市民目線で自律できなければ、政治や行政に携わる資格はない
市議団事務局(東田) 16年10月7日
あきれを通り越して、怒りしかありません。
昨日6日の参院予算委員会で、日本共産党の小池晃書記長が安倍内閣の閣僚による「白書領収書」問題を取り上げました。
小池氏が、菅官房長官や稲田防衛相など閣僚が開いた政治資金パーティ券の領収書の額面が同じ筆跡であると指摘したのに対し、菅氏らは金額などを自分たちで書き込んだということを認めました。政治資金規正法の根幹をゆるがす重大問題です。
国会中継やテレビなどの報道でご覧になった方も多いのではないでしょうか。
「額面が空欄の領収書をもらい、もらった側で金額を記入する」
常識ではあり得ないことですね。あるとしたら、非常に不正の疑いが濃いことだとしか受け止めらません。
こんなことがまかり通るなら、政治家はどんな不正だってできてしまいます。
「自らを律することができない政治家」が立法や法の運用権限を持つのは、少しひどい例えをすれば、泥棒に泥棒を取り締まる法律をつくらせたり使わせたりするようなものとさえ言えるかもしれません。
私たち地方議会の分野では、いま、政務活動費という、税金を原資として議員や会派に交付される政策調査活動のためのお金の使い方が大問題になっています。
不正をした地方議員たちは、まさに「領収書の偽造」で次々と辞任しています。
岡山市議会では、政務活動費を何に使ったか、各会派・議員が議会事務局に報告書を提出するとともに、領収書など(写し)を閲覧できるようになっており、それをもとに市民オンブズマンが毎年のように住民監査請求や裁判を起こすなどしています。その流れの中で、不適切な使用が減ってきたという経過はあります。
私たち日本共産党岡山市議団は、適正な執行をしていることは当然として、領収書等の報告もきちんと行っていますし、市民の方が希望すれば、団の政務活動費支出関係の書類(原本)を閲覧していただけるよう、独自の情報公開にもつとめています。
けれども、これまでの対応や考え方で不十分な点はなかったか、あればどう改善・前進させていくのか、団としても岡山市議会全体としても、さらに考えていかなければいけないと思っているところです。
市民の目線から見てどうなのか、自らを律することが出来なければ、税金を使って施策を実施したり住民に強制力のある法律や条令をつくったりする資格はない。そのことを肝に銘じてやっていかなければなりませんね。