30万人分の認可保育園、保育士10万円賃上げ ~日本共産党が緊急提言
市議団事務局(東田) 16年04月6日
日本共産党は、全国で深刻な問題となっている保育所の待機児童問題に関する緊急提言を5日、発表しました。
提言の柱は、
1.30万人分(約3000か所)の認可保育所を緊急に増設する
2.保育士の賃上げと配置基準引き上げで待遇改善する
というものです。
「保育園に入れない」問題のおおもとには、公立保育所が大きく減らされていることや、全産業平均に比べて10万円低いと言われている保育士の処遇の悪さなどがあると指摘されています。
ですから、抜本対策を考えるのであれば、安倍政権の「緊急対策」のように、“受け入れ拡大のためには質の低下は仕方ない”ではいけません。
子どもの成長発達が保障されること、保護者が安心して預けられることは、譲れない願いです。
提言では、その実現のために
・国や自治体が先頭に立って公立保育所をつくること
・土地確保のための国庫助成制度をつくること
・保育士の賃金を緊急に5万円、以降毎年1万円ずつ計10万円引き上げること
・保育士の配置数の適正化など、国の運営費を引き上げて、労働条件を改善すること
・保育士の専門性にふさわしい処遇にすること
・非正規の使い捨てをやめ、正規化を進めること
などを提案しています。
1970年代には10年で8000か所の認可保育園が増えた事実があります。政府や自治体が本気になればできます。
岡山でも先月、党市議団として岡山市長に緊急申し入れを行いました。すでに4月になっており、あのとき「保育園に入れない」とされていた1400人以上の子どもとその家庭がどうなっているのか、とても心配です。
本気で、緊急に、取り組まなければいけない重要課題です。