宮武議長に3度目のNO! 自民の内紛で議会混乱
市議団事務局(東田) 18年03月19日
2月議会最終日の3月16日、宮武博議長に対する議長不信任案が自民市議から出され、自民市議17人と共産党市議団5人の賛成で可決成立しました。
昨年5月には議長不信任、6月には議長辞職勧告の決議が自民市議も含めた賛成多数で可決されていましたが、その次の8月議会で、当時の自民党市議団が全員で議長「信任」決議を提出し、創政会の賛成を得て可決した経過があります。
同じ自民市議の中から今度は、「不信任」案が出てきたということで、経過や理由が市民にとって理解しがたいため、党市議団の河田正一議員が本会議で質疑をしました。
その後、付託された議会運営委員会での審査は、提案者の自民議員に同じ自民の議員が疑問をぶつけることに大半の時間が費やされました。団の林じゅん議員は、議会で他会派を巻き込むのではなく、自民党が自分達だけでしっかり議論してくれればよかったことだと指摘しました。
審査を受けて各会派で判断し、採決するという段階になってから、提出議員たちが決議案を取り下げ、文言を修正した議長不信任決議案(全文は後述)を改めて出しました。
出し直された不信任決議案は、再開した本会議で市民ネットの議員が質疑をした後、採決されました。不信任提出に加わらなかった自民党と公明党、おかやま創政会、市民ネットの議員が退席したため、全会一致での可決となりました。
党市議団はもともと、自らも合意した議会の申し合わせを破り、2度の議会議決にも従わない宮武博氏は議長として信任できないとして、一貫して議長辞職を求めています。出し直された決議案はこれに沿った内容だったので、賛成しました。
市民不在の自民内部の争い。本会議が終了したのは午後10時過ぎでした。
(決議案の全文)
議長不信任に関する決議
主旨
宮武博議長の不信任について
理由
岡山市議会は、議長・副議長をはじめとする議会役職人事については任期2年とすることを申し合わせているが、宮武議員は辞表を提出されていない。
そのことから、昨年の5月臨時議会では議長不信任決議が、6月定例会では議長辞任勧告決議が賛成多数で可決された。にも拘わらず法的拘束力がないと強弁し議長職に留まっている。
8月議会で議長信任決議が可決された後の状況に鑑み、宮武博議長の不信任を決議する。