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日本共産党 岡山市議団

(資料) 2015年9月議会 議案に対する討論 河田正一(9/24)

15年10月6日

●動画(インターネット視聴)はこちら http://www.okayama-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=577 (開始から39分ごろ~51分ごろまで)

●質問原稿(PDF)はこちら 20150924 討論・議案(河田)

●全文は以下をご覧ください

私は、日本共産党岡山市議団を代表して、9月定例会に提案された 37議案のうち、 甲第168号 岡山市証明事務手数料条例の一部を改正する条例の制定について、 甲第169号 岡山市印鑑登録及び証明に関する条例の一部を改正する条例の制定について、 甲第170号 岡山市住民基本台帳カードの利用に関する条例の一部を改正する条例の制定について、 甲第171号 岡山市個人番号カードの利用による証明書等の交付に関する条例の制定についての4議案に反対の立場で討論します。

 

これらの4議案はいずれも、個人番号カードまたは住民基本台帳カードに関する条例です。個人番号カードおよび住基カードはどちらも発行機を利用することにより住民票、印鑑証明などを取得するためのものです。しかし個人番号カードは窓口発行の証明書発行にとどまらず、多くの個人情報を内包するものとなります。

そもそも個人番号制度は、国民の各種個人情報を個人番号(マイナンバー)によって結びつける制度です。国民一人ひとりに特定の番号を附番し、様々な機関や事務所などに散在する様々な国民の個人情報を個人番号によって名寄せ、参照することを可能とすることで、行政などがそれらの個人情報を活用しようとする制度です。

日本共産党は、次の3点で反対しました。①プライバシー侵害や、なりすましなどの犯罪を常態化する恐れがある。②共通番号システムは、初期投資3400億円ともされる巨額プロジェクトにもかかわらず、その具体的メリットも費用対効果も示されないまま、新たな国民負担が求められ続ける。③税や社会保障の分野では徴税強化や社会保障給付の削減の手段とされかねないと導入に反対しました。

マイナンバーで管理される個人情報は、現在は、社会保障、税、災害の3分野の98行政事務です。しかし政府・産業界は、対象情報の拡大、カード活用の拡大に躍起になっています。マイナンバー制度がスタートする前から利用拡大の法改正提案が今国会に提出され批判が集中しました。その内容は、①銀行口座・ゆうちょ口座のマイナンバーへの紐づけ ②特定健診結果、予防接種履歴 などです。

国民は”番号管理”という大きな手間を強いられることになります。

国民にとっては、源泉徴収票など税務署に提出書類にはマイナンバーの記入が義務付けられます。労働者は仕事が変わればそのたびにマイナンバーの提出が義務付けられます。非正規雇用やアルバイトで働く人、様々な相手から報酬を受け取る自営業の人などは、多くの企業や個人に自らの番号を知らせることになります。また、めったに使うことのない人にとって、番号と暗証番号の管理も新たな問題を引き起こしかねません。

中小企業にとってもメリットはほとんどありません。事業主は、従業員や扶養家族のマイナンバーを収集し、番号の保管、情報漏えいの防止、担当者の配置などを行わなければなりません。退職した従業員の番号の保管・管理も7年間しなくてはなりません。零細事業主にとっては大きな負担ですが、費用の補助など実施しないというのが政府の方針です。

政府は、マイナンバー導入で各種行政手続等の手間が省けて便利になると盛んに宣伝していますが、マイナンバーにより、所得捕捉や他の行政実務との照会がやりやすくするというのは、これらはもっぱら行政サイドの利便性であり、納税者や事業主に特段のメリットはありません。

 

マイナンバー制度導入の最大の狙いは、国民の収入・財産の実態を政府がつかみ、税・保険料の徴収強化と社会保障の給付削減を押し付けることです。

社会保障と税の共通番号導入を、早くから提唱してきたのは財界です。共通番号導入によって個人からの税・保険料徴収を強化するとともに各人が収めた税・保険料額と各人が受けている年金や医療の給付額を対照できるようにし、“給付に見合った負担“、”負担に見合った給付“の名で負担増・給付削減を推進する、それにより、社会保障にかかる国の財政負担、大企業の税、保険料負担を軽減するというのが、財界の主張です。(04年9月、日経連「社会保障制度等の一体改革に向けて」)

 

外国においても、共通番号制度を導入している国はあります。代表的なのはアメリカ、韓国、スウェーデンが日本でよく紹介されています。

米国は、番号を取得することは任意ですが、あらゆる場面で提示・提供が求められるので、社会保障番号がなければ不便でもあり、半強制的に共通番号が社会に広がった側面があります。

韓国では、スパイ対策として80年代に常時携帯をさせた歴史があり、官民で本人確認や利用が行われ、共通番号として広く普及した経緯があります。

両国では、共通番号と個人情報がセットで大量流出し、プライバシー侵害、犯罪利用、なりすまし被害が横行して社会問題化しています。米国では、国防総省職員には異なる識別番号を導入したり、州法により利用規制が始まっています。

韓国も利用範囲を限定する法規制が行われ、共通版の利用を見直す動きが強まっています。

これらのマイナンバー先行国での問題点は、①IT先進国と言われる国の政府機関や大企業でも情報漏えいを防げていないこと。  ②共通番号の官民利用の推進は、情報を取り扱う人、場所が増え、不正利用や情報漏えいの危険が高まること。 ③民間で普及した制度は問題が生じてもすぐに中止したり見直すことが困難、などが言われています。これらの点は日本でも起こりうることです。

ドイツでは、行政分野別の番号制度の下で個人情報が統合されないことになっており、共通番号制度が「人間の尊厳」「人格権」を侵害する制度だと認識されています。

フランスでは、国民登録番号を分野をまたいで利用すると、同番号をキーとして国民の情報がすべて見られてしまうリスクがあるとして、市民的自由とプライバシーを重視する立場から分野別番号制度となっています。

イギリスは、06年に国民ID登録簿と国民IDカード法を制定しました。しかし、10年に広範な反対運動で廃止になりました。

 

日本では、今年6月に日本年金機構から125万件に上る膨大な個人情報が流出したことが発覚し大問題になっています。今回の個人情報流出事件は、年金機構のような公的な機関がマイナンバーを保有するから大丈夫だという『安全神話』を根底から突き崩しました。

大量の個人情報を保有し、一定のセキュリティ対策を講じていたとされていた日本年金機構から、大量の個人情報が流出したことは、改めて、個人情報を保有する機関のセキュリティ対策の限界を知ることになりました。とりわけ、多様で大量の個人情報を保有し、それらの個人番号を附番することが求められている地方自治体のセキュリティ対策の点検は急務です。

マイナンバーが附番された個人情報を保護する措置の一つとして、特定個人情報保護評価が、マイナンバー法により設けられています。

しかし、この原則はすでにゆがめられ、全国の約半数の自治体では、システム改修を行う前には特定個人情報保護評価を行っておらず、改修後に行ったとされています。

国は、10月には個人番号付与通知を何が何でも出すことを優先し、個人情報保護のための手続きを後回ししてもよいとしているのです。

原則をゆがめる経過措置の存在に加えて、自治体が行う特定個人情報保護評価には、第三者機関によるチェックが制度化されていないという根本的な欠陥が存在します。

個人情報が多く付与されればされるほど、利用価値は増します。この情報を手に入れようとする力も強く働きます。サイバー攻撃を完全に防ぎきる手立ては不可能です。また、この情報に接することができる人に対した、情報を不正に流出することでお金にする誘惑も多くなります。ベネッセの情報流出は記憶に新しいことです。

堺市では今月68万件の情報が持ち出され、一部が流出する事件がおきたばかりです。

情報流出へのリスクへの懸念が解消されない中での、マイナンバー制度実施への前のめりの姿勢はとても危険です。したがって、国民にとってのメリットがほとんどない中、番号流出の危険や莫大な費用負担を強いるマイナンバー制度に関係する条例には賛成できません。

また、住民基本台帳カードのコンビニ活用についても、住民の個人情報漏えいのリスクは本質的には同じようにあるので、この条例も反対いたします。

 

議員各位の賛同を賜りますようにお願いして討論を終えます。

 

 

(資料) 2015年9月議会 陳情に対する討論 林潤(9/24)

15年10月6日

 

●動画(インターネット視聴)はこちら http://www.okayama-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=577 (開始から1時間1分ごろ~1時間21分ごろまで)

●質問原稿(PDF)はこちら 20150924 討論・陳情(林)

●全文は以下をご覧ください

 

日本共産党岡山市議団の林潤です。

会派を代表して、陳情18号安全保障関連法案の慎重な審議を求める意見書の提出について、及び陳情第20号「平和安全法制」に対し、その慎重審議を要請する意見書の提出について、について委員会報告に反対し、採択すべきとの立場で討論します。

いずれも安全保障関連法案、私たちはその内容から戦争法案と呼んでいます、について国会での慎重審議を求めるものです。

各地の地方議会で180を超える慎重審議を求める意見書が採択されています。廃案を求める意見書も140を超えています。近隣では瀬戸内市で議員発議の慎重審議を求める意見書が採択されています。

こうした地方議会の意見表明が相次ぐ中、参議院特別委員会では18日に、参院本会議では19日未明に強引な採決が行われてしまいました。

採決されてしまった法案について慎重審議を求めることになり、がっかりしたり今さらという気がしたりするかもしれないと思いましたが、今は全くそんな思いにはなっていません。

このままでは終わらない、立憲主義と民主主義を取り戻そう、という諦めない市民の声が聞こえてくるからです。

参議院での審議と採決の状況を振り返ってみたいと思います。

参議院特別委員会での「採決」の様子は私も中継を見ていました。

鴻池委員長が何を言っているのかテレビ中継からは分からず、現場にいるレポーターも状況を把握できず「採決されたとみられます」とアナウンスする始末でした。

見ていると委員長席付近の与党委員が大きく手を振り「立ち上がれ」と指示をし、それに応じて賛成する委員が立ち上がっていました。

議事録には「聴取不能」と記録されています。

何を言われているかも分からないのに身振り手振りに従って立ったり座ったりする国会議員達によって「可決」されたということです。

採決までの過程を見ても審議は足りていません。

中央公聴会と地方公聴会を受けての審議は不十分どころかそもそも行われませんでした。

地方公聴会の公募には過去最高の17人をはるかに超える95人が応募し、全員が反対の立場でした。国民の高い関心と反対を訴えたいとの思いが表れていました。

その地方公聴会には参院特別委員会の委員の半分以下しか参加していませんでした。公述人から出された意見を委員に周知することは行われませんでした。公述人の意見に基づく議論を行わないままでの採決では公聴会がセレモニーと批判されるのも当然です。

公聴会に出された意見ばかりでなく他にも委員が求めた資料が未提出のままでした。与党が次世代の党、日本を元気にする会、新党改革と合意したとされる改正案の説明もなされませんでした。

そのような状態で採決を行うとは議会人としてありえないことです。

まさに「慎重審議」が必要でした。

国会でこのような採決を行ったこと自体に対する抗議の意思表示として慎重審議を求める陳情は採択すべきです。

 

今国会で可決された戦争法案は11の法律の総称です。

1.自衛隊法

2.国際連合平和維持活動等に対する協力に関する法律

3.重要影響事態に際して我が国の平和及び安全を確保するための措置に関する法律

4.重要影響事態等に際して実施する船舶検査活動に関する法律

5.武力攻撃事態等及び存立危機事態における我が国の平和及び独立並びに国及び国民の安全の確保に関する法律

6.武力攻撃事態等及び存立危機事態におけるアメリカ合衆国等の軍隊の行動に伴い我が国が実施する措置に関する法律

7.武力攻撃事態等における特定公共施設等の利用に関する法律

8.武力攻撃事態及び存立危機事態における外国軍用品等の海上輸送の規制に関する法律

9.武力攻撃事態及び存立危機事態における捕虜等の取扱いに関する法律

10.国家安全保障会議設置法

11.国際平和共同対処事態に際して我が国が実施する諸外国の軍隊等に対する協力

支援活動等に関する法律

1から10番目は法改正で11番目が新規制定です。

これらの国のあり方に関わる11本もの法案を一括で提案しておいて審議時間の目安を重要法案一本分の100時間程度とすることが最初から不十分です。

 

私たちは国民の生命、財産は守らなくてはならないと考えています。

憲法九条と現行の法制度の下で歴代内閣は個別的自衛権を認め、急迫不正の侵害に対しては自衛の手段を行使するとしてきました。

私たちも安全保障のあり方として今すぐの自衛隊の廃止は求めてはいませんし、個別的自衛権は行使できると考えています。集団的自衛権の行使を禁ずることは自国防衛の否定ではありません。

集団的自衛権を行使するための戦争法案は日本が攻撃を受けていないのにアメリカの戦争に加担する法案です。

日本を攻撃していない国への攻撃に加わることは相手にとっては日本から先に攻撃を受けたことになり日本への反撃の口実を与えるものです。戦争しないための法案などではあり得ません。だから戦争法案と呼んでいます。

与党は、新三要件で厳密な歯止めを掛けていると言いますが、新三要件には「内閣が存立危機事態だと判断すれば、よその戦争に首を突っ込みますよ」と書いてあるだけです。存立危機事態の定義はあいまいで判断は内閣任せです。武力行使にあたって必要最小限度の定義もありません。歯止めでも何でもありません。

国会の例外なき事前承認は新規制定の国際平和支援法のみです。

既存の法律の改正である自衛隊法、重要影響事態安全確保法、国際平和協力法、船舶検査活動法には国会の事後承認が認められています。

与党と次世代の党、日本を元気にする会、新党改革との合意による附帯決議で「例外なき国会承認」が追加されたのはホルムズ海峡での機雷掃海です。法的拘束力を持たせるための法律本文の修正は行われず、機雷掃海は政府も現実味に乏しいことを認めた活動であり実質的に意味がありません。

戦争法は、出発点の集団的自衛権の行使容認の定義が曖昧であり、戦後最長の会期延長をした国会審議でも政府の説明は国民を納得させることができませんでした。

集団的自衛権の行使を容認する際に安倍首相は日本人の女性や子どもお年寄りを運んでいるアメリカの軍艦の絵を示して「日本人を守るためだ」と言いました。ところが参議院の審議で日本人が乗船していなくてもアメリカの軍艦を守ることが明らかになりました。

安倍首相が自衛隊の活動として示していたホルムズ海峡の機雷封鎖は危険性が遠のきました。

発生の仕組みも広がる仕組みも全く異なる戦争と火事を同列に扱った安倍首相の説明はかえって批判を広げました。

9月14日の参院特別委員会では自民党の佐藤委員、通称ひげの隊長が中国の軍事力について脅威をあおる質問をしていました。その時も中国に日本を攻撃する意図があるとは言えませんでした。防衛省も中国からの侵略の可能性について答弁できません。

それに他国の軍備をあれこれ挙げて「だから我が方も備えを強化すべき」というのは冷戦時代の軍拡競争の論理です。抜け出さなくてはならない考え方です。

感情的に危機を訴えても自衛隊員に血を流させなくてはならない具体例となると示すことができないのが安倍内閣の答弁です。

海外で自衛隊が戦って戦死者が出るようになると志願者が減り徴兵制に繋がるとの危惧もあります。

それに対して、安倍首相は憲法18条で奴隷的拘束や意に反する苦役が禁じられているから徴兵制はありえない、と言います。

集団的自衛権の行使も従来、憲法で禁じられていると歴代政府が言ってきたことです。9条の解釈を変更した内閣が18条の解釈を変えない保障はありません。

たとえ徴兵制が敷かれなくても経済的徴兵制とも言われる仕組みが強化される可能性があります。

アメリカでは貧困層、特に移民が教育支援や医療支援、市民権につられて軍隊に志願しています。

2003年5月3日に出版されたYomiuriWeekly臨時増刊『イラク解放 完全ドキュメント』という本があります。

イラク攻撃を行った米軍を強くて格好いいイラク国民を解放した正義の味方のように描いています。とても戦争の実態を伝えているとは言えない雑誌ですが、それでも軍隊の現実をいくらか描写しています。

兵士の入隊動機を書いている章で、仕事がない移民が就職に有利な市民権の取得をしやすいように、と志願したり、貧困層が医療や教育の支援につられて入隊したりしていることが書かれています。

日本でも派遣法が改悪され、高等教育には高い費用が掛かります。非正規雇用や高学費を放置し、誘導策を採れば「貧困から抜け出すチャンスになる」と考える人たちを自衛隊に誘い込むことができます。

経済的に苦労している人達に対して「あなた達が自衛隊で命を賭けてね。生きて帰れたら高校や大学に行けるかもよ。」と言う国になります。

国全体の仕組みとして戦争する国になることへの不安を安倍内閣は払拭できていません。

こうした問題点を含む法案に対して、党派を超えて広範な国民から不安と反対の声が上げられています。岡山市でも野党共同の街頭演説が何回も行われました。

大規模なデモや集会、国会議員への申し入れ、ファックスやメールでの意見表明も広がりました。

国会議員はこの声を聞くべきでした。

確かにデモに何人集まったら、署名が何筆集まったら法案の可否を決めなくてはならないという手続きではありません。しかし選挙から選挙までの間の民意を示すものです。それを反映するのが国会議員の役割です。

国民の前で議論して、理解と納得が得られたものを法律として制定するために国会での審議があるのです。

特に今回の戦争法は先の参議院選挙と総選挙での与党の国会多数を理由に進めていいものではありません。

自民党の2014年総選挙「重点政策集」を振り返ってみると、冒頭で図表で説明しながら主要政策として押し出しているのは「アベノミクス」、次いで「経済再生」「地方創生」「女性活躍」「財政再建」です。まったく安保法制・戦争法案には触れていません。

26ページ、2万6千字に及ぶ重点政策集で安全保障法制について記述しているのは24ページ目の123文字です。しかも政策集には法案の条文も何も具体的なことは書いてありません。

総選挙の比例での自民党の得票は有権者の17%です。投票した人の中でも政党支持に直結する比例の得票は3割なのに6割の議席を得ています。この選挙結果と安保法制を隠した公約での選挙から「戦争法案は選挙で支持されている」という民意をこじつけることは無理があります。

だから改憲や自衛隊の活動拡大に賛成する人達からも反対の声が上がっているのです。

戦争法に賛成する人達は口を開けば「安全保障環境が変わった」と言います。

どう変わっているでしょうか。

70年に渡って敵対してきたアメリカとキューバは核戦争の危機さえありました。その2国が国交を回復し相互に大使館を設置しました。

イランは核査察で国際社会と合意し、ホルムズ海峡の機雷封鎖は現実味を失いました。

アメリカと中国は牽制しあいながらも対話を欠かさず、アメリカ軍と中国軍の共同訓練も行っています。

北朝鮮は韓国との間で準戦時状態を宣言し緊張が高まりましたが、交渉で戦争は回避されました。韓国は自国の兵士に怪我人が出ても戦争には突入しませんでした。

南沙諸島を巡る南シナ海の情勢についてASEANと中国との間で合意した東シナ海の領有権争いを抑止するための枠組みとして南シナ海行動宣言があり、さらに法的拘束力を持つ行動規範にしていこうとの動きがあります。

世界の情勢には戦争回避の強い動きがあります。

その世界で憲法9条を持つ日本は武力に頼らない国際関係を築く先頭に立つべきです。

安全保障環境の変化の例としてテロ攻撃やサイバー攻撃の危険性が叫ばれています。

確かに日本対外国の戦争よりもありそうなのはテロ攻撃です。しかし軍隊でテロは防げません。

自爆攻撃をするような勢力には抑止力など意味はありません。軍事対応をすればするほど頻発するのがテロ攻撃です。

日本は今まで武力で攻めてこないから「攻撃する必要が無い国」でした。それがアメリカの戦争を支援したら「敵を助けるものは敵」になってしまいます。

第170回国会の外交防衛委員会に参考人として招致されたペシャワール会の中村哲医師、アフガニスタン・パキスタンの紛争地帯で現地の人達が農業で生活していけるように長年に渡って支援をされている方です、が次のように語っています。

「さらに、対日感情につきましても、これは少しずつ陰りが見えてきておるということは私は是非伝えておく必要があると。かつて広島、長崎というのは現地では有名でありまして、アフガン人の知識人のほとんどは、アフガニスタンの独立と日本の独立が同じ日だというふうに信じている人が多いくらい親日的なんですね。ところが、最近に至りまして、米国の軍事活動に協力しているということがだんだん知れ渡ってくるにつれて、私たちも身辺に危険を感じるようになりました。

やはり、あの最も親しいと思っていた日本が同胞を殺すのかと思えばこれは面白くないわけでありまして、これは日々日本に対する感情は悪くなっているということははっきり言ってもいいんじゃないかと思います。かつては、我々、外国人、欧米人と間違えられないために日の丸を付けておれば、まず山の中のどこに行っても安全だった。ところが、今その日の丸を消さざるを得ないという状況に立ち入っているというのが現実であります。」

紛争地帯での人道支援に携わる人達から同様の声が上げられています。

アメリカの戦争の支援をすれば、抑止力にもならないばかりか敵を作るのが戦争法です。

サイバー攻撃を防ぐのは海外での武力行使ではなくコンピューター技術です。

このような戦争法案に対して、圧倒的多数の憲法学者、歴代の内閣法制局長官、元最高裁判所長官を含むかつてない広範な人々から批判が集中しました。

8月30日には国会前に12万人、全国で100万人とも言われる人達が街頭に出て戦争法案反対を訴えました。

14日には国会前に4万5千人もが集まりました。岡山市では12日には1000人を超えるデモ隊が桃太郎通りを歩き、15日には岡山市中区だけで150人がデモ行進をしました。

岡山でもどこでも主催者の想定を上回る参加者が集まっています。私たちが街頭で訴えていると家の中で聞きつけた人がやってきて「私にも言わせて欲しい」とマイクを握って戦争法案反対を訴えたこともあります。

国民の間に「私たち自身が主権者だ」「今、黙ってはいられない」との思いが広がっています。

これらの運動や発言は、単に戦争する国への危機感だけではありません。政治について調べて考え、自ら行動し、政治家の言動をチェックし、いいと思うことを応援し駄目なものにノーを言うという民主主義の精神の実践です。それがかつてなく広がっています。

法が成立すると諦めムードが流れがちですが、この件については成立後の世論調査でも成立を支持しない意見が多数です。

日本共産党はこれらの声を受けて戦争法(安保法制)を廃止するための国民連合政府を樹立することを提案しました。

戦争法を白紙に戻すためには廃止法案の議決と集団的自衛権の行使を容認した閣議決定の撤回が必要です。その二つを任務とする政府を作るために戦争法反対の一点での大胆な連携と協力を呼び掛けています。

戦争法への反対の根本にある平和憲法が日本の中に芽生えていた民主主義の考え方を取り込んだ先進的な内容を持っていて、押し付けられたとは言えないことは2月議会の質問で述べました。

今日は手続きについて触れたいと思います。

現行憲法は帝国議会で大日本帝国憲法を改正する手続きを経て定められました。

憲法改正案の提案者となったのは後に自民党に入った吉田茂首相でした。

国会審議で政府案にいくつかの修正が加えられました。国民主権の原則を明確にしたこと、戦力の不保持を定めた第9条第2項に「前項の目的を達するため」という文言を挿入したこと、生存権の規定を追加したことなど10以上の項目があります。

日本の国会で議論し修正された内容も制定過程も日本国民の憲法です。アメリカに押し付けられた憲法だ、などと自虐的になる必要は全くありません。

その憲法に違反する戦争法を認めることはできません。

私たちとしては審議を尽くせばますます法案の問題点が明らかになり、廃案にすべきことが明白になると考えていました。

反対に、国民の理解が不十分と認める安倍内閣の立場からしても理解を得るためには更なる審議をすべきでした。

国会のあり方に警鐘を鳴らす意思表示をするためにも慎重審議を求める意見書の提出を求める陳情は採択すべきです。

以上、理由を申し述べました。議員各位の賛同を賜りますようお願い申し上げまして、討論を終わります。

議会報告ニュースを作成中です

15年10月5日

151005kosei

 

日本共産党岡山市議団は、定例議会が終わるごとに、そこでどんなことが論議されて決まったのか、いま市の行政や議会はどう動いているのか、など市政の動きをお知らせする市政ニュースを発行しています。

ただいま9月議会報告のニュースの製作作業真っ最中。

政策委員長の東つよし議員が編集責任者として企画を提案し、それを団で論議して5人の議員で原稿を分断します。印刷業者に文章などのデータを渡し、上がってきた原稿を数度にわたって直して印刷までこぎつけます。

限られたスペースの中で、いかにわかりやすく伝えるかということが重要ですが、文章や写真はもちろん、レイアウトや見出しの工夫もいつも苦労していて、みんなで知恵を出し合ってつくっています。

今月下旬には完成予定。できるだけ早くに市民のみなさんのところに届けたいと、決算委員会や地域の行事の合間を縫って作業を進めているところです。もうしばらくお待ちください。

 

妊婦さんとパートナーさん、ぜひ歯科検診を

15年10月2日

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今月から、妊婦とそのパートナー(いずれも岡山市民である人)を対象にした、無料の歯科検診・保健指導の制度が始まりました。

妊娠中の妊婦さんや生まれてくるお子さんの健康のために、ぜひ健診や保健指導を受けてみましょう。

パートナーも対象にした制度は政令市では初です。

詳しくは、岡山市健康づくり課・母子歯科保健係(086-803-1264)まで

妊婦健診のホームページはこちら http://www.city.okayama.jp/hofuku/kenkoudukuri/kenkoudukuri_00006.html

チラシのデータはこちら ninpushikakenshin

 

市政ニュース速報版 №206号(2015.10.01)

15年10月1日

市政ニュース速報版151001-2

 みなさんのご意見をお聞かせください

市政報告会

9月議会の報告がメインの会です。市議団5名全員がそろって市内の各地域に行き、市民のみなさんに議会や市政の動きを報告して、ご意見を伺います。(事前申し込み不要)

①10月17日(土)午前10時~ 御南西公民館(北区田中)

②10月17日(土)午後3時~ 一宮公民館(北区一宮)

③10月21日(水)午後1時30分~ 百花プラザ(東区西大寺南)

④10月24日(土)午前9時30分~ 南ふれあいセンター(南区福田)

⑤11月14日(土)午前10時~ 東山公民館(中区平井)

 

市民の意見を聴く会

次の11月議会で論議される事柄や、市議団の個人質問予定などをご説明しながら、市民や市民団体のみなさんのご意見やご要望を伺います。

会場や資料準備の都合がありますので、参加希望の方は事前にご連絡ください。

○11月18日(水)午後1時30分~ 市役所内会議室

 

★★11月議会の請願・陳情締め切りは12/3(木)の予定です★★

 

5人そろってお話します ぜひおいでください!

市政ニュース速報版151001

あなたの言葉の力を

15年10月1日

今朝のしんぶん赤旗を見ていて、文芸作品を募集する2つの広告が目に留まりました。

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小説や文芸評論、戯曲を募る「民主文学新人賞」と、「平和」につながる短歌の「平和万葉集」。どちらも自分の思いを言葉にして表現するものですね。

締め切りは「民主文学新人賞」が来年1月末、「平和万葉集」が今月10月末です。

どうぞ奮ってご応募ください。

 

 

(資料) 2015年9月議会 個人質問 竹永光恵(9/10)

15年09月30日

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●動画(インターネット視聴)はこちら http://www.okayama-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=557

●質問原稿(PDF)はこちら 20150910 個人質問原稿(竹永)

●全文は以下をご覧ください

 

1・「戦争法案」廃案へ!の民意を市としても国へ

戦争法案廃案と安倍首相退陣をせまる「国会10万人・全国100万人大行動」が8月30日に行われ国会には12万人、全国で1000か所以上、数十万人が参加しました。

岡山市でも1000人以上が岡山駅前から「戦争法案絶対反対」とパレードを行いました。集会では、高校生、岡山大学有志の会、女性の会、弁護士など世代、立場を超え「戦争だけは嫌だ」とスピーチが続きました。今までデモに参加したことがない、SNSで知ってきたなど、参加者はあきらかに岡山でも広がっています。

東京の国会前ではミュージシャンの坂本龍一さん、脚本家の小山内美江子さん、作家の室井祐月さんをはじめ、自由と民主主義のための学生緊急行動シールズのみなさん、ママの会、クリスチャンや仏教者、創価学会の方々など宗派の違いを超え、宗教者も含め様々な方が声をあげました。議員も超党派の議員が集会に参加しています、また先日の山陽新聞には、公明党の前岡山市議の苦水重徳さんの「戦争の愚かさを子孫に継承を」との投稿がありました。もはや何党も関係なく「戦争だけは許せない」と、多くの市民が声をあげている実態です。

また、先の6月議会では151箇所の議会から反対、161か所から慎重審議を求める意見書が提出されています。愛知県稲沢市議会では、非核宣言平和都市宣言を行い日本国憲法の平和の理念を市民生活に生かす取り組みを進めてきたことを強調し、立憲主義の原点に基づく徹底審議を全会一致で国に求めました。

 

そして、国会で審議が進めば進むほど、安全保障と言いながら危険な中身が明らかになっています。参議院の審議が95回も中断するなどここまでボロボロになった法案は廃案しかありません。特に安倍首相自身が説明した自衛隊の集団的自衛権が必要な具体例として日本人を輸送する米艦の防護という内容に、国会では日本人が乗っていなくても集団的自衛権を行使するという答弁があり、首相の法案説明の根拠が崩れています。日本や日本人を守るためだけでないことは、もはや明瞭です。

また自衛隊の軍事行動についてこの法案が歯止めを持たないどころか、劣化ウラン弾や核兵器も政府は運ばないと言っていますが、法的には何の歯止めもないことがはっきりしました。

そのうえ、我が党の小池議員、仁比議員が参議院で自衛隊の内部文書を明らかにし、法案制定を前提に準備が進められていることや夏までに制定すると米軍の幹部と会談していることが大問題となりました。昨年12月総選挙投票日の3日後、憲法を無視して暴走する安倍政権のもとで軍部まで暴走している、極めて危険な状態です。

中身もすすめかたもボロボロな状況です。これで、参議院で強行採決されてはたまったものではありません。今議会には、安保関連法案に反対するママの会おかやまからも、慎重審議をもとめる陳情がでています。

地方からもこの動きにストップをかけることが必要です。そこで伺います

(1)市長はこの一連の市民運動の高まりについてどう思っておられるのでしょうか?

(2)市長、もうこの法案は廃案しかありません、市民の声にこたえて市長も態度をはっきりとし、国にきっぱり廃案を求めてください。

 

 

2・子ども・子育て支援新制度導入後の現状と今後について

(1)制度導入後の現場は?

国の制度の概要がぎりぎりまで二転三転する中で、今年の4月から子ども・子育て支援新制度が導入されました。期待されていた保育園保留児の解消はできていないことが、6月議会で明らかとなりました。

ア 新制度導入によって岡山市の子どもたちにとって何がどう変わり、子どもたちにとってどうよくなったと市は考えているのか?

イ 平成26年5月の時点で、いずれの認可保育園へも入園していない児童が924人となっています。また今年度の4月1日現在で、岡山市の認可保育施設に入園できない待機児童が134人いることが明らかになっています。その子たちの受け皿はどうなっているのか?

ウ 対応は各福祉事務所の支援員がサポートできているのか?

エ 保育を受ける子どもの権利を担保する責任を市が果たすと考えてよいか?

オ また小規模保育A型は保育園との連携で行うとしていますが、実際に3歳以上のキャパを保障できるのでしょうか?

カ 保育にかかわる時間の認定で、保育標準時間と短時間の区分がありますが、岡山市の場合は2号認定で、短時間1、9%、3号認定で短時間3、0%と少ない現状です、長崎県佐世保市などでは、国への報告では標準と短時間で分けていますが市としてはすべてを標準として処理しているところもあると聞いています。岡山市としても、この数字を受けとめ標準で統一してはどうですか?

キ 制度導入後認可外の保育施設や、ベビーホテル等の施設は岡 山市では増えているのでしょうか?ベビーシッターなどの訪問事業なども増えているのでしょうか?実態を把握していますか?

ク 保育士の抜本的な不足は保育士の賃金や処遇の改善等抜本的に に対応する必要があります。公立私立も人員不足に悩まされています。岡山市保育士・保育所支援センターはどう役立っていますか?

ケ 1号認定の子どもをみる幼稚園教諭には研修の時間が保障されていますが、保育士にはその時間が保障されていません。同じ子どもの保育、教育をになうものに差をつけないでいただきたいと思います。研修時間の保障のために加算などで保育士をふやしていただきたいがどうか?

コ 全市で保育所開所・閉所のシェア制度の導入で、土曜保育、休日保育と長期休暇の保育の保障を市がしくみとしてつくってはどうか?

 

(2)認定こども園について

ア 民間の認定こども園について

今まで独自の子ども園として事業をしていた私立の民間園が、この制度 のもと、市の認可子ども園として再スタートをしています。当初一律の保育料27000円でしたが、1号認定は幼稚園と同じと8000円となり、1万円以上安くなっています。また保護者と園との直接契約でしたが、保護者が市との契約になり施設費が交付される仕組みに変わっています。当初から在籍している保護者にとっては施設の中身が大幅に変わり戸惑う声も多かったと伺っています。

また実務も複雑で管轄も県のこども未来課、学事課、市のこども園推進課と三か所もあり報告書を出すのも大変とのことでした。

市は民間園をこども園にと推奨していますがそれはなぜでしょうか?

イ 岡山市の認定こども園試行園について

4月からの施行後、初めての夏休みを終え、現場の様子を見てまいりま した。すべての職員がローテーションに組み込まれ、現場の努力でなんとか回っておりました。しかし幼稚園教諭と保育士の格差、PTAと保護者会の調整、もともとの人員不足など課題はたくさんあると現場に行き実感しました。そこで伺います。

(ア)幼稚園教諭と保育士の給与、処遇の改善はいつどう解決できますか?

(イ)課題解決のためや情報共有の継続的な会議など話し合いの場を持つ ことができるのでしょうか?また話し合いの場を持つ余裕がないという声も聴いています。現場の状態をしっかりと把握し、スムーズに声が聴けるような仕組みをつくってください、いかがでしょうか?

(ウ)市の言う試行園とはこの4月からの4園と来年の岡南を含めた5園と考えていいのか?

(エ)試行というのはいつまでなのか?

(オ)試行園がまだ増える可能性があるのか?

(カ)試行園の検証はどうおこなわれるのか?

(キ)検証も子ども子育て会議の仕事ではないのか?

(ク)30か所の認定こども園候補園が示されているが、今後の進め方、優先順位等あるのか。

(ケ)甲浦幼稚園・保育園。伊島幼稚園の保護者会役員会に説明に入ったと仄聞します、なぜここから説明会に入ったのか?他にも入っているところがあるのでしょうか?

(コ)こども園候補園に伊島幼稚園は明記されていますが、明記されていない保育園も統合するような説明をされています、これは方針から逸脱した見切り発車ではないのか?

 

(3)岡山市子ども・子育て支援事業計画と施設配置計画における岡山市の考え方(素案)について

市は計画の市民説明会をこの間、市内6か所、約340人の参加で行い ました。

市内30か所の認定こども園の整備方針、民営化等の説明に質問や不安の声が多かったと伺っています。

そこで伺います。

ア 子ども園や、民営化への移行の期間は設けず、あくまでも  当事者の合意なしに進めることはないとかんがえていいか?

イ 説明会に入る優先順位は、老朽化、未耐震なのか?

ウ 統廃合の対象園の基準はいつどの範囲で話し合われ決定 されるのか?

 

(4)育児休業中の退園について

「保育園を考える親の会」が昨年政令指定都市や首都圏100市区に行った調査で、育休に入れば原則退園と回答した自治体は全国で7市、その中でも5歳未満という条件のもっとも厳しいのが岡山市でした。今回の市長の英断には感謝をいたしますが、2003年から問題となり、当時も若いお母さんたちが署名を集め2004年9月から一時保育ならOKという仕組みとなってから長い間、全国最下位の対応でした。そのことが、働き控え、第2子、3子の産み控え等につながると危惧していた中での決定に関係者は「やっと」との思いで受け止めています。

ア 今回の英断に至る経緯と今後に向けた決意をお聞かせください

 

(5)全ての子どもたちの受け皿を!

保育園に入りたくても入れない子どもたちのために市は、425人 の定員増で新たに保育園と小規模保育等の事業者の募集をしています。認可保育園が増えることは大変すばらしいと思います。

質の担保について伺います、民間でも株式会社でも理念をもってすぐれた取り組みをしているところも、もちろんありますが、子どもの発達を無視した営利優先の事業所が全国でも死亡事故につながるケースも出ています。(別表参照)

ア 審査基準に、フランチャイズはいれないとか、研修内容、会社の理念など厳しいチェック項目が必要だがどうか?

イ 他都市の保育園主導の認定こども園では、1号の受け入れ時 間を9時~15時と最初からして、2号認定の子どもで1号に移行が可能な子どもを探し移行をすすめ2号のキャパを拡大しているとのことです。また保育に格差をつけないことや、子どもの生活リズムを崩さないという面からみても9時~15時、もしくは16時と最初から決めることは岡山でもできるのではないか?

ウ 待機児童・保留児の解消は、保育ニーズの正確な把握だと思い  ます。認可保育園の待機児童、保育利用の待機児童の数をはっきり把握し地域ごとの正確なニーズを踏まえた事業計画の見直しと実施が必要だがどうか?

エ 認定こども園への安易な移行ではなくまずは認可保育所を抜本的に増やすことに政策転換が必要だがいかがか?

オ 公共用地の有効活用を保育園にと担当課から発信すべきです。

たとえば岡南環境センターの北側用地の賃貸借の競争入札が行われていますが2回不調に終わっていると聞いています。そういうところこそ足りない保育園対策につかうべきですいかがでしょうか?

カ 安易な統廃合民営化をやめ子どもの貧困や虐待が問題になっている今こそ家族支援できる公立保育園の役割が求められます、地域のニーズや状況も把握し公立保育園として残す必要があるのではないでしょうか?

(資料) 2015年9月議会 個人質問 林潤(9/10)

15年09月30日

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●動画(インターネット視聴)はこちら http://www.okayama-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=556

●質問原稿(PDF)はこちら 20150910 個人質問原稿(林)

●全文は以下をご覧ください

 

 

1 地方創生、総合計画、連携中枢都市圏構想について

日本創成会議の増田レポートが人口急減社会で2040年までに896の自治体が消滅するとの予測を示して、地方に衝撃を与えました。

日本が人口減少の局面に至っているのは確かでしょうが、増田レポートの通りに地方が消滅すると考えるのは早計だと思います。

また増田寛也氏の著書『地方消滅』ではいくつかの対応策が示されていますが、必ずしも適切とは限りません。

安倍内閣は地方交付税制度を改変し、政府が地方自治体をコントロールする仕組みづくりを強めてきました。2015年度の地方財政計画の歳出に計上された「まち・ひと・しごと創生事業費」の半分の5,000億円は自治体ごとの行革、地域活性化、人口減少対策などの「成果」を基準に交付税を配分する仕組みが導入されました。これは、行革などで「成果」を出せなかった自治体は交付税が実質的に減らされる仕組みです。

交付税削減という鞭で地方自治体をコントロールしようとすることは地方創生とは反対の発想です。

 

 

そこで質問です。

1.地方創生、総合計画、連携中枢都市圏構想の相互の関係はどうなっていますか。

2.地方創生には、地域ごとの自治でその地域のニーズに合った取り組みが必要です。地域のニーズの取り込みはどのように行われていますか。

3.増田寛也氏の『地方消滅』にはふるさと納税の活用や高齢者の地方移住促進が処方箋として挙げられています。これらは本質的な解決にならないと思いますが、ご所見をお聞かせください。

4.2014年度補正予算の新交付金の「地方創生先行型」を活用した「子ども医療費無償化の拡大」「住宅リフォーム助成制度の創設」「若者の雇用対策」を行っている自治体があります。岡山市はどう使いますか。

5.国には、国が決めた成果指標ではなく、地方の必要に応じて交付税を配分するように求めるべきではありませんか。

6連携中枢都市圏構想の効果はいつ、どのように検証しますか。

 

 

2 苫田ダムと広域水道企業団からの受水について

国が県と岡山県広域水道企業団に対して、苫田ダムの利水容量を減らし治水への転用を検討するように依頼しました。

苫田ダムの洪水調節容量は50,000,000立方メートルであり、水道容量が23,000,000立方メートルとなっています。

他に工業用水、農業用水などのために5百万立方メートルあまりがあり、全量が発電に利用されています。

国の依頼は第3回明日の吉井川を語る会で示された5つの案の中で水道容量23,000,000立方メートルのうち10,000,000立方メートルを治水に転用することにより洪水調節容量を増やす案に基づくものです。

苫田ダムの利水容量は一日あたりにすると400,000立方メートルです。それを岡山市を含めて11の市と町で買っています。ただし日量104,760立方メートルは買い手がないために県が負担しています。国が5億円程度で買い取る意向ということです。

岡山市は広域水道企業団から日量43,700立方メートルを受水していますが、水源が不足しているのではありません。

三野浄水場は給水能力日量191,000立方メートルに対して、認可値は164,250立方メートル、山浦浄水場は20,000立方メートルに対し19,000立方メートルなど水源調整を行っています。

受水自体も基本水量109,250立方メートルの4割です。

そのため、我が党市議団は、苫田ダムの利水計画は過大なものであり、岡山市が買わなくてもいい水を買わされる無駄な公共事業だと反対してきました。

そうした中で国が利水容量を治水容量へ転用する提案をしてきたのは国も日量40万立方メートルの利水量は要らないと考えていることの表れです。

その際、県負担分以外の日量295,240立方メートルを受水している自治体も無関係ではありません。

責任水量に応じた負担軽減があるのが公正なやり方です。

 

 

そこで質問です。

1.苫田ダムの利水容量の内、岡山市の配分水量として負担している費用はいくらですか。

2.国の提案を受け入れた上で、利水を治水に振り替えた分の費用は岡山市ほか広域水道企業団から受水している自治体に還元すべきだと求めてはどうですか。

3.広域水道企業団から受水している自治体と連携して、受水費用の見直しを要求してはどうですか。

4.そもそも苫田ダムの利水量の見込みが過大だったのではありませんか。

 

3 マイナンバーの市民と事業者への影響について

9月3日に改正マイナンバー法が成立しました。

日本年金機構の情報流出があり、マイナンバーに対する不安がぬぐえないまま、年金情報での利用を先送りする小手先の対応をするだけで、施工前から利用拡大を図る改悪です。

金融機関での利用を可能にするものですが、銀行業界からも対応に巨額の費用が掛かる一方で預金者の同意は進まないだろう、と懸念が示されています。

預金者のメリットとして例示されているのは金融機関が破綻した場合の預金者への払い戻しがスムーズになることです。デメリットに見合うメリットとは思えません。

同時に個人情報保護法の改正もなされました。一定の加工をすれば個人情報を本人の同意無く企業がビッグデータとして利用できるようにするものです。個人情報の保護ではなく個人情報企業利用法とも言うべき改悪です。

マイナンバーが施行されると市民にも事業者にも大きな影響があります。

市民は申請すればマイナンバーのカードを交付されます。そこにはやたらと人に見せてはいけない番号が記載されます。

早速、目隠し付きカードケースを配布する案が総務省から出されました。

今後、色々な場面で使用することを想定しながら、表面に秘密の番号を書くというおかしな制度です。

パスワードの設定も要求されます。年に何回、使うか分からないパスワードをどう決めて保管するのかも問題です。マイナンバーの出番がある度にパスワードが分からない、という市民が出てくるでしょう。

企業は、従業員や扶養家族などのマイナンバーを把握して管理する必要があります。これにも大きなコストが掛かります。

事業者向けには特定個人情報保護委員会により『特定個人情報の適正な取り扱いに関するガイドライン(事業者編)』が示されています。60ページを超える分量があります。中小業者や個人事業主は特に対応が難しいと思われます。

マイナンバー情報は7年間は保存しなければならず、その後は復活できないように削除や廃棄をしなくてはなりません。従業員管理のシステムにその機能を盛り込むことが要求されます。

講演会を開いて講師料から源泉徴収する場合にもマイナンバーの事務が発生します。

同じ人に再度、講師を頼んだら前に聞いたマイナンバーを利用できます。がまた頼むかもしれないし頼まないかもしれない、という場合もあります。マイナンバーを保管する手間を掛けるか掛けないか、困ってしまいます。

事業所によってはマイナンバーに関わる担当者が複数、生じることが想定されます。

ガイドラインでは「事業者の中で、単に個人番号が記載された書類等を受け取り、支払調書作成事務に従事する者に受け渡す立場の者は、独自に個人番号を保管する必要がないため、個人番号の確認等の必要な事務を行った後はできるだけ速やかにその書類を受け渡すこととし、自分の手元に個人番号を残してはならない」とされています。

「情報を受け取ったら速やかに次へ渡して消去し、自分は忘れろ」とスパイ映画のようなことが社内で要求される訳です。

事業者は、マイナンバーの事務を委託することができます。再委託も可能です。再々委託も可能です。そして再委託、再々委託された業者についても事業者に責任が求められます。大変なことです。

事業者向けのガイドラインをざっと見るだけでも様々な負担や危険が分かります。

他方でシステム改修やカードそのものを作る業界には大きな儲け口が発生します。

住基カードで市民生活がどれだけ便利になったでしょうか。

マイナンバーで生活保護の不正受給が防止できるとされています。

マイナンバーのメリットとして最初に挙げられるのが「生活保護の不正受給防止」です。

今日のニュースでも預貯金の把握で、資産があるのに受給することを防げる、と報じられていました。

生活保護の不正受給は受給している内の0.4%程度です。全国民比ではさらに低い値になります。不正防止のために全国民に番号を振る必要はありません。

不正受給は、ケースワーカーを適正に配置して、受給者の相談に乗ったり生活状況を見たりして対応すればいいことです。

それでも不正受給防止を理由にするならば、国は全国民を不正受給者予備軍として扱っていることになります。

反対に、水際作戦などを容認してきた政府の姿勢を見れば、困窮している個人に対して「あなたは税金をほとんど納めていない。所得が低すぎるのではないですか?支援が必要でしょうから生活保護や福祉サービスを提供しましょう。」などと言ってこないのは明白です。

マイナンバー先進国のアメリカや韓国ではなりすましの被害が深刻です。アメリカの国防総省、軍人は別な番号制度に分離されました。アメリカや韓国の問題を見れば日本で施行すべきではありません。

 

そこで質問です。

1.民間企業でも公的機関でも個人情報の流出は現実のものです。マイナンバーの情報流出の危険性についてどのように考えていますか。

2.2月議会で改正された岡山市個人情報保護条例はどのように機能していますか。

3.市民にとって年に何回かあるかないかの事務手続きの簡素化とリスクの費用対効果をどう評価していますか。

4.マイナンバーは国民監視体制に繋がるのではありませんか。

5.パスワードを忘れた市民はどうすればいいですか。

6.マイナンバー準備のためのこれまでの国庫支出金と市の独自負担の金額はそれぞれいくらですか。

7.市の独自利用は危険回避のために行うべきではないと考えます。ご所見をお聞かせください。

8.中小業者、個人事業主にとって必要になるマイナンバー対応はどのようなものですか。支援策を取りますか。

9.PTAや保護者会などの講演会の講師料もマイナンバー利用事務の対象ですか。マイナンバーを取り扱う可能性がある団体、組織への周知はどうなっていますか。

10.DV被害者など住民票の住所に通知を送って欲しくない人の申請状況はどうなっていますか。個別に送り先変更の手続きは紹介していますか。

11.マイナンバーの実施を延期しても現状の市民生活が続くだけです。むしろ周知不足のマイナンバーの通知が届いて戸惑ったり、対策が進んでいない事業者が困ったりすることがなくなるだけで市民に不利益は無いと考えます。ご所見をお聞かせください。

12.国にマイナンバー制度の実施延期や中止を求めるべきではありませんか。

 

 

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