(控室の窓から) 「セレンディピティ」
市議団事務局(東田) 16年02月4日
近ごろ時折、目にしたり耳に入ったりする言葉です。口にすると舌がもつれそうで、滑舌の練習にいいかも、なんて思うこともあります。
意味は、最近やっと知りました。「偶然に物事を発見する能力を意味する造語」とおっしゃるのは、北海道大学特任准教授の徳井美智代さん。今日届いた「全国商工新聞」(2016.2.8付、全国商工団体連合会発行)のコラムで書いておられます。
徳井さんによると、調査研究を地道に続けていると、一見無駄かもしれないと思うことからひょんな発見が生まれることが多いと実感しておられるとか。
いま、控室の事務局員の机の周りには、いつも以上に資料が山積みになっています。今月末から始まる2月議会に向けて、岡山市の動向、国の予算案の詳細な中身、さまざまな施策の全国の状況などなどについて、調査活動を行っているからです。
さまざまな媒体から資料を集め、ものによってはその要点をレポートし、さまざまな対象に調査をお願いして、返ってきた回答を集計し、目に見える形にして自分なりの分析を加え・・・。団の議員たちが、調査し、方向性を見定め、施策提言につなげていくための材料づくりです。
こういう中から、それこそひょんな発見があればと、それを励みに作業しています。
もっとも、徳井さんはデータ分析だけではわからないと、現場に足を運んで、「キョロキョロ見渡し、くんくんと匂いを嗅ぎ、何でも触れ」てみたがるとのこと。パソコンの画面と紙資料ばかり見つめていたのでは、セレンディピティもなかなかやってこないのですね。
その気になればやることは膨大。でもできることから1つずつ、自分自身の頭と眼と手と足で(耳や鼻や舌も使って!)、やっていこうと日々自分に言い聞かせています。
さてと、そんなことを呟いてみて、閑話休題。
作業に戻ることにしましょう。