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日本共産党 岡山市議団

支援の谷間にいる子どもたちに何ができるか

16年07月13日

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今日(7/13)の新聞をチェックしていて、「しんぶん赤旗」に、行政の施策が届かない、支援の谷間に置かれている子どもたちにまつわる記事が3つあったので、まとめてご紹介します。

一番上の記事は、子どもの貧困の実態を追うシリーズものの記事で、学校や社会に居場所が見つけづらく、地域社会からも切り離されがちな子どもたちに、支援の手を差し伸べている団体の取り組みを紹介しています。

支援団体の副代表が、「学校や児童相談所などの公的な機関が介入することが難しいケースもあります」と話されています。実際、私たちに寄せられた相談やつかんだ実態の中にも、同じように行政が手を出せなかったり、施策の中に助けになるようなものが無い場合はあります。関係者が当事者の思いを共有し、連携して支援できるシステム」の構築が必要という副代表の指摘は、まったくその通りです。

 

真ん中の記事は、精神障害のある親とその子どもを、絵本やウェブサイトで応援するNPOの「絵本で届ける保健室あんしんプロジェクト」を紹介しています。

精神障害の親を持つ子どもは、どういう状態に置かれているのでしょうか。

記事では、病院では患者の子どものサポートまでなかなか手が回らない、学校では家庭まで踏み込むのは難しい問題ということで、子どもたちが支援の谷間に置かれていることを指摘しています。

そこで、このNPO法人「ぷるすあるは」が、絵本をつかってそれらをつなごうとする取り組みの一環として今回のプロジェクトを進めているそうです。うつ病、統合失調症、アルコール依存症など、家族のこころの病気を子どもに伝えるために、精神保健医療に関わる看護師や医師が絵本をつくり、それを小中学校の保健室に届けているということです。(書籍はいずれもゆまに書房発行)

詳しくは、NPOのホームページをご覧ください。

NPO法人ぷるすあるは

 

一番下の記事は、全国の保健室の先生たちをつなげたいと発行している雑誌「保健室」の編集に携わっている元養護教諭の石田かづ子さんを紹介する記事です。

石田さんによると、保健室の先生は「ひまなふり」をしているのだとか。理由は「保健室の先生」が忙しかったら子どもが話しかけられないから。

そして、最後に、「地域に、子どもたちの生きるよりどころをつくらなければ」とにっこり話したそうです。

 

冒頭にも書きましたが、子どもや家庭がさまざまな困難を抱え、客観的には支援を必要としていても、行政などの手が届かないところ、あるいは立ち入れない部分というのは、あります。

もしそれが、対応する施策や制度がないためであれば、制度づくりに取り組むという道が見えますが、そういう場合はどちらかというと少数です。それにだいたい、そのときそこで支援を必要としている子どもや家庭に間に合うわけではありません。

行政が「自分たちにできることはない」というときに、そこで話を終わらせないこと、知恵を絞って施策も柔軟に組み合わせ運用して支援する道を見つけることも大切です。

また、今回紹介したようなさまざまな団体や個人の地域でのとりくみをしっかり学び、そういう方々と連携し、場合によってはそういう方々を支援するという仕組みもつくりながら、1つずつ取り組んでいくことも大切です。

 

今回の記事は、私たちにもですが、関心を持っている方々にも参考になるのではないかと考え、このブログでご紹介しました。

記事のPDFデータを載せておきます。

「居心地のいい場所」 今を生きる子どもたちⅡ 貧困と格差の拡大の中で①

親の精神障害 子どもの理解 絵本が助ける

雑誌「保健室」の編集に携わる元養護教諭

 

 



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