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日本共産党岡山市議団は25日、岡山市の今後のまちづくりをどう考えていくかについて深く学び考えようと、都市計画がご専門の氏原岳人岡山大学准教授をお迎えして、立地適正化計画の勉強会を開きました。
岡山市が策定しようとしている立地適正化計画は、今後の少子化・高齢化をみすえて、市の全域に広がっている市街地(住宅地や各種施設など)をある程度集約(=コンパクト化)することを目的にしたものです。
氏原先生は、都市計画学をベースに、交通、環境、防災など、多面的にまちを診断し治療する「まち医者」を目指していると自己紹介し、「コンパクトシティ」や「都市計画」とはなどそもそものところから、現在の岡山市が都市として抱えている課題、策定しようとしている計画の内容などについて、国内外の事例やご自身の研究成果も交えながら、分かりやすく話してくださいました。
市議たちは、都市計画はそれだけで成立するものではなく、本来は交通や防災、福祉施策など市の様々な分野にまたがるものであり、丁寧につくっていくべきであること、市民に分かりやすく伝え、市民皆が自分事として考えられるようにすることが大切であること、単純な集中ではなく「エリアのブランディング」が重要であることなど、熱心に学びました。
講義後は、市議たちが日ごろ抱えている疑問について意見交換したり、市の計画の実効性について突っ込んだ議論をしたりするなど、意見交換もとても盛り上がりました。
近隣の福山市は、この立地適正化計画の策定を契機に、「50戸連たん制度」を廃止することを決めています。通常なら住宅の建設が困難な「市街化調整区域」でもまとまって宅地開発ができる制度で、これを残せば施設や宅地をある程度集約させようとする計画の考え方と矛盾し、計画が骨抜きになりかねません。
立地適正化計画の案については、説明会が市内各地で開催中で、9月1日からは市民意見募集(パブリックコメント)も始まります。
お近くでの説明会にぜひおいでください。
また、パブリックコメントにもぜひご意見をお寄せください。
計画案や説明会の日程は、下のリンクからご覧いただけます。
https://www.city.okayama.jp/jigyosha/0000022658.html
市議団では、間もなく始まる9月議会での論戦や、岡山市の今後のまちづくりに関する政策づくりに今日学んだことも生かしていきます。
みなさんの疑問やご意見も、市議団にぜひお聞かせください。