このサイトは旧サイトです。最新情報などはこちらをご覧ください。
日本共産党 岡山市議団

9月 15th, 2016

田中のぞみ議員は16(金)13:30頃から 子育て、国保で論戦

16年09月15日

傍聴案内(2016.09月 個人)

16日(金)は9月市議会の個人質問最終日で、田中のぞみ議員はその5番目に登壇して、子育て支援施策、国民健康保険制度の2テーマで論戦します。

おおよそ午後1時30分頃からと見込んでいますが、前の議員の質問状況によっては前後する場合があります。

明日も天候が心配されますが、可能な方はぜひ議場で傍聴してみてください。

また、パソコンやスマートフォンの岡山市議会インターネット中継や、午後6時からのケーブルテレビoniの録画放送でもご覧いただくことができます。

 

子育て支援のテーマでは、田中議員自身が「保育園落ちた!」を体験したことを踏まえながら、質を確保した上での保育園拡充策や保育士確保策、そして保育料の見直し問題を取り上げます。

国民健康保険制度(国保)のテーマでは、財政の推移分析をもとに、国の財政支援や基金の積極活用などで国保料の引き下げを求めることなどを取り上げます。

 

「国制度も活用して、スクールソーシャルワーカー配置に踏み出すべき」 9/15林じゅん個人質問

16年09月15日

img_0842

 

 

林じゅん議員は今日のトップバッターとして個人質問に立ち、教育環境整備、マイナンバー、市街地の景観の3テーマで市政をただしました。

 

教育環境整備の項で林じゅん議員はまず、学校現場と福祉をつなぐ専門職であるスクールソーシャルワーカー(SSW)について、国も予算付けをすることを踏まえ、岡山市でも導入するよう求めました。教育長は各福祉事務所に配置している子ども相談主事がより幅広い職域の業務を担っているのでその拡充を図る、子どもに最も近い教員が子どもの姿を把握すると答えました。

実際には、子ども相談主事は岡山市全体で12人しかおらず、一人当たり年間350件以上を担当しており、体制は極めて不十分です。また、福祉事務所に常駐する子ども相談主事と学校現場に配置されるSSWでは、発揮できる役割も異なります。

文科省は来年度予算の概算要求で、中学校区ごとのSSW配置予算を計上しており、岡山市もこれまでの方針に固執せず、子どもの現状を見て必要な人員を正規配置で進めるべきです。

 

林じゅん議員は次に、全国学力テストの問題を取り上げました。10年を経過した全国学力テストは、近年では文科省の分析が都道府県ごとの順位や平均の変動などを中心に見ており、順位づけや競争のためになってしまっていると指摘し、子どもを主役にした目標を立てるべきだとして、テストからの脱退を求めました。教育長は「小学4年生から中学3年生までの経年変化を見ることができる」などとして引き続き参加していく方針を述べました。

また、来春から始める岡山市独自の統一テスト「岡山市学力アセス」について、結果分析や学習指導改善への反映などのスケジュールはこれから詳細を詰めていくことが分かりました。

 

マイナンバーについて林じゅん議員は、市民にとっての利便性はわずかである一方、国が今後拡大しようとしている方向性は危険性がとても高いことを指摘し、制度からの撤退や、せめて国の動向を見極めるまで市での利用拡大しないよう求めました。市は、さまざまな対策が講じられているからとして、引き続き推進していく姿勢を示しました。

 

市がどんな景観や街並みを目指しているのかと尋ねたのに対しては、市長から「来岡者からは結構プラスの評価。道路に緑が足りないとか公園のことなど課題はあるが、それぞれの景観が生き、市民が誇りと愛着を感じられるものを目指す」との答弁がありました。

17日(土)に土のう材料を配布 ~台風対策に市内4カ所で

16年09月15日

岡山市は、接近が予想されている台風16号対策として、市民向けに土のう用の袋と土を17日に配布することを決めました。

場所は4カ所でいずれも前回と同じです。

備えは空振りになってもやっておく方がよいですよね。ご自宅などで浸水の心配がある場合は、ご活用ください。

台風16号対策として土のう作成用の土と袋を配布します(岡山市)

 

●配布日時

9月17日(土)午前9時~午後5時(ただし、それぞれの場所で用意していた分がなくなり次第終了)

 

●配布場所

①岡山ドーム東側の駐車場(北区野田4丁目)

②市消防教育訓練センター(中区桑野)

③吉井川浄化センター(東区西大寺新地)

④浦安総合公園北側グラウンド(南区浦安南町)

 

●配布

・現地で職員から土のう袋を受け取り、自分で土を入れて持ち帰ってください(1世帯20袋まで)

・スコップは現地で借りることができます

・各場所で約3000袋分が用意されています

 

●問合せ先

下水道河川計画課 河川防災室(電話086-803-1434)

 

【資料 質問原稿】 2016年9月議会 林潤個人質問(9/15)

16年09月15日

img_0749-2

林潤 質問原稿(160915)

 

1 教育環境の整備について

(1)スクールソーシャルワーカーの充実について

我が党市議団の代表質問でもスクールソーシャルワーカーについて質問しました。

市は子ども相談主事の配置をアピールしてきましたが、スクールソーシャルワーカーとは果たす役割が異なります。

昨年の名古屋市のいじめ自殺事件では第三者委員会が学校側の体制の対応策としてスクールソーシャルワーカーなどの専門家の配置を提言しています。学校に専門家がいることが問題対応に有効だ、という判断です。

国もスクールソーシャルワーカーを配置する予算を概算要求するということです。

 

そこでお尋ねします。

ア 国は中学校区へのスクールソーシャルワーカーを配置する方針です。市はどう考えていますか。

イ 子ども相談主事とスクールソーシャルワーカーは異なる仕事になるのではありませんか。

ウ 国が考えるスクールソーシャルワーカーの配置で、市の体制はどれだけ充実しますか。

 

(2)学力テストと生きる力

今年で全国学力・学習状況調査いわゆる全国学力テストが10年目でした。

結果の発表が、去年と一昨年は8月25日、2013年は8月27日、2012年は8月8日でした。

今年は8月18日に文科省から集計ミスのため集計が遅れるとの発表があり、集計を請け負っている企業が8月31日付けで「現在も引き続き作業中」と発表しています。

1学期の成績表は一ヶ月以上前に出されて、それを踏まえた2学期の学習がすでに始まっています。集計が年を越したこともありました。個々の児童・生徒の状況を把握し、指導に活かすには時期遅れもいいところです。

 

全国的な結果をどう見るかについて、2015年度の文科省の概要は、

○国語、算数・数学については,引き続き,下位県の成績が全国平均に近づく状況が見られ、学力の底上げが図られている

○理科についても、平成24年度調査実施時と比べ、下位県の成績に改善傾向が見られる

としています。

 

2014年度は、

○各年度で平均正答率(公立)が低い3都道府県の平均を見ると、全国平均との差は縮小傾向にあり、学力の底上げが進展

○特に小学校調査において,過去の結果と比較して,顕著な改善が見られる都道府県(例:沖縄県)がある

 

2013年度は、

〇都道府県の状況(公立)について、平均正答率を見ると、最低平均正答率と全国平均との差が縮小傾向にある。

であり、3年続けて「底上げが進展、下位が伸びている」です。

 

2012年度の概要では「記述式問題を中心に課題が見られる」などまだ回答の傾向についてのまとめが先に来ていました。

それがこの3年は平均や順位についての記述が先行しています。10年前の開始時から指摘されていた順位付けと競争のためであることが露わになっています。

しかも順位といっても10ポイント程度の狭い範囲に47都道府県がひしめき合っています。テスト慣れして対策が進めば、伸び代が小さい上位よりも下位が上がってきて差が小さくなるのは当然です。都道府県ごとの平均は簡単には変わらないことも10年間で示されてきました。

差が小さく、かつ一朝一夕には順位が変わらない競争に毎年参加して一喜一憂する意味の無さが10年目で明白になっています。

 

テストの点以外の調査も見るべきものはありません。

例えば2014年度の概要で「児童生徒の学習・生活習慣と学力との関係」について「次の児童生徒ほど,教科の平均正答率が高い傾向が見られる」の第一番目に書いてあることは、どんな発見かと思えば「国語,算数・数学に対する関心・意欲・態度が高い」です。次が家庭学習・読書で「学校の授業時間以外での学習時間が長い」です。国費を使って全員を調べないと分からないことではありません。

もう11年目からは参加しなくていいと思います。

この議会でも教育についてグローバル化への対応などが語られています。教育の目標は企業や行政が必要とする特定目的の人材育成ではなく、子どもを主役にした目標であるべきです。

 

そこでお尋ねします。

ア 教育長は岡山市の教育の目標をどう考えていますか。周囲の期待や必要性よりも子どもを中心とすべきではありませんか。

イ 市の学力テストと全国学力テストの相違は何ですか。

ウ 10年目を区切りに当面、全国学力テストへの参加を止めてもいいのではありませんか。

エ 学校でのきめ細やかな指導のためには学級編成の基準を引き下げる必要があるのではありませんか。

オ 英語の早期教育と大人になってからの英語力に相関があると確信していますか。小学校までは母語で考える能力を育てることが優先ではありませんか。

カ 子ども達のテストの点だけではない学力の向上のためには教職員の人員体制の見直しと校舎等の施設整備が重要です。スクールソーシャルワーカーを含めた正規教職員の増員とプレハブ校舎の解消やクーラーの設置にはどう取り組みますか。

 

 

 

 

2 マイナンバーについて

1月1日からマイナンバー制度が施行されています。

年明けは受け取りの混雑やシステムのトラブルが話題になりました。9月12日現在、地方公共団体情報システム機構(J-LIS)のホームページのトップには「カード管理システムの障害に対するお詫びとご説明」が掲載されています。トラブルに関してJ-LISがメーカーに損害賠償を求める方針を固めた、と報じられています。賠償金が払われたら現場でトラブル対応に当たった自治体の支援に使うそうです。

トラブルはメーカーの責任ですが、そもそもは拙速なスケジュールで国が強行したところに原因があります。

拙速だったものの一つはマイナンバーカードを申請した市民の顔を撮影する顔認証システムです。結果的ではありますが使われていません。NECが提案し、すぐに採用されたシステムです。職員が顔写真を見て真偽を判断できないのか、と指摘したとおり、今のところ出番はないようです。プライバシー侵害の恐れがあるもので使用すべきではないと考えますが、無駄になっています。国民の利便性と関係のないところで国がメーカーのいうままにお金を使ったわけです。自治体あたりは数十万円のシステムですが1800の自治体全部ではそれなりの額になります。IT時代の無駄な公共事業です。

国はマイナンバーカードを健康保険証や図書館の貸し出しカード、買い物のポイントカードにも使えるようにする考えを持っています。

健康保険証は、国民皆保険制度では誰もが持っています。医療を受けるためには持たざるを得ないものにマイナンバーカードを使おうというのは普及に執着する国の焦りを感じます。また買い物のポイントカードなど国が行うことではありません。

利便性より危険性を直視すべき制度です。

 

そこでお尋ねします。

ア マイナンバーカードの発行枚数、普及率はどうなっていますか。

イ 紛失、再発行はどうなっていますか。

ウ 顔認証システムの使用状況はどうなっていますか。耐用年数は何年ですか。

エ 市としてJ-LISに金銭補償を求める考えはありますか。

オ コンビニ発行の目的、特徴は何ですか。

カ 紙の証明書の発行は減っていますか。

キ 1月以来、マイナンバーで市民生活はどう変化しましたか。

ク 国がマイナンバーカードの利用拡大を狙っていますが、一枚のカードを多目的に使うと情報流出時の危険が格段に高まるのではありませんか。

ケ 自治体にとっても他で使われているものと同じ番号を使うのは、狙われる危険性が高まるのではありませんか。

 

 

 

 

3 回遊性と景観づくりについて

回遊性の向上を狙った社会実験がいくつか行われています。

歩いて楽しい街はお店だけでなく景観も重要です。今から岡山市でどこの写真を撮っても絵になる街並みは難しいと思いますが、見て回りたくなる景観は大切です。京都市では全国チェーンのフランチャイズ店も他の都市とは店舗の色使いを変えています。

岡山市の屋外広告物モデル地区や回遊性向上の社会実験で期待される効果、市が目指す景観づくりについて質問します。

 

そこでお尋ねします。

ア 市はどんな景観、街並みを目指していますか。

イ 屋外広告物モデル地区の指定で、景観にどんな変化を期待していますか。

ウ 街並みの変化はどうやって測りますか。

エ 石山公園周辺のオープンカフェのパラソルやキッチンカーは後楽園や岡山城が目に入る景観とのマッチングを検討していますか。