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日本共産党 岡山市議団

岡山市国保 値上げの方向を明示 値上げは市民生活こわしてしまう!

17年10月20日

岡山市国保運営協議会(国保運協)は20日に会合を開き、来年度から国保の制度が県に移行することを踏まえて、保険料がどうなるかなどを、市の報告をもとに議論しました。

市は、「平成30年度から保険料率を改定していく」案を示し、来年度から保険料を引き上げる方向性を明言しました。

国保運協では、一部の委員から「値上げは家計に負担」などの発言があったものの、全体としては、値上げを前提とした意見が交わされたとのことです。

 

県試算では、現在の保険料より値上げは1人当たり約9000円との額が示されていますが、実際に払っている市民の納付額から比べると、一人当たり1万5000円以上の値上げになるという試算もあります。

 

もともと国保は、加入者層が退職した高齢者や、パート・アルバイトなどの非正規労働者、無職の方などが加入する公的医療保険です。そのため、会社員などが加入する健保に比べて、医療費支出が多い一方で保険料収入は低いという構造的な性質を持っています。

では、より低所得者が多いことで保険料が低いかというと、実は逆で、岡山市の国保の場合、会社員の健保の約2倍というとても負担の多い額となっているのが現状です。

 

国保料が高いおおもとには、国が国保の制度を支えるための税金投入をどんど減らしてきたことがあります。

国が責任を後退させる中で、岡山市が代わりに支えるために、市財政の中から支出してきたのが「法定外繰入」で、現在は、年間28億5000万円を一般会計から国保会計に繰り入れています。

 

保険料が払えないと、保険証を持つことができなくなって、病気やけがになったときに病院にかかることができなかったり、受診しても10割まるまる負担しないといけないことになってしまいます。

 

岡山市民で国保に加入している方は、約10万世帯・30万人で、岡山市民のかなりの数を占めています。

この国保を「払える保険料」にすることは、まさに「岡山市民の命を守ること」です。

 

岡山では、市民運動団体や高齢者団体などが毎年2~3万筆の国保料引き下げを求める署名を集め、保険料を10年間据え置きさせてきました。

今年の署名運動は、「岡山市民の命を守る」今まで以上に大きな意味を持つ運動となります。

近いうちに、このブログでも署名や運動の様子をご紹介します。多くの市民が力を合わせて、市民の命を守る国保行政を実現しましょう。

 

 



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