市政ニュース速報版№208 2015年12月17日号
市議団事務局(東田) 15年12月17日
岡山市議会11月会閉会
路面電車乗り入れ 十分な議論必要
11月定例市議会は17日、74議案をすべて可決し、3陳情を採択して閉会しました。
日本共産党岡山市議団は、頑張る学校応援事業と伊島幼稚園を認定こども園化する補正予算と、マイナンバーを利用する2条例の計3議案に反対しました。(賛成率95.9%)
陳情は今議会に22件提出され、3件が採択されました。この中で路面電車の駅前乗り入れに関しては様々な立場から16件の陳情があり、そのうち商店街からの「平面乗入反対」と、地元町内会からの「慎重審議を求める」2件が賛成多数で採択されました。
戦争法廃止を求める陳情は、共産党と市民ネットが賛成しましたが、自民、公明、創政などの反対で不採択となりました。創政は、6月議会(廃案)では2人が、9月議会(慎重審議)では全員が陳情に賛成していましたが、今回は逆に6人全てが反対しました。
東つよし議員は議案の討論で、伊島幼稚園を認定こども園化する予算について、「伊島・津島学区の就学前児の受け入れ枠は大きく減るし、伊島保育園がなくなってしまう、これまでの市の計画とも異なる」と予算案の問題点を指摘しました。そして「耐震化にかこつけて保留児解消に逆行する施策を進めるのはおかしい」と述べ、「子育て世代の願いに応えるには、岡山市の責任で認可保育園を増やすことこそが必要」と求めました。また、頑張る学校応援事業とマイナンバーに関わる条例案にも反対しました。
路面電車の問題で岡山市は、市全体の交通をどうするかの議論を後回しにして、「岡山駅前への平面乗り入れ」だけを具体化しようとしています。党市議団は、「公共交通の充実は待ったなしの課題だ」とした上で、是非を判断できる材料が不十分と考えており、乗り入れに賛成または反対の陳情には賛同せず、慎重審議を求める陳情の採択を主張しました。
田中のぞみ議員は討論の中で、調査検討会のメンバーですら納得していない異常事態であり、このまま強行したら広く市民の理解を得ることはできないと指摘しました。そして、「今一度、意義と目的、位置づけを明らかにすべき」として、市民本位の市政をつくる会の陳情採択を訴えました。
また、戦争法廃止とTPP「大筋合意」撤回の陳情も採択を求めました。