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日本共産党 岡山市議団

市総合計画 ~丁寧な議論で市民のものに

16年01月8日

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たびたび本ブログでもお伝えしている通り、岡山市は今、「総合計画(長期構想)」=2016から25年度までの10年間の市のもっとも基本となる計画=を策定中です。11月議会でも多くの議員がこのテーマを取り上げて市当局と議論を交わしました。

市民の意見を公募するパブリックコメントは今月5日まで実施され、現在はとりまとめ中ですが、40件以上の意見が寄せられた模様です。

現在発表されているのは「素案」で、パブコメの意見や常任委員会の議論などを受けて修正された「案」が、2月議会での議論を経て、閉会日に議決されれば正式なものになります。そのあと、総合計画をもとに前期5年の具体的な政策を含む中期計画を今年中に立てる予定となっています。

 

昨夜は市民団体主催の学習会が開かれ、約40人が参加して学びました。また、今日は共産党市議団としても勉強会を開き、内容や市の考え方などについて理解を深めました。

 

昨夜の学習会では、担当する門田審議監がおよそ1時間程度内容を報告した後、参加者が質問や意見を出して論議しました。会には市の田中政策局長が同席されました。ブログ子も岡山市民の1人として参加しました。

 

現行の総合計画=「都市ビジョン」は政令市移行に際して2009年に策定され、7年経った今年度末に成果指標に対する中間の評価をすることになっています。門田審議監は、この都市ビジョンの満了を待たずに全面改定する理由について、「人口が右肩上がりに増えていくことを前提につくっており、状況が変わってきた」などと説明されました。そして、岡山市の人口は2020年をピークに減少に転じること、年齢構成では年少者や働く世代が縮小し、高齢世代が相対的に増加することなどの見通しを持っているとしました。中でも一人暮らしの高齢者が大幅に増えていく見込みであることなども示されました。

そういった推計を前提に、この間の市民ワークショップや審議会での議論などを通じて、「岡山市のブランド力や発信力をもっと高めて」「魅力づくりを」などの意見が出ているとして、都市ビジョンが掲げた「水と緑」などの理念を引き継ぎながら躍動感あるまちづくりをめざしていく趣旨だと説明されました。

 

参加者からは、

・なぜ変えるのか?都市ビジョンの到達と評価はどうで、それはどう反映されるのか?

・「平和」に触れていない。平和でないとすべての前提が崩れる。盛り込むべきでは?

・市民意識調査で現れた市民の課題認識に対応しているのか?

・格差や貧困の拡大という市民の生活実態を汲み取った計画になっていないのではないか?

など、多くの質問や意見が出され、審議監が1つ1つ答えていました。

 

この間、審議会や議会でもさまざまな議論が積み重ねられてきましたが、気になる点はまだまだあります。

例えば、11月議会では、「福祉」「人権」「平和」などの文言が消えているが盛り込むべきでは?などの質問が出ました。

また、岡山市の強みや特性の1つに「豊富な医療・介護資源」が挙げられていますが、私たちのところには、国の制度改定を背景に、「医療や介護にかかれない」「利用しようとすると異常な高負担を求められる」などの悲痛な声がいくつも寄せられています。「資源」があっても使えないのが実態だとすると、それへの対策がなければ、計画が空論になりかねません。

これらの課題に対し市は、「重要性は認識している」「今後策定する中期計画に反映させる」などと述べています。

 

パブコメが終わったことで、議論の舞台はあらためて議会に移りました。次の2月議会では代表質問もありますし、予算の審議もあります。多くの会派・議員がこのテーマを取り上げることは間違いないでしょう。どれだけ議論が深まるかが、総合計画もですがその先の中期計画をより充実させられるかのカギを握るのではないでしょうか。

丁寧な議論を通じて、計画を岡山市民全体のものにしていく意識的な努力も求められます。

 

もちろん日本共産党岡山市議団も力を入れて取り組みます。皆さんの疑問、意見、切実な実態や解決すべき課題など、是非ぜひお寄せください。

 



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