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日本共産党 岡山市議団

7月 15th, 2016

8月から介護保険施設などでの食費・部屋代の負担が増える場合があります(最大約3.2万円)

16年07月15日

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来月から、介護保険施設の入所者などの食費や部屋代について、低所得者に対する軽減の仕組みが一部変更され、遺族年金や障害年金を受給している場合に、負担が増える場合があります。

すでに利用施設からご本人に説明がなされているはずですが、みなさんのところには必要な情報がきちんと届いているでしょうか。

 

対象となる人=介護保険施設の入所者、ショートステイの利用者のうちの一部。

変更する内容=第2段階の判定基準となる所得に、8月から非課税年金(遺族年金・障害年金)を含むように変更する。

考えられる影響=新たな所得の算定方法によって、これまで第2段階だった方が第3段階に区分変更され、利用料の負担上限が引き上げられる。

 

利用料の引き上げ額の上限は、次の通りです。

食費260円引き上げ(390円→650円)

居住費820円~400円引き上げ(ユニット型個室で820円→1310円、ユニット型準個室や老健等の従来型個室で490円→1310円、特養の従来型個室で420円→820円)

 

これにより、施設でユニット型個室に入っている場合、1日当たり最大750円負担が増えます。

260(食費)+490(室料)=750円

ひとつき当たり2万円以上の負担増です。

750×30=22,500円

老健などの従来型個室を使っている場合は、ひとつき当たり3万円以上の負担増となります。

(260(食費)+820(室料))×30=32,400円

 

現政権は介護保険制度の改悪を続けてきましたが、今回の値上げは、昨年の4月の保険料引き上げ、8月の利用料の一部引き上げに続く利用者負担増です。

「保険あって介護なし」と言われる介護保険制度。このままでは、日本の公的介護制度は崩壊してしまいます。国や自治体がきちんと財政支出をして制度の下支えをすることが必要です。リニアや長大な新しい道路、5兆円を突破した防衛費にはどんどん予算をつぎ込んでおいて、社会保障分野には「財源がない」という、これほど逆立ちした政治はありません。

日本共産党岡山市議団は、岡山市にも国にも、これ以上の介護負担増を許さないことと、実際に使える制度に改善していくことを求めて、引き続き取り組んでいきます。

どうぞ皆さんや周りの方々の実態の情報をお寄せください。

 

(写真は「市民のひろば おかやま」7月号10ページから)