岡山市議の政務活動費 オンブズが返還請求
市議団事務局(東田) 15年04月16日
市民オンブズマンおかやまの光成卓明代表は4月16日、岡山市に対して、岡山市議の政務活動費(平成25年度分)について、一部を違法であるとして、岡山市長に対し返還を求める住民監査請求を提出しました。
(市民オンブズマンおかやまのHPはこちら/新着情報のトップに関係記事が出ています)http://www.ombud-oka.com/
「住民監査請求」というのは、市のお金の使い方などが不当であることなどを見つけた場合に、市の監査委員に対して監査を行い、必要な措置を取るよう求めるもので、地方自治法242条に基づく市民の権利の1つです。
要件の整っている請求に対して監査委員は、60日以内に回答しなければならないことになっています。
(他市ですが、横浜市のHPが詳しいので引用しておきます)http://www.city.yokohama.lg.jp/kansa/ju/
(岡山市監査事務局のHPはこちら)http://www.city.okayama.jp/kansa/index.html
市民オンブズマンおかやまは毎年、岡山市議の政務活動費(24年度までは「政務調査費」)について、内容を点検し、オンブズマンの視点で不当であるとしたものについて住民監査請求を行っています。そして、請求に対する監査委員の結果に対して不服である時には裁判を起こしています。
今回は市議会のうち6会派について、総計3,061,026円が違法であるとして請求を行いました。
内容について、何点かを指摘しています。
・研修の費用で具体的な資料添付がない
・飲食可能な施設での会合で実態が不明
・携帯電話やタブレット端末の使用料
・病気により実質的に議員活動を行っていないと思われる議員の経費(ガソリン代、人件費、電話料金) など
(会派別の返還請求額)
新風会 173,250
自由民主党・無所属の会 169,108
市民ネット 280,976
ゆうあいクラブ 360,920
明政クラブ 1,998,022
ネクスト岡山 78,750
総計 3,061,026
共産党市議団には、違法支出とされたものはありませんでした。
このブログでもたびたび書いてきましたが、政務活動費というのは言うまでもなく、税金から出ているお金です。議員個人への報酬や政治活動の経費補てんという性質ではなく、市政を推進するための経費にあてるという性質のものです。
ですから、岡山県議会がつい先ごろまで「1万円以下の領収書は非公開」としていたのは、性質上も道理の通らない話ですし、現に共産党は県議団も市議団も全体のルールになる以前から率先してすべての領収書を公開してきました。
実際の使い道としては、共産党市議団の場合、毎議会ごとに市政の動きを知らせるニュースの作成やお届けするための費用、コピーの用紙代、情報収集するための新聞代等、日常的に政務活動を行うための事務所費用(家賃の一部、FAX代、事務消耗品代など)、事務局員(ブログ担当の私です)の人件費などです。ニュースなど郵送の費用も基本的には別納郵便で出しており、換金しやすい切手の購入は原則としてしていません。
市議が果たすべき仕事の最たるものは、市行政のチェックです。市民の税金が何にどのように使われているのか、優先順位はおかしくないか、不適切な支出はないか・・・。チェックすべき議員が、自分についての税金の使い方で不適正なことがあるとしたら、チェック機能を果たせるわけがない、と考えます。
議員の「政治とカネ」の問題も、引き続きこのブログでも取り上げていこうと思っています。