市議団ブログ

路面電車の環状化へ計画具体化めざす 市民的議論をつくすべき
[ 08月27日 ]

 

27日、岡山市内を走る路面電車について、路線延伸や環状化をめざして全体像や具体策などを話し合う「路面電車ネットワーク検討会」の第1回会合が開かれました。

市側は、都心部とそのすぐ周りについては、利便性、効率性、定時性などの点で路面電車を活用したいとして、7路線の案を示しました。その中で新西大寺町から新劇場予定地まで南進する路線については短期計画に位置付け、来年度予算で予備設計費用を計上したいとしました。
委員からは、以前にも実証実験を行いながら実現しなかった経緯を踏まえながら、今度こそぜひ実現させてほしいという意見や、環状化を一気にやってほしいという意見、中国地方で最悪と言われている岡山市の渋滞が悪化しかねず乗用車の流入抑制など対策が先ではないかという意見などが出されました。
また、市が独自に試算した収支や採算などの数値について、関係者に相談なくつくられ実態にも合わないと不快感を示す事業者もいました。

市は今後、9月から市民の意見を公募するパブリックコメントを行い、年度内に計画をとりまとめて、来年度予算に関係事業を計上したいとしています。

党市議団は、従来から市全体の交通計画の中で考えていくべき、路面電車については駅前乗り入れより延伸・環状化が先と主張しています。ネットワーク化自体は歓迎すべきことですが、具体化にあたっては、関係者と十分な調整をしながら案をつくっていくとともに、広く全市的に市民にしっかり説明し、十分な市民的議論を経て進めていくべきだと考えます。

また、将来を含め予算への影響はきちんと考えなければいけません。この間、岡山市は多額の公費投入をともなう事業を次々に打ち出しています。市の予算は限られているわけですから、集中的な投資は、一方でどこかの事業予算の縮小廃止につながります。自治体のもっとも大切な仕事は市民の福祉充実です。この点からも、市の動きを厳しくチェックする必要があります。