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6月17日に田中のぞみ議員が行った個人質問の、最初の質問の原稿と議場で配布した資料です。
1 市民に寄り添う支援を
コロナ禍の支援について絞ってお伺いします。
(1) 岡山市の事業者応援金の申請条件に「収支内訳書」を追加された件について、重ねてお伺いします。収支内訳書は確定申告で提出していなくても申告自体は有効とされており、作成していない業者の方が一定数おられます。税理士を雇うほど余裕はなく、後追い作成もできません。そのような事業者を切り捨ててはならないと思います。門戸を閉じないでいただきたいが、いかがでしょうか。
(2) 市民への新たな支援として「生活困窮者自立支援金」の8.9憶円の補正予算が上程されました。生活困窮者への給付金とのことですが、申請は8月末までで、緊急小口貸付や総合貸付との併用はできなさそうです。貸付より給付の方が助かるわけですから、併用か切り替えが認められないでしょうか。また、この情報を 必要な人にどう届けるかは重要です。携帯をお持ちでない方も一定数おられます。お考えをお示しください。
(3) コロナ禍前後で、生活保護、貸付制度、住居確保給付金の申請数や国保料の減免状況はどうなっていますか。市民の置かれている現状をどう分析していますか。
(4) ワクチン接種完了目標が秋以降になることを考えれば、第5波への懸念は当然あります。同じことを何度も繰り返えす人災との指摘もある中で、リバウンド防止にどのような戦略をお持ちですか。
(5) 学生を取り巻く環境はさらに厳しくなっており、全国的にも報道が増えています。岡山市内でも各種支援が行われており、4月11日に岡大近くで開催された食糧支援では、開始前から長蛇の列ができて207人の学生が来場したそうです。主催者が行ったアンケートでは127人の学生が回答し、4人に3人が収入に不安がある、5割近い学生が食費を削っている、との事です。「この1年で体重が4キロ~5キロ減った」「オンライン授業で友達ができない」など深刻です。
① 岡山市は多くの学生を抱えています。まずは、実態把握に乗り出しませんか。意見交換の場などを設けませんか。
② 給付型奨学金の市在住学生への対象拡大や、現物支給、給付金など具体的支援を検討しませんか。
③ ワクチン接種の予約支援など学生は得意そうです。臨時アルバイト雇用等についても検討しませんか。
(6) 学生への日用品提供の中で生理用品は大変喜ばれたとのことです。生理の貧困課題について、超党派の女性議員でも申し入れを行い、早速取り組んでくださったところです。トイレットペーパーと同じように、当たり前のこととして、大学等含め、公共施設のトイレに無料の生理用品を常備する取り組みについて、施設の任意とせず積極的に関与し実現していただきたいが、現状とお考えについてお伺いします。
2 子育て支援策について
今回は、シングルマザーの支援に絞ってお伺いします。
(1) まず、昨年の6月議会で、ある未婚の母がひとり親家庭医療費助成制度を申請する際に、子の父親の情報を話さなければ、申請できなかったというケースを紹介しました。その後、どう改善されましたか。
(2) あるシングルマザーの方がもう一人妊娠してしまったけれど、コロナ禍で仕事は半分になり、児童扶養手当が打ち切られると生きていけないから、中絶するべきか、と相談がありました。やはり、窓口でいろいろ聞かれた末、児童扶養手当は打ち切りになる、との説明でした。その理由は、元夫が時々、子育ての手伝いで自宅に来ることがあるから、「一人で子育てしているとはみなさない」との事でした。元夫とは、生活基盤は完全に別で、金銭的援助は皆無です。保育園児2人を含めた子ども達を育てる上で、調子が悪い時などに、手伝いをお願いする親戚・友人はおらず、元夫に頼むわけです。子どもにとっては実の父親であり、男性の育児参加や離婚後の養育責任がある、と私は思います。妊娠してしまった事を責めても子どもに罪はありません。元夫に我が子の面倒を一切みに来るな、孤独に子育てをせよ、という事なのか。そもそも事実婚とは何なのか、定義をお示しください。
(3) たとえ児童扶養手当を止めるとしても、本当に子ども達を育てていける実態があるのか確認できてから止めるべきです。自立できていない場合は、一時的にでも世帯で生活保護を申請するなどの支援が必要です。この点について方針やマニュアル等はありますか。
(4) シングルマザーが出産で入院する時、上の子ども達の預け先が無い場合、どのような支援がありますか。
(5) 児童扶養手当は、受給から5年経って就労していないなどの場合は、半減されます。岡山市で該当例は、どれくらいありますか。
(6) シングルマザーが就労して、貧困率が逆に上がるという現象が起きる国は日本だけです。いかにシングルマザーの非正規雇用率が高く、低賃金に抑えられているかという事で、子どもと向き合う時間も削られている事が要因です。市独自で児童扶養手当の恒常的な上乗せを考えませんか。
(7) 今後も増えると思われるひとり親の支援については、各種申請窓口が多岐にわたり、就労支援も必要な点から、総合的な窓口や組織も必要ではないかと考えますが、検討しませんか。