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日本共産党 岡山市議団

教育の「大綱」づくり 多くの市民の参加で議論していこう

16年05月24日

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昨日23日の午後、岡山市総合教育会議の今年度の第1回会合が開かれ、今年度中の策定を予定している「教育大綱」にまつわる議論が交わされました。

今回のテーマは2つで、1つ目はベネッセ(市が情報収集や分析などを委託)から、全国の政令指定都市における総合教育会議の開催状況や教育大綱の策定状況、その背景となる国の動きなどの報告を受けての議論。もう1つは、昨年度7回開催した市総合教育会議のまとめを受けての議論でした。とはいっても、両方とも大綱策定に向けた議論ということで共通していたので、実際の議論の中身もやや入り混じった形にはなったのですが。

 

議論の中で、大綱をつくる過程で、案になる前の段階で市民に公開したところ400件以上の意見が寄せられたという神戸市の例が紹介され、岡山市でも似たようなことが考えられないか、検討していくことになりました。

また、「『目指す子どもの姿』は誰の視点からかによって変わってくる」「確かにそうだが、子どものそれと教師のそれが違う方向を向いてはまずい」などの議論もかわされました。

確かに、せっかく力を入れてつくっても、空文化してしまったり、主体である子どもたち自身に縁遠いものになっては、その価値が大きく減ってしまいます。この議論もしっかり深めていくべきポイントの1つだと思います。

 

いくつか気になったこともありました。

1つは国の動きです。報告によると、国の中央教育審議会(中教審)は現在、今年度末までに教育課程の見直しを発表する予定で議論を進めているとのことです。今年3月にすでに発表されている大学入試改革とも関連して、思考力や判断力などを主体的に人と関わりながら養っていくことなどが中心となっているようです。ただ、まだ詳細な議論が明らかになっていませんので、これは十分注視していかないといけないと思います。

また、将来なりたいものが見つかっていない子どもが多いという課題意識に対して、学校現場に企業経営者などを積極的に呼び込むべきだという意見が出されました。キャリア教育というのはもちろん大切なことですが、小中学校で真っ先に来ることでもないとは思います。丁寧な議論をしていただきたいと思います。

そして、子どもの貧困に関する議論が全くなかったのも気になりました。昨年度の議論をまとめた資料では書き込まれており、実際に議論が交わされたのも聞いているのですが。絶対にはずせない視点の1つとして今後議論が進んでいくことを期待します。

 

昨年度、この総合教育会議の第1回の会議の冒頭で大森市長は、この会議やそこで議論されることに市民のみなさんに大いに関心を持ってほしいという趣旨のことを述べられました。その通りだと思います。

次回会議は未定ですが、まもなく6月議会が始まるので、そのあとになるかもしれません。

子どもたちにどんな風に育ってもらいたいか、そのためにさまざまな団体・個人はどういうことをすべきか(すべきでないか)など、岡山市の教育の一番おおもととなる「大綱」を決める議論です。ぜひ多くの市民の皆さんに関心を持っていただき、議論に加わっていただきたいと思います。

 

 



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