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日本共産党 岡山市議団

2018年度予算の各局要求が発表

18年01月18日

岡山市は今日、2018(平成30)年度の当初予算の編成に向けて、各局などから出ている要求をまとめたものを発表しました。(2018.1.18)

今後、要求額を市長が査定したのち、2月中旬ごろに予算案として公表します。そして2月下旬からの議会で審議され、可決したら成立します。

また市は、市長査定する段階の中で、議会の各会派の意見を聞く時間を3年前から設けています。共産党市議団も週明けに市長と意見交換する予定です。

 

市議団としても、市民要求がどうなっているのか、財政の健全性はどうか、無駄な事業やおかしい施策はないか、などしっかりチェックしなければなりません。精読はこれからですが、現時点で気づいたことや気になったことをいくつかご紹介します。

 

 

・国民健康保険会計への繰入が大幅減しており、国保料の大幅引き上げになりかねない。(16.7億円/約2割の減)

・小中学校の就学援助の新入学学用品費は、2019(H31)年度の新入生から入学前時期の支給を始める。

・市内全中学校の普通教室にエアコン設置に向けて実施設計。(実際の設置は2019年度から)

・待機児童対策では、認可保育園は7園増やすが、保育士の処遇改善は新規施策なしか。

・幼児教育保育全体では、公立こども園8園の整備を進めるとして他の公立園の廃止民営化を促進。私立保育園の障碍児保育補助は現状維持か。

・子どもの貧困対策は、予算を今年度から3倍以上に増やして施策を進める。

・世代を問わず様々な困難を複合的に抱える人や家庭を支援する「地域共生社会」推進予算は約2,300万円。個別事業は別に予算化されているとしても、「実現には人と金が必要」という現場の要請に応えられる額か?

・中小企業や商店街への支援策が全体として拡充されている印象。

・一方で、企業誘致予算も増大しており、不均衡な施策にならないかチェックが必要。

・市街地再開発は3地区計14億円弱の予算、コンパクトシティ化に十分資するのか、一部企業の優遇にならないのか?

・市街中心部の旧NHK・現市民会館・旧内山下小跡地などにどんな機能を持たせるのか、2021年度中の整備方針策定を目指す。

・路面電車の駅前乗り入れは、前年度比7倍以上の予算(約2.2億円)をつけて、駅前広場のデザイン検討、人の動きの分析、路面電車既存施設の補修補助など。なし崩しに進めるのか?

・地域の交通網を「公共」と位置付けて、路線バスの持続可能な公共交通ネットワークを検討。生活交通は、迫川地区での本格運行に加え、千種地区、馬屋上・野谷地区、牧山地区、角山地区などで試験運行や計画の検討を行う。

・中山間地域振興は、担い手養成、地域住民が行うコミュニティビジネス創出など。

・公共交通機関や公共施設などをバリアフリー化するための「基本構想」を新たに策定。

・性的マイノリティの方の人権課題などを踏まえて、市民ワークショップを開くなど、「さんかく条例」改正に向けた議論を始める。

・各区で防災や高齢者の健康指導など、地域の要望に応える施策を実施(4区全体で1000万円)。

・訪問介護看護事業所など6か所整備の予算化。

・本庁舎をどう整備していくかについて、2018年度中の方針策定をめざす。

 

まだ、1つ1つの事業や施策は十分にははっきりしていません。また、人員配置もまだ明らかになっていないので、それぞれの事業などを進めるための体制の保証もこれからチェックしていくことになります。

 

今日発表された予算要求資料は、市ホームページで見ることができます。

ぜひご意見をお寄せ下さい。

平成30年度予算編成過程の見える化(岡山市ホームページ)

 



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