「見える化」が「ただ見せるだけ(公開)」にならないよう
市議団事務局(東田) 15年01月20日
岡山市は19日、来年度予算の編成過程の「見える化」として、各部署からの要求段階での金額を公表しました。
(公表された資料はこちらから↓)
http://www.city.okayama.jp/zaisei/zaisei/zaisei_t00004.html
公表されたうちの「予算編成の流れ(スケジュール)」によると、この後市長査定等を経て予算案が確定し、議会に提出されるという流れです。
スケジュールを見て頂ければわかるとおり、予算案が議会に出る段階というのは、予算編成の中でだいぶ後の方です。今年の場合は、2/16(月)の本会議に上程され、代表質問・個人質問と、3/6・9の常任委員会で審議される予定。
ですから、今後の査定で、額の増減や事業の復活・廃止縮小はもちろんあるとしても、1/19の段階で金額を含み、昨年度との比較もある全体的な資料が公表されたことは、1つ意味のあることだと思います。
公表の仕方や内容については先行している自治体も多く(岡山市は、現時点ではどちらかというと後発です)、さらに改善できる面もあるでしょうが、これからの2~3週間で分析し、より前進を引き出すことや、無くなった事業で必要なものの復活、無駄をなくすこと、財源をどう確保するか、などをみていかなければいけません。
大森市長になって、大型事業と市の借金残高が増加傾向に転じています。そして、その予算案に対し、きちんとチェックして、委員会でも本会議でも問題点を指摘して論戦しているのは、ほとんど共産党市議団だけです。
本当にそれは、いま、必要な開発なのか、それだけのお金を掛けないといけないのか。
そのお金は、もっと市民のいのちと暮らしを守る施策にまわすべきではないのか。
2月議会でしっかり政策論戦をするためにも、これから分析を勧めていきます。このブログや各市議のブログでも、折に触れて紹介していくよう考えています。
みなさんも、岡山市民のお金がどう使われようとしているのか、一度資料を見てみてください。そして、気付いたことがあれば、どんどん声を挙げていってください。
行政当局も、私たち議会関係者も、単に公表しただけで満足するのではなく、市民に必要な情報の届く、「見える化」本来の目的を果たすために、更に工夫をしなければいけないと思います。
資料「予算編成の流れ(スケジュール)」より
●10月初旬ごろ…予算編成方針公表
→ 要求書作成作業
●11月初旬ごろ…各局区長室要求書提出
→ 予算編成作業(財政ヒアリング・調整等)
●12月下旬ごろ…人件費要求書提出
●1月初旬ごろ…国制度改正等による要求額修正
●1月下旬ごろ…予算要求状況公表 ※これが今回の発表です
→ 市長査定等
●2月初旬ごろ…予算案公表
●2月中旬…予算案議会提出
→ 予算案審議
●予算の議決
→
林潤市議がこのことについて、議員の立場からブログを書いています。
こちらもどうぞごらん下さい↓
http://hayashi-jun.blog.so-net.ne.jp/2015-01-20