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日本共産党 岡山市議団

震災がれきで申し入れ ~安全性が確認できなければ受け入れるべきではない

12年04月4日

日本共産党岡山市議団は4月4日、「被災地のがれき受け入れに関する要望」を岡山市長あてに提出し、甲斐充環境局長以下4名が対応しました。

環境局長は、「要請の趣旨には同感です」と応じ、また、3月末の政府の説明会で不明だった点について質問状を出し、それへの回答も来ているが、まだ疑問点がぬぐえていないことも述べました。国からは、4月6日までに受け入れの可否などについて回答を求められているとのことです。

共産党市議団は、放射性物質が付着していないがれきについては、当然受け入れるべきですが、同時に、放射性物質で汚染され安全性が確認できないがれきについては、岡山市民の健康と安全な生活環境を守る立場から受け入れるべきでないと考えます。

市民の間にはがれきの受け入れについて賛否さまざまな意見があります。

市議団は引き続き、市民のみなさんと丁寧に対話していくとともに、国に対して科学的な基準や対策について、安全性の確保に関する十分な説明を求めていきます。

 

 

 

2012年4月4日

 

岡山市長 髙谷 茂男 様

 

日本共産党岡山市議団 

河田 正一

 竹永 光恵

林   潤

 田中のぞみ

東   毅

 

 

被災地のがれき受け入れに関する要望

 

東日本大震災の被災地と被災者支援に岡山市として継続して取り組んでいることに敬意を表します。

震災発生から一年以上経った今もなお、多くの行方不明者がおり、泥とがれきに覆われたまま復興が進んでいない現地の様子に岡山市民も心を痛め、様々な支援活動が取り組まれています。私たち日本共産党岡山市議団も、避難者の受け入れ支援のいっそうの充実や被災地への人的・物的支援などさまざまな取り組みが必要だと考えています。

その中で、震災がれきの広域処理が大きな話題になっています。政府は全国の自治体に対し、岩手・宮城両県の震災がれき約2045万トンのうち2割を広域処理するよう求めています。私たちは、放射性物質が付着していないがれきについては、当然受け入れるべきと考えます。同時に、放射性物質で汚染され安全性が確認できないがれきについては、岡山市民の健康と安全な生活環境を守る立場から受け入れるべきではないと考えます。

放射性物質に汚染されたものは拡散させないことが基本です。住民の居住環境に影響をおよぼさない場所で集中的かつ長期的な管理をする必要があり、国が責任を持つべきものです。国などが示す基準は、現在では焼却後8000ベクレル/kg以下であれば埋め立て可能とされていますが、震災以前には廃棄物は100ベクレル/kg以下であれば放射性物質として扱わなくてよいとされていました。国からの放射線等に関する情報は国民から信頼されているとは言えず、この数値で安全と間違いなく言えるのかという不安の声は広く市民からあがっています。市民の間には被災地を思い、できることをしたいと考えているとともに、震災がれきの受け入れについては賛否両方の意見があります。

しかし、岡山市政にとって何よりも優先すべきことは市民の健康と安全を守ることです。

よって、下記のことを要望します。

1.       市民にとって絶対安全であることの確証が得られるまでは、震災がれきは受け入れないこと

2.       国に対して、基準や対策について、安全性の確保に関する十分な説明を求めること

以上

20120404被災地のがれき受け入れに関する要望

 



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