保育園に入れない岡山市の子どもが1300人以上 (10/1時点)
市議団事務局(東田) 17年11月22日
岡山市は11月22日、10月1日時点での「待機児童は652人」と発表しました。4月1日時点の849人からは197人減ったとしています。
市内の認可保育園・認定こども園に入園を申し込んでも入れなかった子どもは全体で1312人で、4月1日時点の1495人から183人減りました。
まだ今でも1300人以上の子どもが保育園に入れないという、大変な状況です。求職活動をやめた、つまり仕事に就くのを(少なくとも当面は)諦めた方も23人に上っています。
「待機児童ではない」とされた子どものうち137人は、認可保育園より基準の低い施設に入ったことで待機児童から外されました。
「特定の保育所等を希望」しているとされる500人も待機児童から除かれていますが、この中には自宅や職場の場所、家族や子どもの状態などさまざまな理由で、入園希望園を1つか2つだけ書いた(第3希望まで書かなかった)方が多く含まれています。
人為的に縮小された「待機児童652人」だけを見ては、子育てに苦労している市民の実態に寄り添ったことにはなりません。
また、岡山市は先の8月議会で、待機児童の多い地域の1つでもある北区北長瀬の市有地に認可外の保育施設を導入する議案を強行しました。
こういう岡山市のやっていることを見ると、「保育の質」を本当に大事にしようとしているのか、とても不安です。
来年4月の保育園等への入園申請は、昨日11/21に締め切られました。
間もなく始まる11月定例岡山市議会でも、保育の質と量の両方の追及が、しっかり議論されなければなりません。