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日本共産党 岡山市議団

【控室の窓から】 通勤・通学の道、自宅や職場・学校の周りを 防災の視点で見直してみたら・・・

18年01月17日

 

1月14日に岡山市内で日本赤十字岡山県支部や県社協、県などの主催による災害ボランティアの交流会が開かれました。

事務局員Tは、23年前の阪神淡路大震災をきっかけに、いくつかの震災現場などでボランティア活動に関わり、現在は岡山県の災害ボランティアコーディネーターに登録していることから、この交流会に参加してきました。

 

年に何度かある研修会とはちがって、ボランティア経験者や県登録者たちの交流が目的ということで、全体として和やかな雰囲気で始まりました。

開会のあと、30人弱くらいの参加者が6グループに分かれて街角へ出発。商店街や観光客に防災の備えなどについてインタビューしたり、周辺を防災の観点で観察したりと、約1時間タウンウォッチングをして、戻ってから皆で経験交流しました。

 

Tは、街を防災の観点で観察するグループでした。出石町から就実学園周辺をぐるっと回り、シンフォニービルの近くまでめぐりました。

 

途中には、昭和前期の古い建物と新しい建物が混在していて、家屋などが倒壊したら道路が使えなくなり、避難も緊急車両の通行もできなくなってしまう個所をいくつも発見しました。

岡山城の石垣も、大きな揺れが来たら崩れそうなところがいくつもあり、これも通行の大きな妨げになる危険性を感じました。

また、避難者が集まるであろう学校や公的な建物がいくつかありましたが、いざとなったときに使えるのか、施錠の問題、バリアフリー化が不十分な問題、周辺の交通の問題など、たくさんの懸念を感じました。

岡山市中心部は旭川が南北に流れており、大地震で橋が通行できなかったらどういう事態が発生するのか。もし橋自体は落ちなくても道路が壊れて通行できないことも想定できます。

辺りは市中心部の一角で、日中には仕事や買い物などで多くの人出があります。また、観光や出張で来るなど、地理に不慣れな人もたくさんいます。

 

ちょっと歩いただけでも、たくさんの課題を発見できました。

 

発見といえば、中国銀行本店の交差点に面した石の看板(?)の裏に、とあるプレートが。84年前の室戸台風のときに岡山市内では大きな浸水被害がでたのですが、その水位を示したプレートです。地面から1.5メートル近くの高さにはめ込まれています。人がほとんど水没する高さ・・・。

 

また、一緒に歩いたグループの方からは、岡山の災害の歴史がわかる本を紹介していただきました。(写真)

「岡山の災害」(蓬郷巌/岡山文庫)という本です。

1988年に発行された、ちょっと前の書籍ですが、県内のあちらこちらで起きた大小さまざまな災害のことが端的に書かれています。写真も豊富でわかりやすい内容です。

それぞれの災害の発生当時と今とはいろいろ条件が違うので、単純に同じことが起こるとは言えないかもしれませんが、これを読めば「岡山は災害が少ない」という思い込みが、ガラっと変わるかもしれません。

図書館にありますので、機会があれば一度手に取ってみてはいかがでしょう。

 

 

今日は、阪神淡路大震災から23年目の日です。

 

皆さんは、日ごろの備え、どんなことをしていますか?

自宅や普段いる場所の周辺は、防災の角度から観察してみると、どんな危険性が潜んでいるでしょうか?

通勤・通学の途上はどうですか?

家族や大切な人と合流できるよう、連絡手段や落ち合う場所など、決めていますか?

 

普段から、自分と大切な人を守るための備え、考えておきませんか。

 

 

 

 

岡山で災害ボランティアの交流会 日赤県支部など連携強化へ初開催(2018.1.15)

http://www.sanyonews.jp/article/653702/1/?rct=security_safety

さんデジ(山陽新聞デジタル)

 

 

 



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