市議団ブログ

7000食の巨大な学校給食調理場をつくる!?
[ 12月13日 ]

岡山市教育委員会は、現在の岡山学校給食センター(中区赤田)が老朽化しているため、移転建て替えを行う方針を表明しました。岡山学校給食センターは現在、近隣の5中学校の生徒と教職員向けの約2500食を調理して配送していますが、新たなセンターは7000食の規模で整備する計画で、2025(令和7)年1月までに業務開始を目指すとしています。

建設や業務開始後の調理の業務委託をどのような方式で行うのかや、移転先の候補地などについて現在調査を進めており、その結果が12月26日までにまとまるとして、その後できるだけ早くに用地取得し、建設を進めたいと説明しています。候補地は、高島中学校周辺の賞田か富山中学校周辺の海吉で検討しているとし、用地取得交渉が難航してスケジュールが遅れるといけないので早めに動きたいと説明しました。

 

12日の子ども・文教委員会では、この報告に対して多くの委員から意見や異論が相次ぎ、単に1つの給食センターの建て替え問題ではなく全市的な問題であるとの意見が大勢を占めました。

最終的に、土地購入をどうするかより以前に、民間委託のあり方を含めた将来の方向性も議論しながら建て替え計画について検討すべきということになり、次の委員会に議論は持ち越されることになりました。

 

岡山市は学校給食の民間委託を拡大させています。2000(平成12)年にスタートして現在、小学校は91校中40校、中学校は全36校が民間委託されています。民間業者は、校内での調理かセンターで調理して配送するかの方式で給食を提供しています。さらに来年度からは小学校を1校増やし、民間委託率を児童生徒数の割合で約6割に引き上げることを計画しています。

 

日本共産党岡山市議団は、菅原おさむ委員が、そもそも民間委託には反対で市直営に戻すべきとして議論しました。

 

7000食もの巨大調理場をつくって民間委託で学校給食を提供しようとすることは、とても重大な問題です。

大規模調理場でつくっていくつもの学校に配送することについては、衛生上の課題やアレルギー対応、災害時の対応、地産地消などいくつもの課題を含んでいます。

民間委託も大問題です。岡山市では3年前に、新学期からの業務委託を予定していた業者が直前の2月になって突如受託を放棄したことがありました。このときは、他のセンターなど複数の調理先から運び込む対応となり、クラスによってメニューが違ったり、校長先生をはじめとする教職員が搬入作業にあたるなど、学校現場で大変な混乱を引き起こしました。

 

私たちは、子どもたちが安全で安心な給食を食べられるよう、この問題をしっかり議論していきます。ぜひ、多くの市民の方々のご意見をお聞かせください。