市政ニュース速報版 №227(2017年9月15日)
市議団事務局(東田) 17年09月15日
8月定例議会閉会
市民不在の議長「信任」
2017年8月定例岡山市議会の閉会日、宮武博氏を議長として信任するという決議案が、自民(宮武氏を除く22人)とおかやま創政会(6人)の賛成で可決されました。反対したのは共産のみ。公明と市民ネットは退席(棄権)しました。自民は22人全員の署名で決議案を提出にも関わらず、その対応をめぐって内部で方針がまとまらず、議会を6時間近くストップさせました。開会も大幅に遅れ、傍聴席からは「市民不在だ」と厳しい声が上がっていました。
5月「不信任」 6月「議長辞職」 8月「信任」 市民にどう説明?
5・6月議会では、議長辞職を求めるなどの決議に、自民市議なども賛成しています。また、今議会でも、個人質問の冒頭に「議長選挙をしましょう」と宮武氏に議長辞職を求めた自民議員もいました。それが一転、議会が「宮武氏を議長として信任」というのは、市民に全く理解されません。
決議に賛成した創政会の、議会内で自民党と同じ役割しか果たせない姿もあらわになりました。
日本共産党岡山市議団は、自分たちで決めたルールを反故にするのでは議会のモラルが成り立たない、内部の争いで議会を混乱させた身勝手な茶番であり、宮武氏と自民市議団の責任は極めて重大だと厳しく指摘して、決議案に反対しました。
市有地に認可外保育園!? 「待機児童解消」の本気さ問われる市長
8月議会では、32議案と1陳情が可決・採択されました。日本共産党岡山市議団は、新斎場関連予算と、市有地に認可外保育施設を整備する計画の2議案に反対して、田中のぞみ議員が討論しました。また、市有地に整備する保育園は認可でと求める陳情の採択を求めて、竹永みつえ議員が討論しました。
市は今回、北長瀬みずほ住座の建替え時に併設する施設を「保育園なら認可外に限る」と募集し、最大342人定員の民間提案を採用しました。認可外保育施設は、「保育士は1/3以上いればよい」「園庭はなくてもよい」「給食を自園調理しなくてよい」など、認可保育園とは基準が大きく異なります。さらに、認可保育園に入れなくて認可外に入所しても、待機児童としてカウントされるため、待機児童解消には役立ちません。
大森市長は、企業主導型保育などの活用を繰り返し述べています。また市は、認可保育園の整備について、「市の計画では2019年度中に待機児童がゼロになる見込み」として、それ以降の計画を立てていません。全国ワースト2の岡山市で、待機児童解消の本気さが問われます。
市議団は、「『市有地に認可外』は白紙化せよ」「認可園で整備を」と強く求めていきます。
(2017.9.16 13:45一部修正)