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日本共産党 岡山市議団

市が「在宅医療推進方針」で市民の意見を募集中

18年03月13日

 

岡山市は、市民が住み慣れた地域で最後まで安心して暮らすことができるよう、在宅医療を進めるための方針を改訂します。改訂素案について市民の意見を募集中(パブリックコメント)で、ぜひみなさんのご意見をお寄せください。

今議会では、地域共生社会や介護、障害など、医療・福祉・介護などの分野の計画改定が目白押しですが、この計画もその1つです。他に比べて遅く出てきて、意見募集期間も1か月未満と短いので、ご注意ください。

 

「住み慣れた地域で最後まで安心して暮らせる」ことを願う方は多いと思います。岡山市がそこをめざすのは当然ですが、市の主体的な責任を弱めて、「地域に丸投げ」「民間に丸投げ」という計画になっては困ります。また、在宅で暮らせない事情の方もいるわけで、誰をもとにかく在宅へ、という方針になっても問題です。

 

ぜひ、みなさんの暮らしの実感や医療介護施設などの状況から、計画素案に対するご意見をお寄せください。

 

●●岡山市在宅医療推進方針(第2次)(素案)●●

◆意見募集期間 2018年2月28日(水)から3月23日(金)まで ※必着

◆案を見ることができる場所

・保健福祉会館8階の医療政策推進課

・市役所本庁2階の情報公開室

・各区役所、支所、地域センター

・岡山市ホームページ(実施中のパブリックコメント

◆問い合わせ先

岡山市医療政策推進課(電話086-803-1636)

 

 

 

 

常任委員会ほぼ終了 陳情の審査状況について

18年03月12日

6常任委員会は、それぞれの所管する議案や陳情などについての審査を終え、賛否を決しました。

明日は総務委員会だけ開かれ、各委員会の審査結果に連動する議案について審査・議決が行われて、常任委員会審査はすべて終了することになります。

 

今議会で審査された陳情のうち主なものについて、委員会段階での採否は以下の通りです。

(保健福祉委員会)

・生活保護基準引き下げ中止を国に求める・・・不採択(共産は採択を求めた)

・国民健康保険料の引き上げをやめることなど・・・不採択(共産は採択を求めた)

・受動喫煙の防止と啓発・・・継続審査

(建設委員会)

・ライドシェアの導入に反対・・・採択(全会一致)

・路面電車の岡山駅前乗り入れに関する賛成・反対・慎重など計22件・・・すべて継続審査

(経済委員会)

・池田動物園の公営化を求める・・・継続審査

・住宅宿泊事業条例(民泊条例)の制定を求めるもの2件・・・すべて継続審査

 

採択または不採択となった陳情は、16日の本会議で改めて全議員によって採決されます。継続審査となった陳情は、基本的には本会議最終日には出てきません。

 

3/12(月) 4常任委が審査を継続 10時開議

18年03月12日

2018年2月定例岡山市議会の常任委員会は、3/9(金)に所管事項の審査を終えた環境消防水道・経済の2委員会を除く4委員会が今日も審査を続けます。

 

総務委員会・・・中山間・周辺地域の振興策など政策局の所管事項 他

保健福祉委員会・・・待機児童対策など岡山っ子育成局の所管事項 他

建設委員会・・・路面電車駅前乗り入れなど都市整備局の所管事項 他

市民文教委員会・・・公民館のありかたなど教育委員会の所管事項 他

 

どなたでも傍聴することができます。

手続きの詳しいことなどはこちら↓をご覧ください。

委員会の案内(岡山市議会ホームページ)

 

【おすすめイベント】 映画「日本と再生」 3/10

18年03月9日

 

◆日時 2018年3月10日(土)14:00~ 100分(13:30開場)

◆場所 くらしき健康福祉プラザ(倉敷市笹沖180)

◆料金 一般300円(学生100円)

◆主催・問い合わせ 一般社団法人おひさまネットワーク倉敷

メール dragons_road_to_victry@yahoo.co.jp

ファックス 086-463-3740

 

 

 

3/9(金)から議案審査の常任委員会がはじまります

18年03月8日

2018年2月定例岡山市議会は、3/9(金)から6つの常任委員会でそれぞれの所管する議案や陳情などを審議します。

1つ1つの議案や陳情について、委員会として賛否を決めます。

日程は3/14(水)の予備日まで最大4日間とられていますが、それぞれごとに案件が終わればその委員会も終了するので、スタートの3/9(金)午前10時が同時なだけで、あとは委員会ごとにバラバラです。

今議会は2018年度の予算をはじめ、たくさんの条例改定や公共交通をはじめとする市の喫緊課題など、重要案件がいくつもあります。

 

委員会は、どなたでも傍聴可能です。朝9時から議会棟2階受付で手続きができます。

岡山市議会ホームページ 委員会の案内

 

委員会はインターネット中継されておらず、議事録も公開されていないので、議論の様子を知るには傍聴するしかありません。関心のある方はぜひ議会においでください。

 

 

 

 

県議団が報道に関する見解を発表しました ※追記あり

18年03月8日

 

 

本日3月8日に日本共産党岡山県議団が、3月3日付毎日新聞で報じられた岡山県議の国内視察問題に関して、見解を発表しました。

全文は、森脇ひさき県議のブログで読むことができます。

https://blog.goo.ne.jp/moriwaki-h/e/1f1b81216df5077bdc9796c3c08eb57c

 

(以下追記 2018.3.8 16:44))

今回の報道で指摘されている須増伸子県議が自身のブログ等で発表している文章を、下のリンクおよび引用でご紹介します。

毎日新聞「国内視察報告」報道について

毎日新聞「国内視察報告」報道について

  毎日新聞の視察報告書問題の報道について、私の新任研修会の時の報告書が含まれていました。
この問題で日本共産党県議団で見解を出しました。
私のことで、県民の皆様にご心配をおかけしたこと、大変申し訳なく、お詫び申し上げます。
また見解発表が遅くなったことお詫びします。

 これまで私は、議員派遣旅費や、政務活動費を使った議員個人の視察や研修の場合、いずれも報告書を出してきました。
しかし、2015年の8月におこなわれた全国都道府県議長会が主催した新任議員研修会に事務局随行のもと参加したさい、岡山県議会の慣例で行われていた、事務局職員の報告書を確認しそのまま提出をするという対応をしていました。

日本共産党の議員として、慣例を追認するのではなく、正すことが求められたと思います。
これからは、見解にあるように、事務局職員がついてくる研修、出張であっても報告書を提出します。

【資料】2018年2月議会 個人質問原稿(竹永光恵18/03/07)

18年03月7日

(印刷用PDF)竹永光恵(180307)

 

1 不妊に悩む方への治療支援について
(1)少子化対策の一環として不妊に悩む方への支援強化を
不妊とは「健康な男女が結婚後1年以上にわたり定期的に避妊をせずに性交の機会を持ちながらも妊娠しない場合」と言われています。不妊症の出現率は6組に1組といわれており、特別な事情を持った人々の治療とは言いにくくなっています。また最近は要因の50%が男性にあるとも言われており、男女ともに受診することが望ましいのが現状です。第一子出産時の女性の平均年齢は30.1歳です。早い段階での治療が出生率の増加へとつながると言われています。
ア こういう状況の中で、市としても抜本的に不妊に悩む方への支援を強化する時期だと考えますが、所見をお聞かせください。

(2)不妊治療の各段階での助成の充実を
ア 初期検査にも助成を
国も市も、平成16年度から治療への支援事業を始め、この間8回程度国の制度拡充が行われました。(資料1)
現在は新規申請の助成額上限が15万円から30万円に拡充され、対象年齢も治療初日の妻の年齢が43歳未満へと拡大されています。また、男性の不妊治療に対しても15万円まで助成されるようになりました。
岡山市ではH24年度には898件でしたがH27年度は987件と申請件数が増え、H28年度は若干申請数は減りましたが、助成額では最高となっています。男性不妊の助成は1件から14件に増えています。
不妊に悩む方の一番の課題は経済的負担です。ある民間の調査では、不妊治療によって妊娠された方の平均治療費は140.6万円となっています。そこで伺います。(資料2)
市の助成制度は保険適用外の対外授精の段階の治療になってからです。しかし、保険適用内でも結構費用がかかります。初期検査の子宮がんや子宮頸がんなどがんの検査は最低3回必要で合わせて自己負担が7千円程度必要となります。
そして、排卵期、月経期、黄体期の血液検査、超音波など合わせて一万円程度かかります。
(ア)広島県では、不妊治療を行う上で一番大切なことは、早い段階で原因を明らかにして夫婦そろっての治療を早く始めることだとして、初期検査にも自己負担2分の1(上限5万円)を助成しています。岡山市でも助成すべきと考えますが、いかがでしょうか。
イ タイミング療法から人工授精前検査までの段階
(ア)初期検査のあと次の治療段階はタイミング療法となります。タイミング療法は診察代くらいですが、この治療を4回前後しても受精に至らないときは人工授精をすすめられます。その人工授精ができるかどうかの検査も必要です。卵管がちゃんと通っているかの造影検査や通気検査、フーナ―テストなどがトータルで1万円程度、そのあとの子宮と卵巣が癒着していないかなどの検査もそれとは別に1万円程度かかります。病院にもよりますが、人工授精に至るまで様々な検査があり費用もかかるとのことです。何とか助成できませんか。
(イ)ここまでクリアしてやっと人工授精治療になったとしても、人工授精は1回2~3万円かかります。1回で受精する可能性ばかりではありません。中には10回以上しても受精に至らなかった方もおられました。多くの病院では4回から5回の治療で次の治療段階をすすめるとのことです。最低でも4回分を助成することはできませんか。
ウ 抗体検査など
女性が精子に対して抗体ができていないかを調べる抗精子抗体検査は自費となります。そのほかにも風しんの抗体や感染症などの採血検査も合わせると1万円以上になります。これに助成は出来ませんか。
エ 所得制限と年齢制限について
現在の助成制度は夫婦の所得が730万円未満であり、治療開始時の妻の年齢が43歳未満という条件があります。市によってはその条件を撤廃しているところもありますが、岡山市はどうお考えなのでしょうか。

(3)不妊治療への啓発を
ア 今回何人かの方からお話を伺いました。その中で、不妊治療について自分が直面するまで、全く何も知らなかったという方が多いのが特徴です。そして、夫婦そろっての治療になるまで、夫婦の温度差を埋めるのが大変だったということです。不妊治療そのものの啓発が必要です。栃木県は不妊対策シンポジウムなどを行っています。岡山市も女性がかがやく街づくり推進課が、リプロダクティブ・ヘルス・ライツの視点で啓発事業をしていただきたいが、どうでしょうか。
イ 経済的負担が大きいので、治療中も就労を希望している方が多いのが現状です。しかし不妊治療は女性の性の周期に合わせて行われるため治療スケジュールが難しく、仕事と治療の両立が大きな課題となっています。
また、事業主や上司の不妊治療に対する理解も十分と言えないこと、職場で不妊治療をしていることを言いにくい精神的な負担も多いと伺います。事業所への啓発はどうお考えでしょうか。

(4)相談支援の強化を
市内には岡山大学に不妊治療相談センターがあり当事者によるピアカウンセリングなどを行っています。市内には7か所の指定医療機関があり、個々の病院で説明会やカウンセリングなどを行っていますが、市としては全く取り組んでいないのが現状です。
ア 各保健センターなどで、不妊に悩む方への初期相談ができるよう出張相談日をもうけてはいかがですか。
イ 当事者の方々は、「治療を続けることの大きな負担は精神的なものだ」と言われています。おかやま産前産後相談ステーションに不妊専門相談のできる心理カウンセラーを配置しませんか。
ウ 特に夫婦での意識の違いが縮まらないときなど、女性が一人で悶々と悩むことが多いようです。気軽に相談できるラインなど、SNS等での相談窓口を開設しませんか。
エ 2人目不妊も増えていると伺います。一人目の不妊に悩む方とは別の相談支援や窓口が必要です。子連れで相談できる窓口などもうけていただきたいがどうか。

2 国民健康保険について
(1)制度改正について市民への説明責任は
来年度から国保は大きく制度が変わり、県単位化となります。
市民と岡山市にとって何がどうかわるのか?きちんと市民に説明をすべきだと我が党市議団代表質問で指摘しました。市長は説明責任というよりは情報提供、国保運営協議会で保険料改定の考え方等を説明した、料率については5月に決定、7月に市民に保険料を通知とともに計算根拠も同封のことです。
ア 結局、市民は自分の保険料が確定した時に保険料率が上がったことを知るのです。今後6年間上がり続けることは知らされていません。県が作ったチラシには値上げのねの字もありません。これで説明責任を果たしたといえるのか?
イ このチラシには、県単位化は持続した社会保障制度の確立をめざすためとあります。しかし内容的には社会保障の視点はなく、相互補助の民間の社会保険のような色合いが濃くなっています。今後、医療費の伸びは増えるが被保険者の数は減少するから、国保財政の収支不足が悪化するため、税と保険料の見直しの必要性を値上げの理由としています。
しかし市民の視点で考えると、市は県に納付額を納めるために保険料を上げ続け、払えなかったら差し押さえの強化という悪循環になると思われますが所見をお聞かせください。

(2)国保財政と保険料について
ア 倉敷市の国保財政は平成30年度の歳出総額に対し、歳入予測が8,5億円不足したとのことです。その不足額を補うために繰越4億円と国保財政調整基金の取りくずし1億円を活用し、残りの不足額を一般会計から3,5億円を政策的に繰り入れ、保険料を据え置くという決断をしています。国からは一般会計の政策的繰り入れを削減することについて何の通知も指導もなかったので繰り入れを続けるとのことです。岡山市の、6年で政策的繰り入れをゼロにするという計画は国からの圧力があったのか。国からの通知があったのか、削減計画を作らないことでペナルティがあるのでしょうか。
イ 政策的繰り入れの国の評価基準は『年度を明らかにした具体的な削減計画の策定』であり、岡山市のように全額削減することが評価の対象にはなっていません。削減は制度改正後の状況をみて判断することが求められており、平成31年度以降の削減計画との国の立場です。それならば、平成30年度は岡山市も繰り入れをし、保険料を据え置くことができたのではないですか。なぜ今後上げ続ける選択をしたのか、6年に決めたのはなぜか。
ウ 私たちの代表質問で県への公費負担を求めたことに対し、保健福祉局長は、県費は県が考えることと答弁しました。県の役割は納付金の集金だけなのか、市民はしっかり県民税もおさめています。県の責任を果たすことを求めることは当たり前ではないのか。
エ 国保の構造的課題、高齢者の割合が高く低所得者の多さに起因する財政運営の厳しさは、県単位化で解消されるのでしょうか。

(3)収納率について
国保運営協議会で、収納率向上対策をしっかりと行うことで財政効果が出るのではないかとの意見がありました。
ア 収納率向上への考え方と財政効果をお示しください。
イ 滞納率が20%以上という実態は、高すぎて払えないというのが現状です。資力のないものについては執行停止処分を積極的に展開しませんか。

(4)国保運営協議会について
県単位化に伴い、国保運営協議会のあり方を見直す時です。市は公募の必要性を全く認めていませんが、私たちが傍聴している中では、被保険者代表の委員が全員出席していることはなく、まして全員発言している回は一回もありません。滞納の状況や、差し押さえの状況、払いたくても払えない被保険者の実態などが議論されたことは一度もありません。保険料を滞納し、保険証を取り上げられ病院に行きたくても行けず、倒れて病院に運ばれたという困難事例のケースが年々増えています。
ア 市民のいのちにかかわる実態がまったく話し合われていない運営協議会が、問題がないと言えるのか。改めて公募委員を求めます。所見を。

3 発達障害児の自立に向けた支援について
発達障害者支援法ができてから10年以上たちました。この法律ができた目的は、発達障害のある人が生まれてから年をとるまで、それぞれのライフステージにあった適切な支援を受ける体制を整備することでした。先日も創政会の代表質問で、個別支援の大切さをとりあげておられ、全く同感だと感じました。
個々の障害や発達段階にあった個別支援の中でも、今日取り上げるのは、知的障害を伴わない発達障害の子どもたちへの支援です。
(1)入学前の親の会の皆さんとお話をする機会がありました。最初から通常学級を希望しているのですが、通常学級の情報がなかなか得られなかったとの意見がありました。発達障害児の通常学級での支援について、市としてどう考え、保護者の不安をなくす努力をしていますか。

(2)その時に、発達相談支援ファイル「りんくる」はどういかされますか。

(3)通常学級に通う発達障害児も学校と連携し、支援計画や指導計画の作成ができていますか。

知的障害を伴わない発達障害児は、将来手帳を持たない、また取れない場合もあります。その結果、義務教育終了後はなんの支援もない世界で生きていかなければなりません。小学校入学時、中学入学時、高校入学時、高校生活、大学進学、就職など人生のステージでつまずき、精神障害を併発したり、長いあいだ引きこもったりなどのケースもあるとうかがいます。自立ができるために義務教育の間に社会のルールや、自分の障害の特性、困った感の回避のスキルなどを身につける必要があります。早くからの支援ができていれば、納税者として自立できると思います。それが保護者の大きな願いです。

(4)保護者が通常学級を選んだとしても、教育現場では障害名としてとらえるのでなくその人の特性を知り、困り感を取り除くことが大切です。学級担任だけでは対応が困難だと思います。通常学級の発達障害児に対して、特別支援コーデイネーターや養護教諭、スクールカウンセラーなどチームで支援するしくみをつくりませんか。

 

 

【資料】2018年2月議会 個人質問原稿(3/6林潤)

18年03月6日

(印刷用PDF)林潤(個人質問180306)

 

1 放課後児童クラブの運営平準化と充実について
放課後児童クラブは、共働きの増加、放課後の環境の変化と高学年保育の拡大に伴い、ニーズが拡大してきました。
施設と体制の充実は、安心して働きながら子育てできる岡山市のために大切な施策です。市が、運営の平準化を進めるための職員体制を取ろうとしていることは評価します。
運営の平準化が求められる背景には、放課後児童クラブの運営規模が大きくなったことがあります。在籍する子どもが増えれば、雇用も施設整備も大きくなり、ボランティアでの対応は困難になります。
運営の平準化に当たって、全ての子どもに豊かな放課後を保障するためには営利ではなく岡山市の子どもを育てる公的な視点が求められます。本来、市が直営で責任を持つべきだと考えます。
放課後児童クラブに通う子ども達の年齢が上がると対応も変化します。人間関係、性のこと、ネット利用などです。交友関係は複雑になり、意思表示もはっきりし、高学年になるとクラブのことをSNSのグループで相談してから、支援員に話を持ってくることもあるそうです。支援員も日々、対応のスキルアップが必要です。人の確保と質の向上の両方が課題です。
また市が施設整備に力を入れているのは認めますが、プレハブ設置や空き教室の改修は市費でも、エアコンほか様々な備品が保護者負担です。地域運営委員会は地域に根ざした柔軟な運営ができると言われる反面、法人格がないことで様々な制約があります。
例えば借り入れができません。大きな施設整備は困難です。施設の拡大に際して運営委員会会長や保護者会会長が個人で借り入れを行った例を聞いています。個人がリスクを負うのは望ましい運営とは言えません。保護者会のお金で大きな出費に備えているクラブもあります。次の世代の子どもたちのために積み立てる善意は貴重なことではありますが、安定した運営とは言えません。
小中学校にもエアコンが必要とされる時代になり、中学校では設置が具体化しています。
夏休みに一日中、子どもたちが過ごす放課後児童クラブには、当然に必要です。
経理作業や印刷物の作成に使うパソコン、大勢の子どもたちにプリントを配布するための印刷機も事務作業を軽減し、子ども達への対応の質を上げるために必須です。
施設面積、人員に加え備品等も市として充実させる必要があります。

そこで質問です。
ア 運営平準化を進める担当課の体制はどのようになりますか。
イ 運営主体に営利企業の参入を認めるとすれば、考え方の転換ではありませんか。なぜですか。
ウ 支援員確保のために順次、直接雇用を進めるべきではありませんか。
エ 2月23日の支援員の就職相談の状況はどうでしたか。支援員の仕事に関心を持った方のフォローはどのようにしますか。
オ 平成32年度以降もニーズが拡大する可能性をどう考えていますか。
カ 高学年保育の拡大に伴い、高学年の子どもへの対応のための研修はどうなっていますか。
キ 保健室の先生に学校での性教育について、保護者や支援員に伝えてもらう取り組みを全クラブで行ってはどうですか。学校現場との相互の理解にも繋がります。
ク エアコンは市が整備すべきではありませんか。
ケ パソコン、印刷機等の一定の費用が掛かる備品に対しては整備の必要性をどう考えていますか。
コ 施設整備に当たっては、事務スペースも面積に入れるべきではありませんか。

2 保育園の待機児童解消は認可保育園で
来年度に向けて一次調整では、1,767人が希望する保育園に入れませんでした。二次調整でも1,674人でした。過去2年に続けて厳しい事態です。
市は、受け皿を拡大してきたと言いますが、認可外保育施設を含む数です。
日本共産党岡山市議団で、いくつかの認可外保育施設の実態を調査しました。
保育士以外が面倒を見てもいい、園庭がなくてもいいのが認可外施設です。
ある施設は商業ビルの一室で、園庭どころか外の空気や陽の光に触れる窓もない、という環境でした。
施設によっては「近くに公園があります」と立地をアピールしていましたが、交通量が多い道路を渡らなければならなかったり、行った先も公共の場なので専用で使えなかったりと、安全・手軽に子ども達が遊べるわけではありません。
子ども達が大きな工作をしたり、展示したりするスペースも運動会をする場所も保障されていません。一時預かりを含めると生後43日から小学生高学年までが同じ部屋で過ごすこともあります。とても落ち着いた保育環境とは言えない状況が生まれます。
そういうところで0歳から5歳まで過ごす子ども達と、認可園で保育士に保育されて園庭を駆け回って過ごすのとでは環境に大きな差があります。
特認登録保育施設は、認可施設の代わりになるものではありません。
また党市議団として、保育園に入れなかった保護者の声を聞く保育カフェを開きました。
何回も認可園に落ち続けて子どもを幼稚園に入れて、働き方を幼稚園に合わせた方、幼稚園の一日預かりを利用したが、連日、預けることは想定されていないので給食やおやつが少なく、帰宅した子どもがお腹を空かせていた、認可外施設を見学に行ったら大人と同じ仕出し弁当だった、食事は給食がいい、などの事例や願いが出されました。
子ども達は給食に携わる人達のことも大好きで「給食先生」と呼んで慕っています。お昼時になると調理の匂いが漂ってくる、食事を作ってくれる人と触れあえる、ということも子どもの育ち、食育にとって大切なことでしょう。
市が質を担保できない認可外施設も「国が認めたから」と保育の受け皿に数えるのでは、市の言う「全ての子どもに質のよい就学前教育・保育を」にもなりません。
「人員も施設も整った認可保育所に預けたい」というのが保護者の願いです。

そこで質問です。
ア 来年度に向けて特認登録保育所による定員増は何人ですか。
イ 特認登録保育施設に預けている保護者が認可園を希望する場合、他の認可外施設に預けている保護者に比べて点数は低くなりますか。
ウ 保育・幼児教育担当局長は、自分の目で特認登録保育施設を見ていますか。ご所見をお聞かせ下さい。
エ 保育施設の園庭の有無は子どもの育ちに影響はしないと考えていますか。
オ 公立保育園の維持を決めれば、正職員として保育士の採用を増やすことができます。正規職員ならもっと応募があります。公立削減の方針を改め、公立での子どもの受け入れを増やすべきではありませんか。
カ 子どもの発達保障や健全に育つ権利をどう考えていますか。
キ 岡山市の認可外施設への立ち入り調査の状況はどうなっていますか。指摘事項の特徴は何ですか。
ク 指摘事項の改善はどのようになされていますか。

3 高島幼稚園の耐震化の遅れ及び廃止と民間こども園について
市は、幼稚園の耐震化は平成29年度に終える方針でした。しかし高島幼稚園の耐震化は行われませんでした。市が耐震化の実施より民間認定こども園化に拘ったからです。
高島小学校・幼稚園校舎整備期成会の了解が得られたから、と市は最速で平成32年度に民間認定こども園を開設しようとしています。そのため、この4月に入園を希望する3歳児の保護者に対して「卒園までに高島幼稚園は廃止される可能性がある」との説明がされたと仄聞しています。
市は、期成会の了承で充分と考えているようですが、期成会には、地域にお知らせして回る義務も意見を集めて再度、反映させる責任もありません。幼稚園の廃止と民間認定こども園化について校舎整備期成会の了承を得たといっても、それをもとに決定するのは市です。
公立幼稚園から民間の認定こども園に変わると当然、運営も変わります。
影響の一つは自動車での送迎です。小学校の直近で、放課後児童クラブもあります。交通問題は対策が必要です。
肝心の教育については、地域の公立幼稚園、保育園、小学校、中学校で連携して取り組んでいた枠組みが変わります。
様々な検討事項を市が後回しにしている根底にあるのは、公立施設を122から30に減らす市の方針です。これを撤回すれば、公立幼稚園としての移転も選択肢になります。
伝統と実績のある公立園を廃止するのではなく、預かり保育や延長保育の充実で地域の子育て支援に貢献することができます。

そこで質問です。
ア 耐震化の遅れの責任をどう考えていますか。
イ 平成29年度に計上した耐震化予算の扱いはどうなりますか。
ウ 耐震化に国庫補助は活用するのですか。
エ 幼稚園の廃止・民営化と民間認定こども園の工事や運営の影響について、市の決定の前には市が説明して住民意見を聞くべきではありませんか。
オ 運営のあり方については期成会をお墨付きにするのではなく、学校評議員など含め教育のあり方として市が責任を持って地域の意見を聞いて決めるべきではありませんか。
カ 平成30年度の3歳児クラスの入園児の保護者に高島幼稚園を卒業できない可能性を説明したのですか。その説明はどの課の指示ですか。
キ 市が地域の要望を考えるなら、市が進めたい公立園の民営化に固執するよりも今後の高島小学校のプール改修や体育館の配置の見通しを示すべきではありませんか。

 

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