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岡山市では、「保育園落ちた」問題が、本当に深刻です。
4月に入園を希望する方のうち、3次調整後でもおよそ1,500人が入れない見通しです。
それなのに岡山市は、122あった市立幼稚園と市立保育園を、30の認定こども園以外は廃止か民営化する計画を進めています。
先の2月議会で市長は、30という数字については柔軟に見直すと表明しましたが、同時に民営化の方針は堅持するとも述べました。
また、2019年4月時点では「希望数を上回る受け皿を整備できる見通し」と述べて、市の対応としてはめどがつきつつあるという認識を示しています。
保育士については、2017年度にはじめた私立園の保育士の賃金2%増の補助制度に加え、新たに家賃補助や奨学金返済支援などの取り組みを始めることにしています。これは私たちも提案してきたことであり、大歓迎です。
しかし、根本的な問題は解決できていません。市の方針・認識のもとで何が起きているのでしょうか。
●保育士が増えない・・特に市立園では、保育士の採用を抑えているため、「あと1~2人いれば、うちの園でもまだ数人受け入れられるのに・・・」というところが少なくありません。増えないというより「増やさない」方針で、どうやって問題の解決がはかれるのでしょうか。
●幼稚園の空き教室活用が進まない・・「こども園候補園ではない」幼稚園では、乳幼児対応の改修をしないなどで、スペースはあるのに活用されていません。空き教室があり、地域に保育ニーズのある幼稚園に給食調理施設を整備すれば、認可保育園の分園として使うことができます。私立認可保育園を整備するのには少なくとも2年必要とされていますが、これならそこまで時間も費用もかけずに実施可能です。
●「受け皿」には認可保育園以外が含まれている・・岡山市が推奨している「企業主導型保育」や「特認登録保育施設」は、制度上は「認可外保育施設」に分類されます。保育にあたるスタッフのうち資格のある保育士は半分でよいなど、認可保育園より基準の低いのが特徴です。「安心できるところに預けたい」という当たり前の願いから、これらの「受け皿」は市が発表している数が全部利用されているわけではありません。
残念ながら、今の岡山市の方針では「保育園に落ちた」問題の解消は難しい、方向が合っていないと、私たちは考えています。
私たちは、
「市立園つぶしをやめ 保育士を増やして解消を」として、次のことを提案しています。
①認可保育園を整備すること
②市立幼稚園・保育園の廃止・民営化計画は凍結すること
③市立園の保育採用数を拡充すること
④市立幼稚園の空き教室を活用し認可保育園の分園をつくること
⑤認可園に落ちた児童が認可外保育施設を利用する場合に助成をすること
⑥就学前教育保育無償化を踏まえ、需要予測を見直すこと
子どもも親も安心して通うことができ、「岡山市で良かった~」「岡山市は子育てしやすい」と感じてもらえるよう、日本共産党市議団は力を尽くします。