暫定税率復活は庶民の声じゃない
林じゅん 08年04月13日
ガソリンの暫定税率復活を求める意見を首長が出したり、地方議会の議長が参加する集会が計画されたりしています。
しかし暫定税率復活は庶民の声ではありません。日常使う生活道路の整備は地方で使える財源があればできることで特定財源の維持や暫定税率の復活とイコールではありません。
乳幼児医療費や妊婦健診の無料化拡大を求める声は切実ですが、これは乳幼児医療費特定財源を求める声ではありません。
山陽新聞に「燃費の悪い大きな車に乗っている人は少々、ガソリンが上がっても気にしない。庶民は値上がりしなくても軽自動車に乗るなど節約に取り組んでいる」という趣旨の投書がありました。同感です。
交通事情によってはガソリンが高かろうが安かろうが車で通勤しなくてはなりません。ガソリンの消費を少なくするためには車を変えるしかありません。
自動車税の改正で3ナンバー車が増えたことを考えると暫定税率の復活でガソリン消費を押さえよう、というやり方はおかしいと思います。
環境税という考え方は必要ですが、それは単純に暫定税率の復活ではなく、一から検討しなくてはなりません。