「成功報酬は返還を」の判決
崎本とし子 08年08月12日
前萩原市長のとき、市民病院の病院事業の公営企業法の全部適応となり、初代管理者に榊原氏が就任された。その際、市長が提案したのが、成功報酬制度だった。
病院で働いていた私は「ありえない」制度だと思った。病院というところは、多くの専門職がチームで働いているところであり、
ましてや赤字の自治体病院が、管理者一人だけに成功報酬を払うなど非常識だと思った。
予算が出されたとき、夜中に及んだ本会議場で、反対討論をしたことを思い出す。反対したのは、日本共産党と数人の議員だった。
条例が後になるという手順もルール違反だった。市民オンブズマンは、2年目の成功報酬の支払いを差し止める請求をし、それは認められ、今も未払い金としていつでも払えるお金として予算書に残ってきた。
私たちは、その計上を批判し、市民のために活用せよとことあるとびに求めてきたのだ。
このたび、管理者の成功報酬を返還すべきとの判決が確定した。市長は、管理者に返還を求めることになると思われる。もし、市長が請求しないのなら、市民が市長に求めなければならない。
求められた榊原氏はどうなさるだろう。とりあえず返還に応じ、前萩原市長に民事で損害賠償請求を起こされてはどうだろうか。
賛成した市議会議員の責任も大きい。誰が賛成し、誰が反対したのか・・・は、日本共産党市議団の記録に残っている。
本会議場では、賛成多数で済まされたが、それではすまないのだ。
これから、市長と議会が、市民から問われることになる。
なんでも適当に済ますことは出来ない。
今、ゴミ有料化問題が議論となっている。市民の関心はすこぶる高い。採決の際は、記名投票をするのは、当然だろう。議員の誰が賛成で、誰がどんな理由で反対するのか、市民には知る権利がある。
私たちは、ゴミ収集有料化条例を否決したいと、9月議会に向けて取り組んでいる。