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日本共産党 岡山市議団

(催しもの) 中国帰国者問題の写真展~市民ホールで4/23まで

15年04月21日

今日からあさって23日まで、市役所1階ホールで、中国残留日本人孤児や残留婦人などの歩みと日本に帰国してからの生活の様子を写真などで伝えるパネル展が開かれています。

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「中国帰国者問題」写真と資料展

●日時 4/21(火)10~17時  4/22(水)9~17時  4/23(木)9~16時

●場所 岡山市役所1階市民ホール

●主催 日中友好協会岡山支部(連絡先:小林さん086-277-2470)

 

「満州開拓団(まんしゅうかいたくだん)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

1931年の満州事変から太平洋戦争が終わる1945年までの間に現在の中国東北部などに、国の政策として入植していった人たちのことです。

敗戦後、ソ連軍から逃げる日本軍の盾、捨て石にされた悲惨で壮絶な逃避行だったという話は、近年でもドラマ化されて話題になりました。

また、行く側から見れば「開拓団」ですが、もともとそこに住んでいた人からすれば武力で土地を奪われたわけで、中国人暴徒からも恨まれ、何重にもの困難が覆いかぶさったそうです。

 

配られている資料の中に、こんなマス計算の問題?が載っていました。(※一部表現を編集しています)

1.満州在住の民間日本人の人口=約155万人 / 死亡者数=約17.6万人

2.満州在住の開拓団関係者の人口=約22万人 / 死亡者数=約8万人

問題1・・・満州在住の民間日本人のうち、開拓団の割合は?

問題2・・・開拓団の死亡率は? 

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岡山では、2003年の中国「残留孤児」訴訟を支える県民の会の結成など機運の高まりの中で、各地の公民館やコミュニティハウスなどを使って、帰国者に対する日本語教室が2004年からスタートして昨年末に10周年を迎えたそうです。

 

今回のパネル展では、そういった「中国残留日本人孤児と残留婦人」の歴史や「中国帰国者の日本語教室」10年の歩みと現状などを、写真や資料を使って展示しています。

 

1つ1つの資料を見ていると、胸が痛くなるような苦難の想いが伝わってきます。国策に翻弄された普通の人々の必死に生きようとする姿がそこにあります。

ぜひ多くの市民のみなさんにもご覧いただきたいと思える展示です。どうぞ、お誘い合わせておいでください。

 

なお、展示会場には、「第2回 中国百科検定」という検定のチラシが置いてありました。

中国語の能力ではなく、歴史・地理・政治・経済・社会・文化・教育・スポーツなど多方面の知識を問うという、とてもユニークな内容です。

試験は9月、全国32会場で岡山にも会場が設けられるとのこと。興味のある方はエントリーしてみてはいかがでしょう。

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