今あらためて「農業とは?」を考えてみる ~5/21、ESDカフェ
市議団事務局(東田) 15年05月22日
イトーヨーカドー北の県環境学習センター「アスエコ」で21日、今年度の第2回ESDカフェが開かれました。昨年のESD国際会議などの後も、持続可能な教育や社会づくりのために何を考え、どう行動するかを気軽に考え対話する場として、月1回開かれているものです。
今回は、「多様な視点から見た持続可能な農業のあり方」と題して、千葉吉史さんの話題提供で話が進みました。千葉さんは岡山市出身で、農業コンサルや学生農業法人の設立支援などを行っており、パンクロッカーをめざしていた時期があったり、大学院で農業経済や哲学を学んだりという異色の経歴の持ち主です。現在は、農業コンサルタントの「(株)美和リーフ」の代表取締役についておられます。
「農業問題に理想的な解決はない」と、インパクトのある言葉で始まった千葉さんのお話は、「農業」と一口に言っても自然・有機農業と大量食糧生産との考え方の違い、生計の維持やライフスタイルの変化、膨大な食料の廃棄、自給率の問題など、様々な矛盾があることを広く説明されました。そして、どういった立場で「農業問題」を考えるかによってもさまざまな違いがあると話されました。
自身の経歴の中で考えてきたことや、農業コンサルとしてどんな仕事をしてきたか、その中でどんな話をし、どんな考えを積み重ねて来たかなど、千葉さんの話は尽きません。
「地域から学会を形成する」という持論をお持ちの千葉さん、参加者からは質問が相次ぎ、時間がもっとほしい、また続きをという声が挙がるほど、興味や発見に満ちた会でした。
ESDカフェでは、「多様な人が集まり、気軽に考え、対話したい」と、月1回のカフェへの参加を呼び掛けています。
また、特別編として、5/25(月)には、「ネパールの今」と題してJICAネパール事務所所属の青年海外協力隊員の方を招いて、大地震から約1月経った現状の話を聞く会もあります。
ESDカフェ @アスエコ
6月 ・・・18日(木)18:00~19:30 「フェアトレードタウンを目指して」(仮) 岡山県JICAデスク 国際協力推進員 大井聡美さん
7月 ・・・16日(木)18:00~19:30 「協働のまちづくり条例の『見直し』で何が変わるか?~パブリックコメントのために理解を深める~」 岡山NPOセンター 石原達也さん
8月 ・・・(通常版はお休み) “ESD Global Cafe” @Café Kenya 8/21(金)18:30~
お問い合わせは、岡山市ESD推進課まで。
電話 086-803-1354
メール miki_konishi@okayama.co.jp