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日本共産党 岡山市議団

1月 20th, 2015

活用しきれない学テに参加!?

15年01月20日

岡山市教育委員会は20日、定例会議を開き、来年度の学テ(学力・学習状況調査)に参加する方針を確認しました。

来年度の学テは、小学校6年生と中学校3年生を対象に国のテスト、中学校1年生を対象に県独自のテストを4月21日(火)に行う計画です。

また、今回は3年ごとに行うとされている理科も実施するとのことです。

 

審議では、委員から「内容、活用、仮に参加しなかった場合の代替案とその費用などを検討した上での参加方針なのか?」といった、そもそもからきちんと考えるべきという意見が出されました。

また、結果まとめが国から返ってくるのが8月末の見通しであることについて、「返ってくるのがこの時期では、試験を受けた子ども本人に対しては、学校として結果を活用するには遅すぎるのではないか」といった意見も出されました。

委員のみなさんが「子ども達のために活かす」思いで真摯に議論していたのが感じ取れただけに、「参加」という結論が1時間足らずの議論であっさり出たことが残念でした。

「公表」のあり方については、今年度同様を基本に考えるという答弁でした。

「子ども達のために」というのは誰しもに共通の願いだと思います。一方でその陰に、点数競争を煽る仕組みなどが隠れていないのか。議論の中でも「本末転倒になってはいけない」という意見も出ていました。

 

子ども達と学校を考えるとき、課題は学テだけではありません。新年度予算の検討も佳境を迎える中、子ども達と子ども達のために頑張る学校や教員を応援できる施策を考えていかなければならないと、あらためて感じました。

 

今日の午後は他にも、路面電車の駅前乗り入れの検討会や新市民病院の評価委員会や、4月の市議選立候補予定者の説明会などが行われました。新年度に向けて、いろいろなことがペースを上げて動いています。

 

 

 

「見える化」が「ただ見せるだけ(公開)」にならないよう

15年01月20日

 

 

 

yosanyokyu150120

岡山市は19日、来年度予算の編成過程の「見える化」として、各部署からの要求段階での金額を公表しました。

(公表された資料はこちらから↓)

http://www.city.okayama.jp/zaisei/zaisei/zaisei_t00004.html

公表されたうちの「予算編成の流れ(スケジュール)」によると、この後市長査定等を経て予算案が確定し、議会に提出されるという流れです。

スケジュールを見て頂ければわかるとおり、予算案が議会に出る段階というのは、予算編成の中でだいぶ後の方です。今年の場合は、2/16(月)の本会議に上程され、代表質問・個人質問と、3/6・9の常任委員会で審議される予定。

ですから、今後の査定で、額の増減や事業の復活・廃止縮小はもちろんあるとしても、1/19の段階で金額を含み、昨年度との比較もある全体的な資料が公表されたことは、1つ意味のあることだと思います。

公表の仕方や内容については先行している自治体も多く(岡山市は、現時点ではどちらかというと後発です)、さらに改善できる面もあるでしょうが、これからの2~3週間で分析し、より前進を引き出すことや、無くなった事業で必要なものの復活、無駄をなくすこと、財源をどう確保するか、などをみていかなければいけません。

大森市長になって、大型事業と市の借金残高が増加傾向に転じています。そして、その予算案に対し、きちんとチェックして、委員会でも本会議でも問題点を指摘して論戦しているのは、ほとんど共産党市議団だけです。

本当にそれは、いま、必要な開発なのか、それだけのお金を掛けないといけないのか。

そのお金は、もっと市民のいのちと暮らしを守る施策にまわすべきではないのか。

2月議会でしっかり政策論戦をするためにも、これから分析を勧めていきます。このブログや各市議のブログでも、折に触れて紹介していくよう考えています。

みなさんも、岡山市民のお金がどう使われようとしているのか、一度資料を見てみてください。そして、気付いたことがあれば、どんどん声を挙げていってください。

行政当局も、私たち議会関係者も、単に公表しただけで満足するのではなく、市民に必要な情報の届く、「見える化」本来の目的を果たすために、更に工夫をしなければいけないと思います。

 

 

 

資料「予算編成の流れ(スケジュール)」より

●10月初旬ごろ…予算編成方針公表

→ 要求書作成作業

●11月初旬ごろ…各局区長室要求書提出

→ 予算編成作業(財政ヒアリング・調整等)

●12月下旬ごろ…人件費要求書提出

●1月初旬ごろ…国制度改正等による要求額修正

●1月下旬ごろ…予算要求状況公表  ※これが今回の発表です

→ 市長査定等

●2月初旬ごろ…予算案公表

●2月中旬…予算案議会提出

→ 予算案審議

●予算の議決