議会質問・ニュース

(質問原稿) 2019年2月議会 個人質問(3/4竹永光恵)
[ 03月04日 ]

3月4日に竹永みつえ議員が行った個人質問(1回目)の原稿です。

(質問原稿・個人)190304 竹永みつえ


 

1 「保育園落ちたなんとかして」に応える保育行政を
(1)なんとかしての声にどうこたえますか。
今年の保育園の申し込みは一次申し込みの時点で、1万8,428人で過去最高となりました。4月までの確保できる受け皿数は1万8,924人であり、申込者を上回る数とのことですが、二次調整の結果1,660人が保育園を落ちたという結果になっています。
私たち党市議団として一次募集で約1,800人が落ちたという結果が出たことを受け、二次募集の締切日2月4日に岡山市役所横の大供公園で、「保育園落ちた緊急アクション」として保護者の気持ちを聞く取り組みをしました。
「一人目の保活でこんなに大変なら2人目は考えられない」
「岡山市での子育てがこんなにつらいと思わなかった」
など、落選通知を受け取り、絶望的になったという赤裸々な声がたくさん寄せられました。そして2月18日に市長にも直接この声を届けたところです。
市長はこのときの懇談で、やっと申込数を上回る受け皿の確保ができたことを繰り返しおっしゃいました。確かに数字的には合いますが、実態としてはどうなのでしょうか。市長との懇談に参加した母親たちは後で、
「保育園には入れたけど、希望していない職場と反対方向の大規模園だった」
「市長の言う企業型保育に見学に行ったが、行事もなく、庭もない狭い部屋で、毎日預けることは躊躇した」
「庭があり、年齢ごとの保育室で、専門職である保育士にみてもらいたい。認可保育園をあきらめられない」
などと語っていました。受け皿確保数が入園見込みを上回るといいますが、その数の中には、緊急一時預かりや、企業主導型保育事業、特認登録保育施設の数も含まれています。
ア 岡山市が受け皿を数だけ増やしても、保護者が入れたいと思う施設とギャップがあると思います。このギャップを完全に埋めることはできないが、応える努力はどうされますか。
イ 緊急一時預かりや企業主導型保育事業、特認登録保育施設に入園した児童数は待機児童数から外されます。結局、隠れ待機児童を増やすだけではないのでしょうか。
ウ 二次調整で落ちた保護者から「認可外や企業主導型保育も検討したが、コストがネックになり預けられない。緊急一時預かりが抽選で漏れたら、仕事やめるか、持ち家を手放し、保育園に入れる田舎に引っ越そうかと思う」という切羽詰まった声を聞きました。お金がない方は特に困ると思います。認可保育園に「落ちた」児童が認可外保育施設を利用する際の助成を、当面の対応策として考えませんか。
エ 無償化後も認可保育園の希望者は増えると思います。今回、「#岡山市保育園落ちた」の書き込みがツイッターでも多数ありました。数あわせで待機児童は減らせても、今回のように全国発信する「保育園落ちた」という人は減りません。どう対策をとりますか。

(2)保育の質について
市長は、先日のお母さんたちとの懇談で「自分が市長になり、あちこちに保育所が増えたでしょう」と言われました。もちろん市内のあちこちに企業主導型保育や認可外保育所、特認登録保育施設などが増え、どこに行っても目にするようになったのは事実です。しかし、先ほども述べましたが、保護者が安心して預けたい施設とはなっていません。もちろん認可外の最低基準より保育士の数を増やし、特認保育施設とするなど市の努力は認めますが、今ある企業主導型保育所などの課題はまだたくさんあると考えます。全国児童育成協会が、2017年度の企業主導型保育の立ち入り調査の結果をまとめています。76%もの事業所が職員配置や保育内容に不備があったとの結果です。岡山市では4カ所の事業所が指摘され、そのうち3カ所が「開所時間のすべてにおいて、必要な保育従事者数を配置すること」と指摘されており、2カ所が「うつぶせ寝への対応を適切にすること」など指摘されています。指摘内容を読み、よく事故がなかったと思いました。
ア すべての事業所で改善報告は出されていますが、持続的な調査はできているのでしょうか。
イ 設置の際や利用の際に市の関与はどこまで可能ですか。
ウ 他都市のように、運営上の危機や経営破綻などで、休園など保育ができなくなる場合の対応スキームは考えていますか。
エ 万が一、破綻、閉園となった場合のセーフティネットの役割は公立保育園が持つのですか。
オ たしかに国も保育の確保策として、企業主導型保育や認可外保育を制度として認めています。しかし、そもそも保育は児童福祉法に基づき市が実施義務を負っています。すべての子が健やかに安心して過ごせる保育の提供をまず最優先に行うこと、私立の認可保育園を増やすことが保護者の願いにこたえることではないでしょうか。

(3)保育士確保策について
待機児童解消の足かせが、保育士不足だとのことです。平成32年度までに少なくとも200人の保育士確保が必要だと市の資料にはあります。また現時点ででは90人不足とのことです。実際に私立保育園にアンケートをとった結果とのことです。
ア この90人というのは、正規雇用の保育士と考えていいですか。
イ 現状をどう把握し、不足数を出したのでしょうか。

愛知県では保育労働の実態調査が行われ、特に非正規の保育士の長時間・過密労働の実態が明らかになりました。また年齢別割合では正規保育士は若年層が多く、非正規は中高年依存の傾向があることがわかりました。これは、離職率が高いことが言えます。
ウ 岡山市でも実態を調査し、保育士の労働実態を把握する必要があると思うが、いかがか。
エ 平成28年度に、我が会派の田中議員から保育士確保策として、保育士賃金の上乗せ、家賃補助、就職の際のインセンテイブなどの提案をしました。当時は国の動向をみてという答弁でしたが、あのとき英断していただいていればここまで未入園児童が増えなかったのではなかったでしょうか。

(4)抜本的な待機児童対策を
ア たしかに国の保育の確保策として、企業主導型保育や認可外保育は認められた制度です。しかし、そもそも保育は児童福祉法に基づき市が実施義務を負っています。すべての子が健やかに安心して過ごせる保育の提供をまず最優先に行うことが重要です。定員が抜本的に増えない公立の認定こども園整備になぜこだわるのか、今、お金も時間もかけて定員枠が増えない公立の認定こども園整備を今行う必要はありません。公費負担も少なく受け入れ効果が大きい私立の認可保育園の整備を拡充していただきたいがいかがか。
イ 市長も先日の自民党代表質問に対し、公立施設30にこだわらずもう少し柔軟にと答弁されました。30の地区提供区域に公立園1園にこだわらず、地域の実情に合わせ2園でも3園でも必要なところには残すべきです。貧困や児童虐待が地域で問題になっている中、地域で子どもを育てることが大切です。いがかが。
ウ 公立園で保育士を増やすことで、3歳未満児の受け入れも増やすことができます。考えませんか。
エ 二次募集で「落ちた」子どもの年齢別は、0歳児163人、1歳児655人、2歳児303人で3歳未満児が7割を占めています。現在、公立幼稚園で行っている緊急一時預かりは利用者が少ないですが、保育士は十分配置されると伺います。幼稚園に給食調理場をつくり、3歳未満児の受け皿にしませんか。
オ ある連合町内会長さんは、「なぜ公立園を廃止・民営化するのかわからない」と言っておられます。「公立園が生活圏域にあるからこそ、コミュ二ティが確立され、地域で子どもを育つネットワークができている、そこを壊してまで何のための廃止・民営化なのか」と言われています。どう答えますか。

 

 

 

2 10月から消費税増税に伴う幼児教育・保育の無償化について
10月から消費税増税に伴う保育の無償化が始まります。安倍政権は無償化を「子育て世代の負担軽減」としています。しかしその財源は、逆進性がある消費税です。保育料はすでに所得に応じた傾斜配分がされているため、低所得者層では増税による負担が無償化の配分を上回り、負担軽減どころか負担増です。
無償化の対象は3~5歳の幼稚園、保育所、認定こども園、地域型保育、企業主導型保育に通う子どもたちの利用料です。
0~2歳は非課税世帯のみで、認可外保育施設は2号認定を受けることが前提で月、37,000円上限の無償化です。
ア 無償化の実施方法や、新制度に移行していない幼稚園や認可外保育施設は償還払いなどの場合もあり、市の判断になるとのことですが、岡山市はどうしますか。
イ 給食費は、自己負担となります。国は主食3,000円、副食4,500円とみていますが、岡山市は、主食は持参のところが多いと伺います。副食代だけの徴収と考えていいのでしょうか。
ウ 給食費の徴収方法はどうなりますか。園の負担でしょうか。
エ 給食費の実費負担は生活保護家庭や一人親家庭の減免があるとのことですが、償還払いでしょうか。
オ 無償化にかかる費用は、初年度のみ全額国費負担です。その後は、私立施設は国2分の1、県4分の1、市4分の1となり公立は10割負担と聞いています。結局、市負担の多い公立保育園は廃止にするほうがいいというような仕組みです。これはきちんと国に抗議していただきたいが、いかがか。

 

 

 

3 岡山市可知保育園の耐震化工事について
可知保育園の耐震化工事については、11月議会でも伺いました。その後の対応について引き続き質問します。
年を明けて1月25日に、保護者全体に対しての説明会が行われたとのことです。そのとき保護者からは、
「危険な工事をなぜするのか」
「県営住宅の広場に仮設園舎をという私たちの出した要望をどこまで動いてくれたのか。町内会は聞いていないとのこと。市は本当に子どもの立場で考えてくれたのか」
「こんな狭いところで園庭の工事をした前例はあるのか」
など、たくさんの異論がでたそうですが、市からはとにかく耐震工事の時期をずらせないので工事をさせてほしいの一点張りで、保護者の市に対する不信感は余計大きくなったとのことです。
ア 保護者は、県営住宅の広場に仮設プレハブを建ててもらい安全に工事をしてほしいとの意見が多いと聞いています。県の土地でも行政財産であり、公共性の高い保育園が利用するのは地元の理解も得やすいはずであり、市が本気で交渉してくれたら可能だと思いますが、なぜそういう考えにならないのか。
イ 狭い園庭をつぶしての工事中の安全確保や保育内容は、現場の先生たちに丸投げです。市として、昼間の保育の保障をどう考えているのか。
ウ 現在、プレハブの入札が終わった時点での変更は困難との説明ですが、本当に子どもたちのことを考えると、クリアできないことはないと思います。困難な理由を説明ください。
エ このまま園庭で工事をする場合と、県営住宅の広場でした場合の予算や工事期間の比較はしましたか。