがって、少数だからと討論できなくなるようにすることは、決してあってはなりません。

市民の皆さんにもぜひ考えていただきたい、岡山市議会の重大テーマです。

ご意見など、お聞かせください。


自民党市議会の今回の提案の直接のきっかけとなったのは、11月議会の最終日(2025年12月17日)に、岡山市が進めようとする新アリーナの関連予算について、7つの会派が賛成・反対の討論を行ったことでした。

討論の様子を市議会ホームページで動画を見ることができます。

少数会派の討論をできなくするようにすることが、岡山市議会にとって必要なことなのか、市民にとってどうあることが望ましいのか、ぜひ動画を見て考えていただきたいです。

 

◎岡山市議会インターネット議会中継(令和7年11月定例会 /12月17日(水)本会議 最終日)

https://okayama.media-streaming.jp/recording/meeting/detail/583

名前の後の数字は、「甲第177号議案令和7年度岡山市一般会計補正予算(第4号)について」のうち新アリーナに関する部分の討論に関する動画の時:分:秒の目安です。

1(反対)日本共産党岡山市議団(田中のぞみ議員)20:45頃から32:36頃まで

2(賛成)自由民主党岡山市議会(難波満津留議員)37:38頃から42:22頃まで

3(反対)みらいえ(鬼木のぞみ議員)43:03頃から51:04頃まで

4(賛成)公明党岡山市議団(桑田圭子議員)51:51頃から58:27頃

5(反対)おかやま未来プロジェクト(中島純議員)59:03頃から1:00:22頃まで

6(賛成)おかやま創政会(小林寿雄議員)1:04:18頃から1:20:28頃まで

7(反対)日本維新の会岡山市議団(前島慶太議員)1:21:12頃から1:24:38頃まで