(速報)JR、岡山市、総社市が吉備線LRT化で合意を発表
市議団事務局(東田) 18年04月4日
4月4日、JR西日本と岡山市、総社市はJR吉備線のLRT化について合意したと発表しました。
LRTとはライト・レール・トランジット(Light Rail Transit)の略で、いわば路面電車の次世代型と言われています。現在のJR吉備線は非電化なので電化するとともに、沿線の一部は並行する一般の道路と一体的に整備され、低床車両で駅が増えて、利便性が向上するとされています。
今回の合意内容では、導入するための費用は約240億円とされており、そのうち岡山市の負担は約70億円(約29%)とされていますが、国負担を最大限活用することを前提に算出されており、この範囲で収まるかは不明です。
運賃は、現在と同程度の利用状況の場合20%引き上げと想定されています。例えば岡山駅から岡山県立大学最寄りの服部駅までは現在320円で、単純計算すると60~70円程度値上げとなります。
LRT化後の資産はJRが保有し、運営についても両市は行わずJRが主体となるとされており、岡山市や総社市は導入時とその後の修繕費用の一部を負担するという形です。
(三者合意の概要)
1 LRT化による変化
①運行本数・・・1~3本/時から3~6本/時に増
②新駅設置・・・7駅(現在の8駅から15駅へ)
③運賃・・・約20%アップ
2 費用と負担
①導入時・・・約240億円
(国=約91億円、JR=約58億円、岡山市=約70億円、総社市約21億円)
②ランニングコスト・・・年間6億円程度
(このうち修繕費=約1億円の半分を両市で負担)
3 役割分担
①駅や車両等の所有と運営はJRが主体で、両市は行わない
②新駅設置や道路拡幅などは、両市が主体となって検討
③新駅以外の地上設備や車両の仕様などは、JRが主体となって検討