岡山市の公立幼稚園・保育園122園を30園に あとは廃止・民営化!?
市議団事務局(東田) 17年07月11日
岡山市は、公立幼稚園と公立保育園について、120以上あった園を公立としては30園だけにし、残りは廃止・民営化する計画を進めています。(市内を30の区域に分けて、それぞれの区域で幼保連携型認定こども園として1園を残し、他は廃止・民営化するというもの)
「民でできることは民で」「限られた人員と財源を有効活用」「30の公立はこども園にして残す」など、その理由を説明しています。
けれども、岡山市の待機児童数は2016、2017年度と連続で全国ワースト2位。今年の春は、保育園に入りたくても入れない子どもが約1,500人に達しています。市長も局長も各議員も「待機児童対策は最優先課題」と異口同音に言っているのですから、岡山市が現に持っている財産=公立幼稚園や公立保育園をそのために有効活用するのが、まず道理ではないでしょうか。
保育士を増やしたり、必要な工事(耐震化や調理設備など)などを行ったりすることは、それなりの財源は当然必要ですが、市の施設なのですから、ただちに打てる手です。
それをしないどころか90園以上を廃止・民営化する方針に固執する。これのどこが「待機児童対策は最優先課題」なのか。
また、公立施設は市民の財産であり、地域の核となる施設です。地域の公立幼稚園や保育園を十分に活用することは、地域の活性化にもつながります。こういった性質は、民間事業者が類似の保育サービスをすれば代替できるというものではありません。
待機児童の問題で、保護者の共通する願いは、「安心して預けられるところを増やしてほしい」です。どんな保育施設でも構わないわけではありません。岡山市が保育の質にきちんと責任を持つことのできる公立園が、いまそれぞれの地域にあるのですから、これをしっかり活用するという、本当に「最優先課題」にふさわしい取り組みにしていくことが必要不可欠です。
皆さんがお住いの学区では、公立園がいくつありますか?それらは、認定こども園として存続なのか、廃止・民営化対象なのか、ご存知ですか?また、いま、どんな動きが進んでいますか?岡山市は、この計画を2020年3月(2019年度末)までにやろうとしていますが、とんでもないことです。 ぜひ、地域でも、「市として保育に責任を持て」「公立園をなくすな」の声を上げていきましょう。
今秋には市長選挙と中区市議補選という、市民が政策を選び願いを託すことのできる機会があります。市議団にも皆さんの声や情報をお寄せください。