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日本共産党 岡山市議団

ネパール大地震から1か月 私たちにできることは

15年05月26日

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ネパール大地震からちょうど1か月の25日、県環境学習センター「アスエコ」で、現地で地震を経験された人の話を聞く機会がありました。

お話しくださったのは、青年海外隊としてネパールで活動し、現在一時帰国中の藤江泰弘さん。短髪でしっかり日焼けした元気な若者でした。

 

藤江さんは、カトマンズから2時間ほど東にある村に農業指導に入っていて、地震に遭いました。

ネパールはインドの北東に位置し、東西に長い長方形のような形をした国で、南部のインド寄りの地域は40度を超すこともある一方、北部のヒマラヤ山脈に近づくと−40度ということもあるとか。人口はおよそ2600万、何年か前に王政が終わり、現在は憲法を策定中で行政が十分に機能していない中での震災となったそうです。また100以上の民族・言語がある多民族国家で、子ども達は、うちでは自民族、地域ではネパール語、学校では英語を使いこなすとか。

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地震は当日のお昼12時過ぎに発生し、藤江さんがお世話になっていた家の人は、ちょうど全員が農作業に出ていて、体は無事。村の人も死者はゼロだったそうです。もっとも一つ南の村は200人くらい亡くなったということで、場所や立地によって被害の状況に大きな差があることをうかがわせるお話でした。

意外に食料は困っていないそうで、首都カトマンズでは、出身地に戻る住民が多いし、各地域でもカトマンズへの食糧供給が止まっているので、自家消費する分には足りているとか。これも地域差はあるかもしれませんが。

心配なのは、これからだそうです。間もなく雨期。早い地方はすでに雨期に入っており、だいたい3か月半ぐらい続くそうです。

住居は日干し煉瓦と土壁でできたものが多く、崩壊した住居の中にあった物は取り出せないまま。シートなどでテントを作って過ごしています。

余震も頻繁で、地割れや地滑りもあり、落ち着かないそうです。

農耕用の水牛や種(米、トウモロコシなど)が大打撃を受け、もう種まき時期の直前なのに、取り掛かれないという問題が大きいそうです。

一方で、楽天的と言うかこんな時だからこそというか、イベント事を村でしっかりやるそうで、成人式や結婚式などをみんなでワイワイやっていたそうです。

日本から私たちにどんな支援ができるのか、参加者からの質問に、藤江さんは「難しいですね」と腕を組みました。

空港には世界各地からの支援物資が、地域まで届かず積み上がっているそうです。

震災当初は寒くて毛布、今は種など、といった風に現地のニーズは刻々と変わり、現地のリアルタイムの情報をつかんでダイレクトに届けられるコネクションがあれば物資支援もよいが、そうでなければ…と。

ではお金ならどうか。もちろん現地で使いやすいのはお金ですが、それも現政府にわたったのでは、すぐに有効活用されるとは限らない…。

藤江さんは会場に集まったおよそ30人の参加者に、「こうやって知ってもらうのも確かな支援となる、アンテナを張り続け、情報を集め続けてほしい」と最後に訴えていました。

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現在、岡山市内の全ての公民館では6/30まで、「ネパール地震CLC救援緊急募金」に取り組んでいます。

昨年のESD世界会議でご縁のできたネパールの「CLC=コミュニティ学習センター」に直接届けることで、現地で活用してもらおうというものです。

また、「アスエコ」でもさまざまな情報を得ることができます。

一度、お近くの公民館やアスエコに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

募金のお知らせチラシはこちらNepal

問合せ先

公民館CLC連携協議会(事務局=中央公民館 086‐272‐7886)

岡山ESD推進協議会(事務局=市ESD推進課 086‐803‐1354)

 



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