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岡山市内の学校が大阪・関西万博に修学旅行に行くことを検討していることについて、日本共産党岡山市議団は18日、三宅泰司教育長に、行先変更など計画の見直しを求める申し入れを行いました。
大阪・関西万博は開幕前から開幕後までトラブル続きです。メタンガスの発生が続いていること、会場の出入りに長時間かかっていること、急な降雨を避ける場所が不足していること、携帯電話が一時つながりにくくなったことなどが報じられています。
子どもの修学旅行という面からみても、団体で安全に行動するための動線や点呼・待機場所の確保が不十分、トイレの数の不足、熱中症を防ぐ日陰・休憩場所の不足、会場へのアクセス手段が限られ緊急時の避難が困難など、いくつもの深刻な課題が指摘されています。
これでは、子どもや保護者が不安になるのは当然ですし、引率に関わる教職員や関係者の責任や負担もとても重いものになります。
この状況では、「子どもの命最優先」の立場で、どうするかを判断することが重要です。
党市議団は、3点に絞って要請しました。
1 大阪・関西万博を修学旅行等の行き先としている学校に、児童・生徒の安全確保最優先の観点から見直しを求めること。行き先を変更または変更を検討する学校を支援すること。
2 万博を行き先とすること自体の変更が困難な場合でも、可能な限り代わりとなる訪問場所を設定し、選択可能とすること。
3 安全性等への懸念から修学旅行等を欠席することや万博会場に行かないことを希望する児童・生徒については、その選択を尊重し、参加を強制しないこと。
申し入れを受けた三宅教育長は、子どもの安全上の懸念については同じように思っており、安全確保が最優先と強調しました。
そのうえで、修学旅行は学校行事なので学校が決めることであり、教育委員会から指示ができるものではないとことから、学校などから相談があった場合は、しっかり対応していくと話しました。
また、昨年9月の段階では市内2中学校と2小学校が万博に行くことを検討していると把握していましたが、その後2小学校については万博には行かないことになったと説明しました。
懇談の中で、林じゅん・田中のぞみ・やどめ和子各市議は。この段階での計画変更となれば学校にはキャンセル料など経済的なことも含めて負担が生じる可能性があるが、そういうところにも市教委として支援してほしいことを求めたり、代替えの行き先の選択肢を設けることの大切さなどを強調したりしていました。
三宅教育長は、修学旅行の行き先を学校で決める際、いまは保護者(PTA等)も一緒に入って検討することが多くなっており、保護者から不安の声が上がったら学校も市教委に相談してくると思うと言っていました。また、相談を寄せた学校に対しては丁寧に伴走支援していくことも強調していました。
学校関係者や保護者、もちろん当事者である中学生のみなさんが思いを伝えたら、学校も市教委も動いてくれるはずです。気になる方はしっかり声を上げていきましょう。
(東つよし市議は別の用務のため、今回参加していません)